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まったくの素人が彫塑で藤井風フィギュアに挑戦する

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まったくの素人が挑戦する本格アート。 はじめての彫塑でリアルな藤井風フィギュアを作りました。着手から完成までの記録。
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全くの素人が彫塑で藤井風フィギュアに挑戦する/ 作品写真集vol.1~3 まとめ

インスタグラム https://www.instagram.com/xian6618/ でも一覧で見られますが、キャプションを付けているのはnoteのみです。こちらには作品写真集vol.1~3までを続けて見られるまとめを作りました。 写真記事を相互リンクさせており、次ページに飛びやすくなっています。 カメラマンのお話と撮影時のエピソードなどは、こちら。 藤井風フィギュア、第一作の制作過程、全22回の記録はこちら これからの藤井風フィギュア、続編を綴ります。 石粉

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<振り返り編>

藤井風フィギュアを見守り、応援してくださった皆様へ そして続編、どうするか問題 先週、年始から半年間かけて作ってきた藤井風フィギュアが完成しました。note公式さんから「今日の注目記事」に選ばれたり、公式アカウントでツィートしていただいた反響は、想像以上に大きかったです。 フォロワーさん以外の方で、初めて見てくださった方も多数いらっしゃいました。初めての彫塑、しかも素人の作品に、お時間を取ってご覧いただけたこと、うれしい限りです。ありがとうございました。 「彫塑(ちょう

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第22回・完結編>

ついに完成2021年の初めに、ふと思いつきで作りはじめた藤井風フィギュア。ついに完成しました。ずっと見守り続けてくださった方、長い間、応援ありがとうございました。 ここまで完遂できたのも、記事を読んでくださった皆さんの励まし合ってこそ。藤井風さんファンの方も、そうでない方も、初めてご覧になった方も、こんなマニアックな記事にお目通しくださり、ありがとうございます。 写真はこの記事に掲載した他にも、たくさん撮影しました。後日改めてupする予定です。またご覧いただければ幸いです

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第21回>

藤井風フィギュア、最終仕上げに向けてキーボードに着手年始から、スローペースながら作り続けてきた藤井風フィギュア。手指の爪をどうするか、試行錯誤しています。 フィギュア本体としては、指の角度を決めるなど、細部の仕上げを残すのみとなりました。 手の仕上げをするには、キーボードが完成しないことには始まりません。鍵盤の上に手を置いた状態で、指の開きや曲がり具合を調整するからです。 目標のキーボードはこちら。 藤井風さんが、ステージや配信ライブでも使っているKORG Grand

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第20回>

彫塑での藤井風フィギュア、週1回で記事を更新し続け、気が付けば連載20回目を迎えました。今週は頭髪の仕上げと両腕の接着、本番用の靴の制作です。 腕を接着するにあたり、角度を決めなければなりません。風さんフィギュアにはトイピアノの鍵盤に手を置いて固定することにしました。 モノクロで撮影すると何となくリアリティが。KAWAIのトイピアノは10年前に娘が生まれた時、実家の両親がプレゼントしてくれたもの。ただいま風さんフィギュアが練習中(笑) このフィギュアは渋公のステージでG

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第19回>

先週末の「きらり」MVフルver.公開で、またもや新しい顔を見せてくれた藤井風さん。アフタートークでは言葉を選びながら、じっくりと自分の考えを話していました。飾らない言葉に、ファンと音楽に真摯に向き合う姿勢がひしひしと伝わってきて、心が大きく動かされた方も多いのでは。 仮縫いから本番の衣装へさて、藤井風フィギュアのほうも新しい展開をしたいところ。さすがに「きらり」の衣装のように、真っ白なセットアップやライダースーツはわたしには難しいです。仮布で縫って着せていた衣装を、本番用

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第18回>

仮布で衣装を作ってみた 先週からずっと、仮布のカットソーとパンツで過ごしている風さんフィギュアです。まだ髪の植毛を始めておらず、ずっと坊主頭のままなのが気の毒でした。 洗濯物を取り込んだ際、小学生男子のくつ下を眺めていたのですが…これって何かに似てない?! 風さんの頭にかぶせてみると… まるでビーニー(笑) くつ下はちゃんと洗濯済みなのですが、さすがに背中に垂れ下がったくつ下のビーニーをあらわにするのははばかられました。全身仮布のお洋服はちょっと寂しい雰囲気。背景を

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第17回>

練習用頭部がやっと完成気の遠くなるような植毛作業を経て、練習用の風さん頭部ひとつがやっと完成しました。もともとデビューの頃していたウェーブヘアにする予定でしたが小型ヘアアイロンを使い、くるくるウェーブヘアにスタイリングする練習です。 ビバラに出演したときと、ちょうど同じ髪型 右サイドからのショット 右側の額に前髪が掛かるスタイルが多い 正面から もう少しチークを入れてもイキイキしそう 斜め右上から メドゥーサっぽい 後頭部もビッシリと隙間なく植毛 「なんでワシには

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第16回>

「なぁ~、ワシらの髪の毛、いつになったら生やしてもらえると思う?」 「なーんか、必死で毛束大量に作り続けてるみたいじゃな…」 「しかしな…3人分ちゃんと足りるんじゃろか…」 そんなヒソヒソ話を交わしていそうな3体。練習用頭部2体とボデイに接合した1体が、毛束の植毛を待ちわびています(笑) 丸坊主なのでスケキヨ風だったが、顔を描くと「西遊記」の三蔵法師っぽい ひたすら大量に毛束を作り続ける日々 先週からボディや頭部の仕上げと並行して、毛束作りを続けています。20セン

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第15回>

髪の毛束の仕上げとスタイリング準備に入る 4/22、藤井風さんが新型ヴェゼルのCMで新曲「きらり」を公開しました。新緑の風香るような、さわやかな週末。音楽を聴きつつも、黙々と藤井風フィギュアの髪を作り続けています。 作業は毛束にはんだごてで熱を加え、直毛にする工程に入りました。 毛束は櫛(くし)でもつれた部分をといてから霧吹きで軽く湿らせます。歯ブラシでもう一度とかし、水分を全体になじませたら、当て布の上からはんだごてを当てます。アイロン台の代わりの電話帳?!です。

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第14回>

毛量が多い!写真で見ると、とても毛量が多い藤井風さん。この髪形を再現するために大量の毛束を作り続ける日々です。思いのほか、この作業に手間取っています。 なぜ手間取るかと言うと、毛束をほぐすのに時間がかかるのです。 「かぜの髪質、ギッシギシ!!」 「髪の毛がサラサラじゃないラプンツェルみたいだな~」 「うーん、これでもトリートメント剤を塗ってるんだけどね」 毛束、子どもたちにはすこぶる不評です(笑) 風フィギュアの身長より髪のほうが長い ラプンツェルと言うより、平安

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第13回>

風さんフィギュアの鎖骨から上と両腕にジェッソ(油絵などの下地に使う塗料の一種。白色の乳液)を塗りました。これでパッと見た雰囲気は石膏像のように見えます。 ジェッソを塗ると表面の凹凸が目立つようになります。塗料がぼってり付いてしまった部分や、張り子にした和紙の段差が結構目立つ箇所も。 気になるところはデザインカッターで慎重に削り、なめらかにします。ジェッソが乾いたら、上にシルクジョーゼットの薄い布を張るための下準備です。 白いジェッソを塗ることで、布地の肌色が美しく発色

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第12回>

「これはまた風さん、エラい筋肉隆々になって!あんこさん、ムキムキが好きなの?」 義母、風フィギュアを見るなり、開口一番のセリフです。 「いえいえ、細マッチョを目指してたんですが、何だかおかしなことに…」 「報ステで半袖Tシャツの身体見たけど、ここまでムキムキじゃないと思うよ。これに服着せたら結構ゴツくなってしまうかな。こういうのが好きなら、まぁ、それもいいけどね」 「いや~、どちらかと言うとガチムチより、細身でも青年らしく適度に締まっていれば充分なんですが」 ちなみ

まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第11回>

さて、そろそろ藤井風フィギュア、衣装の布地選びです。義母にアドバイスをもらい、手芸用品の大型専門店で綿ブロードのシーティング生地を買ってきました。布地に合わせて縫い糸も購入。 ミシン糸と手縫い糸3種 黒カットソーは伸縮性のあるシルクニット生地を使う予定 人間の服とは異なる人形の服 布地選びの極意とは? 「人間の服と違って、人形の衣装はサイズが小さいでしょ。だから薄手の生地を選ぶのよ」 「どうして小さいサイズなら薄手生地がいいんですか?」 「うん、ちょっと縫い代の処理