厭値

無関心なネイルと繊維のように解けていくDNA
致死量の空白と脊髄反射で保たれている脳味噌

未完成なUFOが永遠に無垢
インターネットが生産し続けるすこやかなクッキー

真っ白で天井の高い予備校でのエスキース、
無価値な月ばかり

正しいだけの表現ほど退屈な無意味さ

意識と定着の睡眠という行為
厭世主義な夢日記の踏まれたブックマーカー

都会の冷たさと穢汚い空気を包み込んで醒める
既に季節が死んでいた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?