静かな朝だった。 カーテンの隙間から溢れんばかりに漏れ出る控えめだけど眩しい光、ベッドの…
手を繋いでいると鼓動と体温と汗と一緒に思考まで暴かれてしまいそうで、怖い 自分を覆ってい…
真空パックに詰められた白い無機物 自分だけの脳内限定のいつのまにかのカトラリー しゅく……
永延と刺してくる閃光が痛くて、でもそれは紛れもない生で、いつかの星の点滅になっていて、息…
認識阻害の雨と言葉の結び目 弾けそうな透明な窓 すべての学習をおぼえてる 孤独に陶酔した猛…
インターネットで浪費されていく作家の鏡写し ずっと足りない赤の他人 息継ぎができなくなっ…
何を実像とし、何を架空と定義するかは人それぞれだが 私は触れられるもの、見えるもの つまり…
点滅し続ける人為的な発光する月 ミーハーな意思を得て歩き回る流行で確立する都市と夜 誰かが…
無関心なネイルと繊維のように解けていくDNA 致死量の空白と脊髄反射で保たれている脳味噌 未…
可聴限界を超えた雑音と仮眠の過眠 致死量の孤独と幸せが相殺して失望が嘔吐した おやすみも…
あの頃は飽和していた通学路も今は感慨深くて 糸を辿れば辿るほど記憶が走馬灯みたいに溢れて…
スマホの初期化は記憶のリセット パスワードで咎められていた感懐も容易く保退かれていく 真っ…
指紋だらけのフィルター越しみたいに■■が不安定な存在になった 私の中で ピアスを開けるよ…
遅刻したOLの鞄で多忙に反復横跳びをするベイマックス 自転車のダイヤル式ロックが知恵の輪に…
書き綴っておきたい言葉を押しのけるように 明日の朝ごはんの献立が侵入してくる 流れてくる全…
後悔が言葉として綴られていく 詩 無駄な抵抗 記録として懺悔するのは煙たくてよい ないはず…