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映画の記憶

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鑑賞してきた映画の感想とか記録とかそんな感じの文字の集まり。最近は年単位の記録にまとめてる。
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記事一覧

2024年映画鑑賞記録

2024年映画鑑賞記録

1.Poor Things(2023)1月31日。横浜ブルク13。Directed by Yorgos Lanthimos.

2024年第一作目の映画は『哀れなるものたち』でした。1月も終わりだというのに、ようやく一本目を見れた。別に悲しくはないけど、時間の使い方が変わったな〜というなんとなくの寂寥感。光陰矢の如し。これはまた違うか。

この監督、調べてみたら『聖なる鹿殺し』と『女王陛下のお気に

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2022映画鑑賞記録

2022映画鑑賞記録

1.Spider-Man 3(2007)1月2日。Amazon prime。Directed by Sam Raimi.

2022年映画始めは『スパイダーマン 3』。プロポーズする日に別の女性とキスするスパイダーマン、やばすぎるな。ヴェノムとスパイダーマン、こんなところで繋がっていたのねという驚き。子供の頃に見た時は、サンドマンを怖がっていた気がする。人間みたいなのに人間じゃない造形が怖かったん

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2023年映画鑑賞記録

2023年映画鑑賞記録

1.Babylon(2022)2月11日。Tジョイ横浜。Directed by Damien Chazelle.

ブラッド・ピットが見たくて!!でも3時間は長かった。ハリウッドの歴史を追いたかったんだろうけど、若干詰め込み過ぎた感がある。似たようなテーマの作品だったら、Once Upon a Time in... Hollywoodの方がおもしろかった。

サイレントの頃とトーキーの頃では、スタ

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インド映画『RRR』のすすめ!!!

インド映画『RRR』のすすめ!!!

おすすめというか感想。とっっっても良かったので!!!良すぎていつもの映画感想まとめnoteでは間に合わないくらいの分量になってしまったので、これだけ独立させました。

インドの神々やら英雄やらを人に憑依させた現代版破壊神話(現代って言っても1920年代のインド独立運動期なので少し昔)。抑圧する大英帝国をぶち壊せ!という勢いがすごい。

登場人物3人の名前からしてもう神話。マハーバーラタの英雄パーン

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Danger Zone

Danger Zone

5月12日。初試写会で『トップガン:マーヴェリック』という奇跡。しかも座席も結構良かった。今年の運はここで使い果たした。

試写会にゲストとして登場したのは平成ノブシコブシの吉村と、スキージャンプの小林陵侑選手。

映画の感想を聞かれて、吉村が「最初からエモい」と言っていたが、ほんとうにこのとおりだった。冒頭からのアドレナリンの出させ方がすごい。ほんと「トム・クルーズ分かってる〜」という彼の感想の

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2020映画鑑賞記録

2020映画鑑賞記録


1.ジョジョ・ラビット2020年映画見始めはこれ。
1月。TOHOシネマズ川崎。

最初は普通の印象だったけど、思い返すとめちゃくちゃ良い映画だった。スカーレット・ヨハンソン強い。

2.19172月。公開をめちゃくちゃ楽しみにしていた作品。何を楽しみにしていたかというと、「ワンカット」という撮り方と、戦争をどう描いていたのかという内容。この作品についての感想をまとめているところなんだけど、なか

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2021年映画鑑賞記録

1. The Midnight Sky1月2日。Netflix。Directed by George Clooney.

2021年映画初め〜。今年は監督にも注目して記録していこうかなと思います。

映画全体の雰囲気について「SF版レヴェナント」と表現してた人がいて、私もそれに同感。結末はインターステラーに似ている。そして、地球の終末感は、The Roverの世界を思い出した。ついでに「アンドロイ

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MIDSOMMAR

MIDSOMMAR

細部までみっちり日本語書いていると、いつまで経っても下書きに残されたままなのでめちゃくちゃ雑に、ミッドサマー見てきました記録。見に行ったのは2月くらい。文章タイプしている今は12月。間の10ヶ月間はどこかへ飛んで行った。

気味が悪い、悪かった。

第一印象はこの言葉に尽きる。あまりよろしくない言葉でごめんだけど、理解はできなかった。らしい。3月くらいの私はこう書き残していた。

友人とも話したけ

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─WERK OHNE AUTOR(ある画家の数奇な運命)

─WERK OHNE AUTOR(ある画家の数奇な運命)

kino cinema 横浜みなとみらいで鑑賞。初kino cinema。シアターをもっともっと開拓していきたい所存。

3時間という長尺…。お尻が痛かった…。でも長い映画こそ、映画館で観るべきな気がする。

高校生の頃、映画研究部(同好会だったっけ)の友人に借りた「シンドラーのリスト」を自宅で見たのだけど、これはDVDが2枚に分かれていて、なんというか集中が途切れてしまった記憶がある。もっとも、

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─『The Trial of the Chicago 7』

─『The Trial of the Chicago 7』

Netflixで視聴。

エディ・レッドメインが出てるとのことで見ました。その良し悪しはさておき,最近俳優を中心に映画を観てしまう気がする。まぁいろんな映画に出会えるのでよしとするか。もっとも,俳優だって出演する映画を選んでいるのだろうから,その思想的な何かに少しは共感するからこそ「人」から見ていくのかもしれない。
(追記:映画を観た後に文章に綴る時,映画それ自体の感想というよりも,映画で触れられ

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─『The King』

─『The King』

Netflixオリジナル映画。

ティモシー・シャラメに惹かれて観ました。

とはいえ、もともと歴史物は好きです、大学の専攻は中国史です、イギリス史のゼミがありましたが、これにも参加していました。

題材は百年戦争この映画の舞台は15世紀のイングランド。個人的には「イギリス」表記が好きじゃない、日本語にしか存在しないし。UKでいいじゃん、世界で通じる。まぁいいや。

今回の記事は映画の感想というよ

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─『ストーリー・オブ・マイライフ』

─『ストーリー・オブ・マイライフ』

(コロナ自粛の関係で)この記事を公開しようかすごく迷ったんだけど、きっと見る人もいないのでひっそりと投稿することにした。

映画館で久しぶりに映画を見てきました。最高だね。前後左右が一席ずつ空いているから、後ろから座席を蹴られる心配もないし。ただ空きすぎて映画館の経営とか大丈夫かな…と心配になるけど。あと、上映開始されてから入ってくる人がいなければ、エンドロールで席を立つ人もいない。

優しい映画

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─『HUSH』

─『HUSH』

ホラー?スリラー?映画の『HUSH』を見ました。いつも通りとてもネタバレです。

Netflixの独占配信作品。

聾唖の主人公 vs 快楽殺人犯。

舞台は森の中にたたずむ一軒家。一人の男がやって来て、主人公の友人を惨殺。

家への殺人犯の侵入を間一髪で防ぐも、携帯は取られ、外にあるブレーカーを落とされ配線を切られで、助けを求めることができない。

なんとか逃げようと、殺人犯と主人公の攻防が始ま

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─『ゴールデンスランバー』

伊坂幸太郎の作品はあまり読んだことがなかった。むしろ、『重力ピエロ』の一冊しか読んだ記憶がない。この本のストーリーも、全くと言っていいほど覚えていないのだけれど、「『重力ピエロ』を読んだ」ということだけは記憶している。これは恐らく、装丁とタイトルが強く印象に残っているからだと思う。伊坂作品を大して読まない私が言及するのは憚られるけれど、伊坂作品の装丁(表紙)には共通した、そして独自のコンセプトがあ

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