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ここがどのような地点なのか分からない ーー台風の目を埋める?ーー 【内省記】

私は、今の自分がいる場所が分からない。

来た道はあるし、
行きたい先もある。

あるけれど、それをきちんと読み解けている自信はない。

そして、ここがどのような地点なのか分からない。

今、やろうとしていることがある。

しかし、今の時点では、他の道に入ることもできると思われる。

でも、他の道に入ることができるのは、いつまで?

今、しておかなければならないことは何だ?

何を目指して、何かをしておこうとする?

僕は、何がしたい?
何ができる?

やりたいことはある。

けれど、やりたいことに対する自分の体感が、まるで台風みたいだ。

上空から見た台風のかたちを思い浮かべる。

やりたいことを掲げて、人に言って、調べて、行動して、それが台風の、荒天の部分。

その背後に、何も感じていないような感覚がある。
それが台風の目の部分。

本心では何も思っていないのではないかと勘繰る。

本心のように感じる感情が時々あるから、僕の本心はちゃんと動いているけれど。

台風の目が潰れたら、僕はもっと、心の底からまっすぐに進めるのだろうか。

この台風の目はもしかして、心にあいた穴というやつだろうか。


上の一行が緩やかに反芻されて、手が止まった。
頭がぎゅうんと回転したから。

台風が吹き荒れ始めたのは、高校生になってからだ。
恐らく、3年生になって、進路を考え始めてから。

台風の目になった部分は、それ以前からあった。

学校から自分が離れるに伴って、
自分の中の、直接知覚できる部分や、
自分の外側である、自分以外を介して知覚する部分が変容して、

自分にまつわる広い範囲が崩れて、
時間をかけてまとまってきたけれど、

その変化の中で、その空白のような感覚も生まれたと思う。

そのときに失ったものとして真っ先に思い浮かぶのは、

「勉強」と呼ばれ得る……
私の心にとても身近なもの。

私には、学ぶことが好きなのだろうという自己認識がある。

勉強、
学問、
思考、
知識、
情報、
その整理、

言葉で捉えきれない、
私の好きな、
活動?

台風の目に、あれを入れたら、かっちりと安定するかもしれない。

そちらに今から行くことはできないと、一度背を向けたけれど、

もう一度、学びのようなものに向き合ってみようかしらん。


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