【時事&ゲーム】なぜテレビが「窃盗犯」ではなく、「迷惑系Youtuberへずまりゅう」と報道するのかの真相について
彼についての報道を見るたびに、私は「窃盗の容疑で逮捕された原田将大容疑者」として報道すればいいじゃないか、と思っている。彼の容疑は、未会計の商品を食べたからである。
しかしテレビは、どの民放キー局も、「迷惑系Youtuberへずまりゅう」という報道をしている。名前を呼ぶたびに、それが「ミスター」とか「容疑者」の代わりであるかのようにYoutuber、Youtuberと連呼する。このことに違和感を覚えた人も少なからずいるだろう。
現にツイッターでは、その不自然さを指摘する声、Youtuber全体が悪者かのように聞こえるのでやめてほしい、という声もある。
結論から言ってしまおう。
テレビは、Youtube全体を悪者にしたいのだ。
テレビは、Youtubeが憎くて憎くて仕方ないのだ。
【なぜテレビはYoutubeが憎いのか】
まず、テレビ局は、番組を作る際の膨大な製作費をどうやって稼いでいるかの説明をしよう。
皆さんは、テレビ番組を見ている限り、必ず同じフレーズを耳にする。
この番組は、ご覧のスポンサーの提供で~、というやつだ。
このフレーズの後、テレビ番組はCMを流す。
実はテレビ局は、このCMを流す権利を各企業に売っている。よくは知らないが、1秒で何百万円かはするだろう。
スポンサーとは、その番組を見ている人に向かって15秒なり、30秒なりCMを流す権利を、テレビ局から買っていて、たくさん買った企業が「この番組は、○○と、ご覧のスポンサーの提供で~」と、名前まで呼んでもらえるのだ。
スポンサーは当然、流すからにはたくさんの人にCMを見てもらいたい。つまり、視聴率のいい番組のCM放映権を買いたい。そのため、テレビ局も視聴率のいい番組をつくるために頑張っているというわけだ。
ここで少し考えてほしいのだが、皆さんは近頃テレビを見ただろうか。
テレビよりもYoutubeの方を見ているのではないだろうか。
そうすれば、テレビは視聴率が落ちる。
視聴率が落ちれば、CM放送権が売れない。
あまりにもCM放送権が売れなければ、テレビ局は潰れてしまう。
もうわかっただろうか。
テレビ局は、自分らから資金源を奪い取るYoutubeが憎くてたまらない。
だからこそ、今回のへずまりゅうの件を幸いに、「迷惑系Youtuber」と連呼し、「Youtube=よくわからないもの、害なもの、頭が悪い人が集まるもの、子どもに見せてはいけないもの」という印象を植え付けたいのだ。
テレビが近頃、Youtuberをベテラン芸人が集まる番組の収録に呼んでいるのも、同じ理由だ。
数十年、人を笑わせることで生きてきたプロの芸人よりも面白いことが、Youtuberに言えるわけがない。キャリアも、生きてきた長さも、芸について考えてきた深さも違いすぎる。
テレビ制作側もそれがわかっているのか、あえて芸歴が長いベテランお笑い芸人の番組にばかりYoutuberを出演させているように見える。
それによって、なんだYoutuberって思ったよりも面白くないんだな、という印象を視聴者に植え付けたいのだ。
そんなことをしても、テレビに視聴者が戻ってくるわけではないというのに。
視聴率は、ビデオリサーチという会社がテレビ局から委託を受けて調べているので、本当に正確な数値ではないにも関わらず、テレビにかかわる者すべてがその数値に踊らされている。
【話は少しさかのぼる・・・ゲームとテレビについて】
察しがついた人がいるかもしれないが、私はテレビが大嫌いである。
いや、電源の入っていないテレビは好きでも嫌いでもない。むしろテレビは大好きなゲームをするときのモニターとして使用しているため生活必需品である。
なのになぜ、こんなにテレビに対して私怨モリモリの記事を書いているかといえば、私の大好きなゲームに対して壮大なネガティブキャンペーンをテレビが行っていたからである。
私(もしかしたら一部の読者もかもしれない)が子どもの頃は、ゲームはテレビの2chでやるものだった。まだ地上デジタルでもない放送の時である。地デジカなど、今もそうだが当時も影も形もなかった。
リビングに1台しかないテレビをゲームに使うか、野球に使うか、アイドルが出ているバラエティに使うかで血みどろの掴み合いの喧嘩をし、リモコンを隠したり電源タップを隠されたりしたことがある(だろう?)。
で、テレビがゲームに使われてしまえば、そのぶんテレビが視聴されなくなるので、これまで解説してきたような経緯でCM放送枠が売れなくなることを危ぶんだテレビ局は、テレビゲームに対して壮大なネガティブキャンペーンをはったのだ。
近頃では鳴りをひそめたが、一時期は本当にひどかった。
なにか少し耳目を集める事件があれば、次に報道されるのは「容疑者の部屋にテレビゲームがあったかどうか」だった。もしテレビゲームがあれば、そのせいで犯罪に走ったかのように偏向報道をしていた。
2000年代からいわゆる洋ゲーのファンであった人なら、当時の壮絶な「グランドセフトオート」に対するバッシングは記憶に新しいだろう。
その後、いわゆる「ゲーム脳」というものが取りざたされ、ゲームをしていると脳が破壊されるという印象を植え付ける偏向報道も始まり、これもすさまじいものがあった。
なお、今ではゲーム脳という学説に関しては、研究の経緯や統計の取り方にとんでもなく恣意的なものがあったり、ねつ造があったりしたことで、複数の研究者から「トンデモ理論」だと切って捨てられている。それどころか、ゲームは脳にいい(ものもある)という研究すら行われているようだ。
知らなかっただろうか?それは、やはりテレビがそういうことを報道しないからだ。ゲームは悪い、そのぶんテレビを見よう、そう思っている人が少しでもいてくれたほうがテレビにとって都合がいいからだ。
私はゲームが大好きであり、大好きなものをコケにする「テレビ業界」という業界そのものが嫌いだ。あなたはどうだろうか。
【結論】
と書いてはみたものの、たいして結論はない。
あえて書くとすれば、「テレビは少しでも自分たちのためになると思ったことのためには全力を挙げてネガティブキャンペーンでもなんでもやる」ということだ。
もしそれが許せないのだとすれば、こういった真相を多くの人が知り、テレビ局の横暴を許さず、私の好きなものをコケにするな!と叫ぶことだ。
テレビ局が最も恐れることは、視聴者が離れることだ。それによってテレビ番組が作れなくなることだ。そのようなことをするのであれば、もう見ない!と叫ぶことが、好きなものをだれにも否定されない社会を作るのだ、というのは少々飛躍しすぎだろうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?