梁間 慎一

好きなものにだけ注目して生きていきたい人。好きなことはテレビゲームと読書。 よって、そ…

梁間 慎一

好きなものにだけ注目して生きていきたい人。好きなことはテレビゲームと読書。 よって、それらについての記事が多めになるかと思いますが、よろしくお願いいたします!

最近の記事

【ただのゴミ】執行草舟『脱人間論』書評

私は執行草舟氏の過去作、『生くる』『根源へ』『魂の燃焼』を読み、少なからず感化されることがあったので、先月発売された新刊『脱人間論』も読んでみた。 最初から最後まで読み通してみたが、その感想としてゴミであると断ずる。ただしこれは危険なゴミだ。熱量があるゆえに感化される人が出てくるだろう。執行氏が毛嫌いしている核爆弾を製造する過程で生ずる、核燃料のような本である。 私は非常に怒っているのだ。このような本を金を出して買ってしまった自分の迂闊さが許せないのである。ゆえに、この書評は

    • 一生心が傷つかない考え方。私を刺す言葉のナイフと、マズローの欲求5段階説という名の盾

      会社で叱られた、きっと上司は俺のことが嫌いなのだ、もう死んでしまいたいーーー。 保護者会で私の陰口を言われているのを聞いてしまった、きっと私の居場所はどこにもないのだ、どこかへ行ってしまいたいーーー。 そのように考えたことが、きっとあると思う。 今やメランコリックな気分を抱えたまま毎日を過ごしている人は多いだろう。そのままその気持ちを持ち続けていると、いずれそのような考え方が身に沁みつき、毎日よく眠れず何をやっても楽しくないなどの状態になってしまう。 オブラートを剥が

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      • 1冊1万円の本を4冊読んだら、人生観が変わった話。

        「人間の欲望というものは絶対に捨てることはできないのであります。それを捨てることのできるように説いている、釈迦もキリストもマホメットも、多くの人々に、私から言わせましたら、偽りを言ってるんだ、詐欺を言ってるんだ、と遠慮なく言いたい」  衝撃的な内容ですが、これは私が最近読んだ、とある本に書いてあることです。    私のことを少しでも知ってくださっている方は、私がとんでもなく本好きであることをご存知かと思います。  これまでに読んだ本は、どんなに少なく見積もっても2000冊。

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        • 【平均1位】マリオ35において、ハテナブロックを叩いてはいけない理由

          やってしまいました…。 まさか1-2のリフトに乗り損ね、そのまま奈落に落ちてしまうとは…。 普通のマリオであれば、残機を1つ失い、コースの途中から再スタートできます。 しかし、私がプレイしているゲームは、SuperMarioBros.35。バトロワマリオです。 画面にはマリオが35人いるように見えますが、それは35人が同時に同じゲームをプレイしているというだけ。それぞれが操るマリオには残機という甘ったれたものはなく、たった1人のマリオを失ったらその時点で生存競争から脱落して

        【ただのゴミ】執行草舟『脱人間論』書評

          【平均1位】マリオ35で確実に勝つ方法!?

          35人のマリオが、お互いの行く手を阻もうと邪魔をしながら、最後まで生き残る1人のマリオを決める。 任天堂は、2020年10月1日、マリオ35周年という記念すべき年に、そのような血みどろのゲームを配信しました。 それがSuperMarioBros.35です。 私は物心ついたときには既にスーパーマリオワールドをプレイしていたくらいマリオが大好きなので、これをプレイしてみました。 下は35位、上は1位!マリオを操る巧さに順位がつくという前代未聞のゲーム!しかもステータスという画面

          【平均1位】マリオ35で確実に勝つ方法!?

          正義によって自殺する物語(現代的表現規制の行く末をポリコレを基に考える)

          海外では今、日本のアニメ、小説、漫画などが大人気であると、小耳に挟んだ。 理由は、スパイダーマンやシルバーサーファーなど、たくさんのヒーローを有するアメリカンコミックが、最近絶望的につまらないからだという。 私は気になって、その情報のもとを追ってみた。その結果、アメリカでは現在ポリコレの嵐が吹き荒れていて、そのせいで物語の質が際限なく落ち続けているらしい。 そこで私は、この「行き過ぎたポリコレ」がもたらす、物語の自殺について考えてみたいと思う。 【ポリコレとは何か?】 ポ

          正義によって自殺する物語(現代的表現規制の行く末をポリコレを基に考える)

          絶対に、眼に疲労を貯めてはいけない―――。極度の眼精疲労?で体調を崩した体験記

          読書好きにとって注意しなければいけないこと、それは眼の健康である。 私のように眼の健康状況に気を配らない生活をしていると、一生点眼薬が手放せない生活になってしまうかもしれない。 読書好きである皆様に私と同じような目にあってほしくないので(眼だけに)、私の眼精疲労体験記を以て注意喚起とさせていただきたい。 眼、ほんと大事。 【元日に倒れる】 2020年1月1日、私は急激に体調を崩し、倒れた。 意識はあったので自力で布団へ這いこみ、横になって過ごした。 しばらく寝ると、体調は

          絶対に、眼に疲労を貯めてはいけない―――。極度の眼精疲労?で体調を崩した体験記

          地球史上一番の神ゲー「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」について書きながら泣く

          「ファイナルファンタジー」といえば、いま30代半ばの人ならば聞いたことのない人はいないだろう、と決めつける。 いわずと知れた、株式会社スクウェアが発売したゲームである。 1987年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売され、2017年時点で派生作品を含めて87作品が発売されており、最もゲームタイトルが多いシリーズとしてギネス世界記録に認定されている。 現在ではファイナルファンタジー14というオンライン専用ゲームが有効会員者数2000万人を突破し、世界的なブームになってい

          地球史上一番の神ゲー「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」について書きながら泣く

          物語のキーワードは【嘘】と【犯罪】。半沢直樹を下敷きに、エンターテイメントとは何かを考える

          ヤフーニュースの見出しを渉猟していたら、このような記事があった。 「倍返し」のためなら何でもあり?半沢直樹が再び犯した検査忌避罪とは 私はこの記事を読んで、こう考えた。 「何いってんの?小説やドラマの登場人物が犯罪者なんて、当たり前のことじゃん」 このことから、小説の「嘘」について考えたいと思う。 【小説の登場人物は、みんな犯罪者】 なぜドラマから小説の話に?と思う方もいるだろうけれど、半沢直樹は元々、池井戸潤さんという作家が書いた小説のキャラクターである。 半沢

          物語のキーワードは【嘘】と【犯罪】。半沢直樹を下敷きに、エンターテイメントとは何かを考える

          【書店で恋をし、裏切られ、やさしさに触れる】リアル書店で私が見た、お客さんとの接し方あれこれ

          ここ2か月で数度、本屋さんに行った。古本屋と、新刊書店のみを扱う大型店舗両方に行った。 すると、1回に1度は、印象的な店員さんやお客さんと会うのだ。今日はそのような方々をご紹介したい。 【Case1 恋の始まり?】 とある大型の古本屋に行った時のことだ。私はローレンス・ブロックとロバート・ラドラムの本を探し、海外著者の文庫の棚を嘗め回していた。比喩だ。本当にべろべろしていたわけではない。 すると2mほど横にいたご老人が、若い女性の店員に話しかけた。 「ペストというタイト

          【書店で恋をし、裏切られ、やさしさに触れる】リアル書店で私が見た、お客さんとの接し方あれこれ

          【本の感想を言うと、多くの人が命拾いをする】書店で面白い本と出会う方法その3

          昨日の記事では、リアル書店で面白い本と出会うための「本を適当に開いて、会話部分だけ拾い読みする」という方法を解説した。たくさんの方に見ていただけたようで、恐悦至極である。 本との出会いの質を上げる方法を連載してきたが、本日は3つめの 「ハガキを書き、たまには新刊も買う」 について述べさせていただく。 実はこれをすることで、自分好みの小説を出版社に出してもらえる可能性が大きくなるのだ。 にわかには信じられないだろうか? 以降は解説となっているので、読み進めてもらえれば、

          【本の感想を言うと、多くの人が命拾いをする】書店で面白い本と出会う方法その3

          小説は冒頭が一番つまらないので拾い読みしよう(書店で面白い本と出会う方法その2)

          昨日の記事では、リアル書店で面白い本を購入するための方法論として、 ・タイトルに対して「へぇ、よかったですね」と呟く という、ちょっと何言ってるのかわからないけど実践すると効果てきめん、という私の実感を述べさせていただいた。 今日は昨日に引き続き、面白い本を購入するための方法論その2、 ・適当に開き、会話文が面白いか確認する をご紹介する。 ちなみに明日は、 ・出版社に面白い本を出してもらうために(ハガキを書き、たまには新刊も買う) を執筆する予定だ。 明日は大仕

          小説は冒頭が一番つまらないので拾い読みしよう(書店で面白い本と出会う方法その2)

          書店で面白い本と出会う方法その1

          こんにちは。この記事を開いていただきありがとうございます。 ここでは、 ・タイトルに対して「へぇ、よかったですね」と呟く ・適当に開き、会話文が面白いか確認する ・出版社に面白い本を出してもらうために(ハガキを書き、たまには新刊も買う) 以上の3つに分けて、リアル書店や古本屋で、いわゆるハズレ本を買ってしまわないための私のやり方をご教授したいと思う。 今では潰せる時間あたりの商品単価、すなわちコスパがいいとも評される本、特に小説。これらを賢く買えるようになればほかの娯楽

          書店で面白い本と出会う方法その1

          ゴエモンは地獄に堕ちたままなのか? ~秩父の神社めぐりをしつつがんばれゴエモン続編を熱望する~

          みなさん、唐突だが、神とか仏とか地獄とか、「伝承のような形で、実在すると言い伝えられているもの」を信じているだろうか? 私は信じている。といっても、心の底から信じているというほどではない。昔からあると言われているなら、あるんだろうというくらいのものだ。 なぜ信じているのだろうか。きっかけは、がんばれゴエモンというゲームだった気がする。 このがんばれゴエモンというゲームは、コナミ株式会社より発売されていた、石川五右衛門をモデルにしたと思しき義賊、ゴエモンを操作するゲームだ。

          ゴエモンは地獄に堕ちたままなのか? ~秩父の神社めぐりをしつつがんばれゴエモン続編を熱望する~

          初代ポケモンは何故ヒットしたのか? それは道路だ!

          ポケットモンスター、通称ポケモン。 かつてはゲームの攻略本を個人で出版していた人々が集まり、ゲームフリークという会社をつくり、任天堂の出資を受けながら何度かの発売延期を経て1996年に発売されたこのゲーム。 あまり多くを語る必要はない。この記事を読んでいるあなたであれば、ポケモンというゲームを知っているということを私が確信しているからだ。 少なくとも、ほっぺが赤くて全身が黄色の電気ネズミの名前は全員知っているだろう。 のど元まで出かかっている人のためにヒントを与えると、

          初代ポケモンは何故ヒットしたのか? それは道路だ!

          【時事&ゲーム】なぜテレビが「窃盗犯」ではなく、「迷惑系Youtuberへずまりゅう」と報道するのかの真相について

           彼についての報道を見るたびに、私は「窃盗の容疑で逮捕された原田将大容疑者」として報道すればいいじゃないか、と思っている。彼の容疑は、未会計の商品を食べたからである。  しかしテレビは、どの民放キー局も、「迷惑系Youtuberへずまりゅう」という報道をしている。名前を呼ぶたびに、それが「ミスター」とか「容疑者」の代わりであるかのようにYoutuber、Youtuberと連呼する。このことに違和感を覚えた人も少なからずいるだろう。  現にツイッターでは、その不自然さを指摘する

          【時事&ゲーム】なぜテレビが「窃盗犯」ではなく、「迷惑系Youtuberへずまりゅう」と報道するのかの真相について