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何かが生きるということは何かが死ぬということ

何かが生きるということは何かが死ぬということ。
植物も、動物も、魚も。

ひとつ摂ることに罪の意識を持つと、人間として消費するもの全部が嫌になってた時期があった。

でもそれじゃあしんどいんだよね。

小笠原に来て、人から食べるものを受け取ることがぐんと多くなった。
自分で薬味を育てたりするようにもなった。

そうすると、それを食べるとき、他の命をもらってるから、自分の身体は作られてるんだなってより思うようになった。

今のわたしは目の前にあるものは残さず食べることに一貫してる。

やっぱり大量に陳列されてるスーパーのお肉のコーナーは気持ち悪くて避けてしまうし選ばない。
けどもてなそうと友人が作ってくれたご飯の中に入っていたら食べるしおいしいし噛み締めてる。

「もっと」という欲の連鎖の中にいないか。
「命あったもの」をいただく感覚が失われていないか。
決めつけることで本質を見失っていないか。

正しさは時代や人によって違うから、
少なくとも今の自分には誠実でいたいし、
向き合い続けて生きていたい。

もらったカンパチをシーチキンにした過程。1番いい消費形態は自分で採るか、人からいただいたものを食べることだと思う。

Annie Lena Obermeier / アニー
絵描き。現在、小笠原村父島に滞在中。
生き方と働き方を主題に多種多様な人々へインタビューを全国各地でして回っており、『LAMPPOST』というマガジンで、2週間に1度記事を更新している。


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