インクルーシブ保育。みんな一緒が素晴らしい?

インクルーシブ保育なんて言葉が最近は聞かれるようになり、障害がある子もそうでない子も共に過ごしていこうではないか!!という風潮がある。

みんな一緒
みんなと一緒

それがめちゃくちゃ良しだとしている雰囲気。

私が勤めていた園もそんな保育を謳っているんだけど、いや、悪いとは言わないけどね。

「何らかの障害を診断されていても受け入れますよ!!」

と言うと、

健常児の中で我が子も成長できるかも!
できる限り周りの子と同じように活動に参加してほしい!
受け入れてもらえるならぜひ!

と感じられる保護者の方も゙大勢おられると思います。

それは決して間違った感覚だとも思いませんし、確かに色々な刺激を受けてプラスに働くことも沢山あると思います。

ただ現実問題、そうした保育を謳っている園の体制として「障害児保育に対して学んでいる保育士」がどれだけいるのか。

ただでさえ保育士の確保が難しい現在。
そして保育士として働いている方の質の低下という現実。

受け皿を作ったものの、そこにいる職員が障害に対してどれだけの理解があるのか。

ここで問題となるのが、保護者の方には「この園の保育士はどこまで学んでいるのか」を事前に見極める手立てがなかなかないという事。

もっと問題なのは「自分たちの能力や知識の゙低さに気付けない保育士」がいる事。

保育士を批判したいわけではないですし、みなさんそれぞれ一生懸命保育にあたっておられると思います。 

が、一生懸命であるがゆえに自身の保育を振り返るという時間を持てずに、反省や改善をする機会がないまま年数を重ねてしまう方も多くいるという事も実際にあるのです。
 
話がごちゃごちゃしてしまいましたが、、

【障害がある子もない子もみんな一緒に!!】

と掲げる事の善し悪しは別として、その体制は整っているのか?!という課題がまずあるよなぁという思いです。

体制が整っていない中、要は理解や知識のない保育士の゙中で過ごす子どもたちはどうなるのか。

これはこれからもっともっと考えていかなくてはいけない課題だなと思っています。


しばらくこちらの本から感じた事や関連した事をもとにしてnoteを書いていこうと思っているので、今回も平熱さんから抜粋していきます。

【「みんなとおなじ」がすばらしいんじゃなくて「みんなとちがう」がバカにされず認められる社会がすばらしいんじゃない? 】

こちらの言葉にすごく共感したので、紹介させてください。

「みんなと一緒」のメリットもきっとあるのだとは思います。

けれど、「みんなと一緒」を目標にする事ですごく負荷がかかってしんどくなる子も中にはいるんじゃないかな?と感じるのです。

ましてやその「みんなと一緒」を謳う環境を作っている保育者たちがさほど理解のない人たちだったとしたら?

難しい問題だなと思いますが、障害がある子もない子も、診断はつかないけど日常に困難が生じる子もそうでない子も、誰にとっても「自分に合った環境」ってすごく重要ですよね。

あぁ文章って難しい。

でも保育や障害者支援についての思いを少しずつ形にして届けられたら良いなと思います。




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