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元うつ病患者、ひとり旅に出る -東京の朝編-

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代表の橋本なずなです。

6月27日 AM 6時

6月末にもなると、早朝でも空は十分に明るい。
大阪から8時間弱、夜行バスに揺られて、寝ぼけなまこに目を擦りながら、バスの運転手さんから預けていたキャリーケースを受け取る。
夜が明けたバスタ新宿駅に降り立った私は、元精神疾患当事者だ。

3年ほど前に発症したうつ病、続いて併発したパニック障害と解離性障害。
治療は既に終え “寛解” の状態ではあるが、再発率も高いと云われる精神疾患は、一度患うとその後に残る不安も大きい。

その前夜、大阪のバスターミナルまで見送りに来てくれた母の表情が、不安そうだったのはそのせいだ。

それでも今回、私が東京に来たのには2つの理由がある。

一つは出版を終えて、東京の書店巡りをしたかったから。
昨年11月から取り組んでいた執筆作業は今年の2月まで、その後は本の表紙に帯のデザイン、プレスリリースの広告などの打ち合わせが4月まで続いていた。
そして、GWのすぐ後に印刷所から刷られたものが、先日発売された私の初の書籍「 10歳で私は穢された 」だ。

私の仕事は 単独 かつ 短期的なものが殆どなので、今回のように誰かと共に、中期的に取り組む仕事は、起業して以来はじめてのことだった。

一筋縄ではなかったが、なんとか無事に発売を迎えることができた書籍。
書店に並ぶ姿を、拝まないわけにはいかないだろう。

もう一つは、東京には会いたい人がたくさんいるから。
“友人” と呼べる人は大阪にもいるけれど、東京で「会いたい」と連絡を取り合ったのは、同じく起業をしていたり、似た志を持った “戦友” のような人々。

普段はあまり持てないビジネスや夢について語り合う時間を、出版を終えたタイミングで取りたかったのだ。


それにしても、一人、バスに乗って、遠い街へ訪れることはいつぶりだろうか。

精神疾患を患って以降は、心の安全のために、自分自身に対して過保護に接してきた。
引きこもっていたところから近所のお店に行けるようになるまで、
電車に乗れるようになるまで、朝から夜まで出ていられるようになるまで、

そして、旅行に行けるようになるまで。その過程は長かった。

それでも、今なお不安が無いわけではなく、その証として私は、二泊三日の旅行にもかかわらずキャリーケースとリュックサック、加えてハンドバックの計3つの荷物を抱えていた。
“もしも” を想定した準備を、置いて行くわけにはいかなかった。

不安が残っていようとも、荷物が3つになろうとも、
再びこうして遠方へと出掛けることができるのは、私にとっては大きな成長を感じられる瞬間だった。

これから始まる東京の旅に胸を高鳴らせながら、私はホテルのある浅草の街へと向かった。


次回「東京の昼編」へ続く

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