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雪、ひとひら

雪が降ったのだね
君の住む街

そうか

泣きそうな曇天は堪えきれずに
その空で涙を形にして

傷つける辛さも
傷つけられる切なさも
閉じ込めようとしたのだね

選びとった余韻は
続く意味を含んで

君の

私の

空の

片隅で

ひとひらの雪になったのだね