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日記・54:背中

間もなく新しい月が始まる。
今日は朝9時からの勤務だ。
道すがら、東の空に赤々と燃え上がる朝日が見えた。
とても神聖な気持ちになり、身の引き締まる思いがした。
自然というのは壮大で、人工的なあらゆる物事を超越している。

朝、母が話してくれたのだが、昨日瞬を連れ散歩をしている時、山の麓にお墓が見えたらしく、それを指差して「ママ、ママ」言ったようだ。
それを聞き、そして出勤途中に思い出し、胸が熱くなった。

子は親の背中を見て育つ、という言葉があるが、親として、人間として、良い見本になれるように常に心掛けていきたいと思う。

今朝はお墓参りに行けなかった。
早番の時は仕方がない。
義務で行ってる訳ではないから、出来る限り行き、きちんと供養の気持ちを伝えよう。
今日も朝日の眩しい晴れやかな一日になりそうだ。
決して挫けず、一日頑張っていこう!


仕事が終わり家路に着いた。
瞬が「パパ、パパ」と言って出迎えてくれた。
若菜は晩御飯の途中のようだ。
とても心が癒される思いがした。

自分は妻に先立たれ、絶望した。
後を追えればどれほど楽になれるだろうか、この胸の痛みが消えてなくなるだろうか、と、何回も考えた。
しかし自分は死ねないと思った。
それは子供達がいてくれるからだ。
もがいても、みすぼらしくても自分は生きなければならない。
途中で投げ出す事は出来ないのだ。
ライバルは自分だ。
誰でもない。
近道もない。
いつか妻のそばに行くことが出来た時、それがゴールだと思う。

さ、今日はパスタとサラダ。
たまにはお酒も飲もう。
弱くはないけどすぐに顔が赤くなってしまう・・

瞬、若菜、赤鬼さんみたいになるから、
パパの顔はあんまり見んといてくれな!
頼りないかもやけど、パパの背中を見ててくれな!

パパ、頑張るからな!!


私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。