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倒行逆施あるいはアンチテーゼ描画【エドワード・ゴーリー展】
エドワード・ゴーリーという絵本作家を知っているだろうか。
エドワード・ゴーリーはサブカル界隈で妙に人気のあるアメリカの絵本作家である。イニシャルがA~Zの子供が順番に悲惨な死に方をするインモラリストな絵本『ギャシュリークラムのちびっこたち』などは氏の名前を知らない人でも内容を知っているかもしれない。
さて、彼の作品の一番の特徴は不幸、死、離別のような重いテーマに余韻を作らないことではないかと思
どうしてアナタは怪談が好きなのか、明確な理由をこたえられる?
突然だが、僕は怖い話が好きだ。
ハッとするような伏線がある物語仕立ての怪談も好きだし、最後まで不気味な物の正体もわからない不思議な話も好きだし、一定の法則でシステマチックに動く怪異が登場する話も好きだ。
でも、自分が怖い話が好きな理由は……と考えても、説明が付かない。
もし、これを読んでいる君たちが『怖い話が好き』ならば一度考えてほしい。君が怖い話を好きな理由は何だろうか。
怖い話が好き、
三題噺「いちごパフェ」「円卓」「天上天下唯我独尊」
「円卓とは矛盾の塊だと思わないか。」
ああ、先輩がまた変なことを言い出した。
うだるような夏の暑い日、喫茶店で僕と先輩は集まっていた。秋にある文化祭の出し物の相談をしようと持ち掛けられたのだが、席に着いて注文を取られるやいなや先輩は語り始めた。
彼女は両肘を付いて腕を組み、組んだ腕に顎を載せ、真理(のようなもの)を見つけた自分にすっかり酔い痴れている、こうなってしまうと先輩は自分の考えを述べ