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続・全くの素人が彫塑で藤井風フィギュアに挑戦する<第6回>

前回、5回目の破壊でとうとう丸坊主になった藤井風フィギュア。再構築を経て今、こんな感じです。頭髪が無いので、まだまだ三蔵法師っぽい。でも、どうやら清塚さんからは脱却できたようです。それには理由があります。


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お決まりの左サイドから

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もう少し寄って、ほぼ横顔

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右サイドから


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正面から ほおの肉付き(エラ部分)が、まだ左右非対称。

写真を撮ってみると、どこでデッサンが狂っているのかよくわかります。


細部にとらわれるより、破壊して再構築せよ?!


前回、あまりにも似てこない原因として

「人間の顔を解剖学的に把握できていない」

と義母から指摘を受けました。

「人間の顔の基本的構造を覚えれば、どこに肉を盛ればいいのかわかる」

とのことで、解剖学のテキストを脇に置いて、もう一度、基本的な骨格を見ながら肉付けをしていきました。


人体造型と解剖学のテキスト

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骨格から筋肉まで網羅されていて、とてもわかりやすい


おでこやほお、目のくぼみ、眉からこめかみにかけてなどの肉付きを、解剖学のメソッドにのっとって整えていくと…少しずつですが風さんに似てきたきたような…

結局、解剖学的な基本的構造がブレていると、どんなに細部を作り込んでも似てこないことがわかりました。


立体造形の達人でも最初は苦労していた?!

先日、見つけた記事の中でも、制作者であるのびたさんが同じことを話されていました。こちらは彫刻セミナーを受講された中でのエピソード。

あらゆる角度の写真を集めて全てに辻褄が合う形にする作業を最初はしていたんです。でも、それは膨大な資料と膨大な時間が必要なので、何とかならないかと思い、彫刻セミナーに再び行って先生に相談したところ、『人間の顔の基本的な構造をおさえておけば1つの写真から読み取れる情報量が変わってくる』ということを教えてもらい、体に叩き込んでからは1カ月くらいで作れるようになりました」 引用:FRIDAYデジタル

(文中では明言されていませんが、使っている粘土素材などから、初代藤井風フィギュア完成時の記事にコメントをくださった、ハリウッドで活躍中の造形作家、片桐裕司さんのセミナーなのでは?と想像しています)

のびたさん、今度は伊集院光さんを作られていました。お人柄までうかがえるような優しい笑顔です。素晴らしい完成度!

あまりにも素晴らしい出来栄えに感動です。可能なら実物を拝見させていただきたいくらい。

のびたさんと同じく、美術を専門的に学んでいないわたしは、彼がこの完成度にまでたどり着くまでの苦悩や努力が想像できます。それだけに何とも言えない感慨深い記事でした。

やはり、人間の顔の基本的な構造を身体にたたき込むことが「似せる」ことへの近道となりそうです。

義母も

「だいたい、人間の目・鼻・口・耳の位置と比率は同じだから。あとは微調整」

と言っていました。

数をこなすことも大切ですが、ただがむしゃらに時間を掛ければいいわけではない。コツを身に付ければ、早くできるようになるとわかり、がぜんやる気も出てきました。といっても、まだまだ素人のわたしには、簡単ではないことは変わりありませんが。

ということで、芸術の秋もたけなわ。ギリシャ彫刻のように美しい藤井風さんを、実際に彫刻で作るという無謀なチャレンジ。そろそろ髪の毛をかぶせてあげられるか?!破壊と構築の日々は、もうしばらく続きそうです。




これからの藤井風フィギュア、続編を綴ります。


藤井風フィギュア、第一作の制作過程、全22回の記録はこちら



藤井風さんのこと、いろいろ書いてます


画像引用:藤井風Instagram


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