まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第21回>
藤井風フィギュア、最終仕上げに向けてキーボードに着手
年始から、スローペースながら作り続けてきた藤井風フィギュア。手指の爪をどうするか、試行錯誤しています。
フィギュア本体としては、指の角度を決めるなど、細部の仕上げを残すのみとなりました。
手の仕上げをするには、キーボードが完成しないことには始まりません。鍵盤の上に手を置いた状態で、指の開きや曲がり具合を調整するからです。
目標のキーボードはこちら。
藤井風さんが、ステージや配信ライブでも使っているKORG Grandstage
さすがに88鍵モデルは無理ですが、雰囲気だけでも近づけたい!
もっと小さなサイズ(いわゆるドールハウスサイズの家具など)のピアノやキーボードは、市販品もありました。手作業で作っておられる方もいるようです。
ですが、体長約50センチの人形としても高身長の風さん。ピッタリ合うサイズのキーボードは、ネットで検索してもヒットしません。作り方の参考になるような資料も見つからず…。
人形や衣装を作る際には、強力なアドバイスをくれた義母も
「キーボードかぁ…そういった造形物は、わたしも作ったことがないしね。構造自体をよく知らないからなぁ。あんこさんは、キーボードへのこだわりもあるだろうし、自分で思うように作ってみたら?」
「Grandstageは、わたしも本当に欲しいキーボードなんです。なのでがんばります!」
「作りたい、という気持ちがいちばんだからね。だいじょうぶ。いいのを作りそうな気がするよ」
「ありがとうございます!」
こうなったら、完全オリジナルのフルオーダーメイド!で作るしかありません(大げさですね。笑)
とにかく行けば、何かしらヒントになるものが、あるはずだ!
ということで、腹を決めてホームセンターと100円ショップを物色することに。アンテナを最大値にして歩き回り、使えそうな材料を見つくろってきました。
何となく、これらの材料で作れそうな気がしてくる
左から
・切って使える引き出しケースの仕切り板、2種(大きさと形が少しずつ異なる。キーボードの鍵盤に見立てて使用)
・棚受け金具L型タイプ 2本(キーボードのスタンドに使用)
・デコパネ(発泡スチロールの両面にカラー上質紙を貼ってあるパネル。切断、接着して加工できる。キーボードの黒い部分に)
・幅広金折(L字型の金具 キーボードのスタンドに使用)
・ABSモール ミニ ブラック1m(配線カバーに使う。長方形の筒状になっていて、切断できる。キーボードの本体に)
・粘着付マグネットシート ブラック(ハサミやカッターで切断できる。白鍵の上に貼り付けて、キーボードの黒鍵になる)
などです。
考えていても進まないので、早速、制作に取り掛かりました。
黒いパネルを、カッターナイフでキーボードの大きさに裁断します。
先がとがっている大きいサイズの仕切り板は、中央から2つに切断。白鍵に見立てた仕切り板は、鍵盤の厚みを出すために2枚重ねて接着しました。木工用接着剤で、パネルの上に貼り付けます。
先が丸くなっている方の仕切り板は、1本ずつ切り離します。切ったものを黒いマグネットシートに並べて貼り付け、鍵盤の形に合わせてハサミで切りました。
黒鍵になる仕切り板は、マグネットシートの厚みがあるので、2枚重ねなくてもいけそうです。
より本物の黒鍵らしく見せるために、角を丸く切り取ることに。(青丸の付いた黒鍵は角を丸めたもの。隣の鍵盤は、まだ角を落としていない)
マグネットシートの表面は、適度な厚みがあり、木目模様のような艶消しブラック。見方によってはリアルな黒鍵ぽく見えて、よい感じです。
白鍵の上に黒鍵を配置し、木工用接着剤で固定します。(この上の写真は、黒鍵の配置がずれています 「木を見て森を見ず」の典型例 笑)
鍵盤の根元には赤いフェルトが貼ってあります。それを再現するために、風さんの靴にも貼った絶縁用テープの赤色を使いました。
これと同じテープ
段ボールを重ねたものを間に挟み、操作パネルと鍵盤との高低差を付けます
操作パネル部分を貼り付けて…
ABSモール(配線カバー)を、鍵盤とボードの間に斜めにかぶせて接着します。
現在はこんな感じです。
今は、まだ真っ黒なだけでGrandstageには見えません。操作パネルっぽくするには、どうすればいいのか。背面パネルのロゴや、赤く光る部分、ツマミは、何を使い、どうやって再現すればいいのか?
写真とにらめっこしながら、よく考えたいと思います。
実は鍵盤を作る時も、かなりにらめっこし過ぎて、黒鍵を張る位置を間違えてしまいました。音を出したら、ありえない、存在しない黒鍵に!
ちょっと面白かったのと、「木を見て森を見ず」状態を反省するために、写真をそのまま貼っています(笑)
もうすぐ6/14。藤井風さんのお誕生日ですね。風さんフィギュアにもGrandstageをプレゼントできたらいいなぁ。今日もトイピアノで、機嫌よく練習なさってました。
耳をすませば…風さんの弾き語りが、聞こえてくるような気がします。
定期的に”藤井風フィギュア”が完成するまでの歩みを綴ります。これまでの記録はこちら。
藤井風さんのこと、いろいろ書いてます。
#藤井風 #フィギュア #2021チャレンジ #日記 #コラム #ライター #記者 #美術 #アート #彫塑 #人形 #私の作品紹介
画像引用:藤井風公式twitter
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?