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散布

書き綴っておきたい言葉を押しのけるように
明日の朝ごはんの献立が侵入してくる
流れてくる全ての思考と詞をダムのように堰き止められたらいいのに

水粘土でかぴかぴになって本のページのように捲れた 手のひら
季節外れな風鈴がりんりんとわたしを慰めてくれた

壊された過去も再生産して構築したら
きっと また 新しく輝く

幾何学模様に安心するのは余計

思考回路がショートして人生からログアウトして
複製したありふれたアイデンティティなんか拡散しないで

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