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カフェスタッフの私の一日

お客様とカウンセラー様をつなぐマッチングアプリ Bloste (ブロステ)
代表の橋本なずなです。

私は三足のわらじを履いて生きています。

BLOSTE合同会社の代表取締役社長としての橋本なずな。
犯罪心理を専攻に学んでいる大学生としての橋本なずな。

そして、カフェスタッフとしての橋本なずな。

普段noteを書く時は前者の2つのマインドで日々の思いを綴ることが多いのですが、今日は後者の、カフェスタッフとしての気持ちを書きたくなりました。

これはカフェで働く私の、小さなエピソード集です。

【 Ep. 1 】愛情一発「いってらっしゃいませ!」

私は学費を稼ぐために週2~3日程度、アルバイトをしている。
梅田にあるチェーン店のカフェ。ビジネス街のど真ん中にあるために、お客様の9割がサラリーマンやOLさん。
私は7時のオープンに出勤することが多くて、モーニングを食べて朝を優雅に過ごす人や、テイクアウトでコーヒーを片手に出社する人など、朝からたくさんの人に会う。
それ故に7時、8時の時間帯は少しバタバタとするが、9時にもなれば皆ゾロゾロと会社へ向かい出す。
半セルフサービスのカフェだから、使ったグラスや食器はお客様自身が返却台へと戻すスタイル。
グラスを下げに来たお客様に対して、私は必ず伝える言葉がある。
「いってらっしゃいませ!」
メイド喫茶のような甘い声ではなくハツラツとした声で、“ 今日もお仕事頑張ってください! ” という思いを込めて伝えている。(親しいお客様にはそれも言う)
モチーフは『 愛情一本 チオビタドリンク 』の擬人化、『 愛情一発 「いってらっしゃいませ!」 』で、少しでも元気を与えられたらという自己満足。
これを一度、カフェの社員が監査に来た時に指摘された。
「橋本さんの丁寧な接客は良いけれど、それがお客様のなかで基準となってしまったら、基準を満たさない他のスタッフの印象が悪くなる」
つまり、マニュアルの以上でも以下でもあってはならないという話だった。
あれから数週間、私は「いってらっしゃいませ!」をやめてはいない。
社員が監査に来る時以外は変わらずそれをお客様の目を見て伝えて、ありがとう、と笑ってお仕事へ向かう人々を送り出している。
だって、お客様が嬉しそうなんだもん。喜んでくれるんだもん。
マニュアル以上になってしまうと言うのなら、以下の底上げをすれば良い。
こんな考えだから、私は組織には向いていないのだ。

【 Ep. 2 】推し客はメガネさん

週2,3日も勤務していると、私もお客様の顔を、お客様も私の顔を、覚えてくれていると思う。
知らない人ではない、でも知り合いでもない、「あ、どうも~」というような、少し砕けた親しみのある空気感が許されるお客様は多くいる。
そして私には “推し客” がいる。
名前も年齢も、何のお仕事もしているかも存じ上げないけれど、私たちスタッフにも愛想が良くて、ちょっぴり私のタイプな人。
メガネで黒髪のパーマ、パッとした雰囲気ではないのだけれど、よく見ると服のセンスもオシャレだし、なんだか色っぽい雰囲気がある。
先日、私はなんとか話しかけてみようとトライした。レジで接客中に「最近お見かけしなかったから、もうお仕事納めちゃったのかと思いました」と、言いたかったのだが・・・
よしっ話しかけるぞーっ、頑張るぞーっ、と自分を鼓舞し過ぎたせいで、「最近お見かけしなかったから、もうおsh、お仕事を、おお、納めちゃったのかと思いました…!」と、盛大に嚙んじゃったってわけ。
どれほど経験が豊富でも、本当に良いなと思う人を目の前にしては、恋に不慣れな女の子のようにキョドってしまう。
はぁ、あれは恥ずかしかったなぁ…。なんて考えていたら、今朝もその男性が来店した。
小さなキャリーケースを片手に、これから帰省でもするのだろうか。
「おはようございます!」と挨拶をして、注文のアイスコーヒーを用意し、お会計を済まそうとした時。
「僕、今日が仕事納めなんですよ」と話しかけてくれた。
「えっ、あっ、そうなんですね!私もです!今年最後にお顔見られて良かったです!」
そんな束の間の談笑を終えて、男性は遠くの席に着いた。
心臓バックバクのドッキドキで、男性が去ったことを確認してすぐに、私は飛び跳ねながら同じスタッフの女性に声をかけた。
「やばいぃぃ、話しちゃったよー!どうしようー!!」
「あらあら、なに?好きなの?」
「いやっ、好きではないです!推しです!どんな人かもまだよくわからないですし!」
「えー、ホントかなぁ?」
——— その後、男性がお店を出る際にもパッと目が合って、私はその日一番の「いってらっしゃいませ!」を放ったのだった。

【 Ep. 3 】お客様がそう言ってくれるなら

朝のピークを終えて昼に備えるまでの1時間ほど、私の働くカフェではワンオペを任されることがある。
客足も落ち着いている分には一人で回すのに特に問題はない。
私はこのカフェのスタッフのなかでは最も明るいキャラクターであると自負していて、愛想をはじめ笑顔や声色、接客態度には自信がある。
父に叔父、ともに飲食店の経営者だったから接客のいろはは早くに覚えた。
今朝は推し客さんの一件もあり、私はいつも以上に上機嫌だった。
鼻歌交じりにコーヒー豆を挽いていると一人のお客様が来店した。はじめてお見かけする、60歳くらいの男性。
ホットコーヒーをマグに注いで「ごゆっくりどうぞ」とお辞儀をした時、
「あなたはとても楽しそうに働いていて、私も接客されていてすごく気持ちが良いよ」と、その男性は声をかけてくださった。
「わぁ、ホントですか!嬉しいです!ありがとうございます!」とまた嬉々として、お客様がそう言ってくれるならと、さらに笑顔で接客をした。
——— そして11時半ごろ、正午を待たずして昼のピークがやって来た。
だがしかし、次のシフトインは12時に一人。それまでの30分、ピークを一人で捌かなければならなかった。
店の外にも伸びる長蛇の列のことは見て見ぬフリをして、ただ目の前のお客様の注文に応えることに専念した。
ドリンクに加えて、少々時間のかかるトーストやパスタなどフードの対応もしなければならず、注文と商品制作を、反復横跳びの如く軽快に、バランスよく回す必要がある。
レジに並ぶお客様にも時間をいただきながら、一つドリンクを出したら新たにオーダーを訊き、また一つフードを出したらオーダーを訊き、、という風に常に幾つか注文を溜まらせながら、一つ一つを正確に咀嚼していく方法で乗り切った。
次にレジでお待たせしていたお客様は、いつも神妙そうな顔をしたOLさん。
遅いって怒られちゃうかな、と不安に思いながらオーダーを訊こうとすると「一人で回して凄いね。とっても手際が良いわ」と、出てきたのはまさかのお褒めの言葉だった。
OLさんの言葉はまるで、傷を癒すホイミのように、私のHPがグンっと回復された。
お客様がそう言ってくれるなら、褒めてくれるなら、と、私はその後も笑顔を絶やさないでいた。
おかげでいつもより疲れちゃったけど、今日は良い夢が見られそうだ。

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