聖域
インターネットで浪費されていく作家の鏡写し
ずっと足りない赤の他人
息継ぎができなくなってそのまま浮き続けてしまう
浮いたまま、沈むこともできなくて、偶像崇拝を遂行する
プレイリストから流れてくる音楽は記憶を一緒に執着させてくる
くるしくて懐かしくて淋しくて心地よい
ねこを見つけると嬉しくなってそれだけ。
光よりも早く純水よりも綺麗なフィルターで脳内を出力していたい
静かで透明なタイルの上にいつも光が差し込んでいて、
きっとそれは、自分の心臓の部分(心臓ではないのだ)
常に誰かの背もたれで在りたい、
自分を記憶にしないでほしい、
粒子に漂う歓声が柔らかかった
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