安らか な詩

真空パックに詰められた白い無機物
自分だけの脳内限定のいつのまにかのカトラリー

しゅく…ゅく…

圧縮されていくおでこと目線
抱擁が溶けた灰色のカーテン
やさしい遮光で消滅していく
欠けた穴ぼこのチーズ、あとフォンデュ
フィルムを乾かして指でなぞる
仮りた幻想の電源ボタンのスイッチ

水中と臍の緒のつながりを考えて、
悍ましくなった…
えぇ、いいえ…とスクロール式の祈り

溺れて死んだら魚になりたい

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