あめ

気ままに書いています。

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最近の記事

読書感想文『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒(集英社、2022年) 『羊と鋼の森』には森の喩えがあったけれど、こちらには深海の喩えがありました。 本文が始まる前のきれいな紙(扉)が、クラフト紙に金の光沢がある感じで、チェロみたいです。 ずっと、肩が強張る、暗い緊張感がありました。

    • 読書感想文『羊と鋼の森』宮下奈都(文藝春秋、2015年) 全編に対して、森の雰囲気を感じます。ハードカバーで読みましたが、栞の深い緑色が、なんともいえずいい色です。深いけれど、明るさもある。 題名は、ピアノでした。 調律と校正に、似ているところがあると思いました。

      • 読書感想文『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』潮見夏衛(スターツ出版、2023年) 反戦小説でした。『余命10年』を読んだばかりだからか、病気の恋人のお話と同じものを感じました。特攻で亡くなってしまう彰と百合の間に。

        • 読書感想文『余命10年』小坂流加(文芸社文庫NEO、2017年) 終盤で、いつになく泣きました。物語を読んだり観たりしていて涙腺が刺激されることはあっても、涙で文字が読み取れなくなることって、あんまりありません。 悲嘆がほとんど書かれないところが、リアルです。

        読書感想文『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒(集英社、2022年) 『羊と鋼の森』には森の喩えがあったけれど、こちらには深海の喩えがありました。 本文が始まる前のきれいな紙(扉)が、クラフト紙に金の光沢がある感じで、チェロみたいです。 ずっと、肩が強張る、暗い緊張感がありました。

        • 読書感想文『羊と鋼の森』宮下奈都(文藝春秋、2015年) 全編に対して、森の雰囲気を感じます。ハードカバーで読みましたが、栞の深い緑色が、なんともいえずいい色です。深いけれど、明るさもある。 題名は、ピアノでした。 調律と校正に、似ているところがあると思いました。

        • 読書感想文『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』潮見夏衛(スターツ出版、2023年) 反戦小説でした。『余命10年』を読んだばかりだからか、病気の恋人のお話と同じものを感じました。特攻で亡くなってしまう彰と百合の間に。

        • 読書感想文『余命10年』小坂流加(文芸社文庫NEO、2017年) 終盤で、いつになく泣きました。物語を読んだり観たりしていて涙腺が刺激されることはあっても、涙で文字が読み取れなくなることって、あんまりありません。 悲嘆がほとんど書かれないところが、リアルです。

          夏期、芸術史講義のレポートを 2本書きました [通信芸大日記 2024.9.1]

          こんにちは! 夏期はレポートを提出することができたので、そのお話を少ししようかなとおもいます。 はじめに夏期、もう提出期間は過ぎたと思っていたけれど、それは文芸コースの科目(文芸特講と文芸演習)のことで、 ためしに確認してみた「芸術史講義」の提出期間は、2日後からでした。 翌日から2日間しごとがあったので、提出期間の初日を除いて、毎日書きました。 4科目提出したかったのですけれど、結果として、提出できたのは2科目です。 (4科目ということには、 今年で退学しよう、 退

          夏期、芸術史講義のレポートを 2本書きました [通信芸大日記 2024.9.1]

          レポート提出期間の近況報告 [通信芸大日記 2024.8.22]

          「芸術史講義(日本)4」のレポートを書こうとしています。入学から約5ヶ月、やっと心が課題提出にチューニングされてきました。でも文章を書くのがあまりに久し振りで、あと1週間で書けるか不安です。何を得れば書けるのかもよく分かりません。こまった。学校行かなくなる前は作文を書こうとして書けないってことなかったなというか、あの頃の、学校の勉強ができる自己認識が、5年経ってもありありと残っていて、実力ないのに自信満々なひとになってます。「やろうと思えばできる」という自己に対する過信が消え

          レポート提出期間の近況報告 [通信芸大日記 2024.8.22]

          ウェブスクーリング科目をアプリにして![通信芸大日記 2024.7.20]

          夏期のレポート提出期間に突入したことに気づいてから 4日。 「そういえば何日からだろう」と確認したちょうどその日からで、これから 10日で全部書き上げられるか……?とシミュレーションして、半ば以上諦めています。やる気のあるみなさんごめんなさい。 今日は広い心で、やる気のない学生の愚痴を聞いてください。 airUマイページをアプリにして!! 移動中にウェブスクーリングの芸術史講義を進めようと思っても、画面を閉じるとログアウトされてしまうので、入学前に想像していたよりも不便

          ウェブスクーリング科目をアプリにして![通信芸大日記 2024.7.20]

          清々しく仕事が終わった理由を探せ! [ひよっこ校正者の日記 2024.7.19]

          今日はしごとの行きと帰りで救急車両?を 4台見ました。3台が救急車で、1台は消防車。消防車のサイレン、久しぶりに聞きました。救急車の「ウー」と唸るような音はないんですね。 しごとでは、時間が短かったことも関係があるかもしれませんが、比較的清々しい読後感、いや働後感?でした。 着いたら担当の方(案件の説明とかしてくださる方。質問とかすごく丁寧に答えてくださる)に挨拶をしたこと(「おはようございます」と言ってから、あ、と壁の時計を振り向きました。今日はもう夕方でした)。 う

          清々しく仕事が終わった理由を探せ! [ひよっこ校正者の日記 2024.7.19]

          元不登校の述懐と嘆き

          今日も、あの頃の自分に向けて日記を書きます。 日記って誰かに向けて書くものだという捉え方が私の中になくて、鬼滅の刃で炭治郎が禰豆子に向けて修行の日々を日記として書きつけているのを見て、捉え方が私へ輸入されました。その前は、アンネ・フランクがキティという日記帳に向けて日記を書いていたことくらいです。他者の日記に関する知見(?)は。まさにペンで書いている帳面を相対化する観点が新鮮でした。 今日はすごく頭が働かなくて、手際が悪くて、もう帰りたくなりました。 仕事の話です。校正の。

          元不登校の述懐と嘆き

          人気だから食わず嫌いしてた【推しの子】が強烈だった

          【推しの子】との再会 「【推しの子】」読みました! 一言目に、「面白かった!」と言いましょう! やー、人気が出た作品は裏切りませんね! 人気の出始めに 1話を読んだのですが、幸せを疑似体験する転生モノだと思って、アニメも見ませんでした。 でも 2期が始まるというのでジャンプ+で 2話以降を読み始めてみたら、アイすぐ死ぬし! え、本筋は復讐だったの!? それを芸能界のリアリティある描写がたっぷりと肉付けして、さらにアクアの顔がいい! コマのはしっこに立ってるだけで目を引かれる

          人気だから食わず嫌いしてた【推しの子】が強烈だった

          向上心のゆえにぐるぐると考える--服を捨てたこと(いつまで?!)と頭や心の不調のこと

          服を売るつもりがほとんど値段がつかずに、流れに抗うことなく引き取ってもらった、その捨ててきた服のことを、日に何度か思い出して、ずうんと沈んでいます。振り返ると一週間経っていて、わたしは暇か、と吐き捨てそうになります。けれど考えてみたら、平日五日朝から夜まで出勤して仕事していたとしても、昼休みとか、仕事が途切れた空隙とか、帰宅後の家の中とかで、ほかの物事による圧迫がなくなった頭の中に簡単に浮き上がるなと思いました。時間が経つのを待つのが最善なんでしょうか。そもそも捨てていなくて

          向上心のゆえにぐるぐると考える--服を捨てたこと(いつまで?!)と頭や心の不調のこと

          日記(メルカリから大学まで)

          捨ててしまった、スーツケース一つ分の服のことを思い出しては、胸を重くしています。 二三日前に、古着屋に持ち込む前に売れるだけ売り切ろうと値下げして売れた服を 10個ほど発送しました。その受取評価が続々と届いて、わたしは切なさを感じています。もう売れることはないんだと思って、二三日前の、PUDOステーションの前に 10分くらい陣取って次々に紙袋や封筒を入れていったことを思い出して、楽しかったのだと気づきました。そのときは、本を読むでも文章を書くでもない間延びした時間に、いつまで

          日記(メルカリから大学まで)

          服を捨てたことと本を売り払ったこと、くよくよ

          服を減らしたくて、スーツケースに苦労して詰めて古着屋さんに持って行きました。 けれど Tシャツ 3枚くらいしか値が付かなくて、他も置いてきました。 ニュースで、物価高が報じられていました。取材を受けていた方は一食 300円に抑えているそうです。 わたしは、パーカー 1枚でも疎かにしてはいけなかったのではないかと思い、売れなかった服を、あんなに迷っていたのに、古着屋さんのカウンターでならやすやすと捨てる行動を取ったことを、後悔したり……しています。はっきりと「しなければよかった

          服を捨てたことと本を売り払ったこと、くよくよ

          小説家になりたいのに過去ストレスで病んだことを思い出して本気を出せずにいるひとの独白

          文章を書いて生活できたらいいなと思います。 いいな、と思っている程度なのです。 本気のつもりで、ほかを多少捨ててきて、けれど、向き合うのが怖いです。 中学校に登校しなかった頃、脇机の上にあった数学の白い教科書が、目に入るのが嫌で、床にぺたりと座ったまま顔を背けたことがあります。 数日振りに登校した教室で、理科の先生の声が耳に入り込んできて、両手で塞ぎたくなったことがあります。かつて何も感じずに聞いていた声。 1年振りに学校に行って、テスト中、息がしにくくなったことがあります。

          小説家になりたいのに過去ストレスで病んだことを思い出して本気を出せずにいるひとの独白

          つぶやき(本の片付け問題)

          おひさしぶりです。なんか大学のこととか、大学に留まらない文章の創作のこととか、仕事としての校正のこととか、家の中に堆積した物体のこととか、色々考えてうつっぽくなっています。いつからか、そうとうつをゆるやかに行き来している感じがしています。でもなにはともあれ書かなきゃどこにもいけないと思って、ひさしぶりに note を開きました。本を捨つるやうに売り払っているのですが、大学の先生や気鋭の作家さんが、漫画や本は手放したら見つけられなくなるから手元から離すなと言っていたのが頭の中に

          つぶやき(本の片付け問題)

          文フリ初参戦でおかねを忘れる 【エッセイ】

          文学フリマ東京38 に行きました! 私は note やステキブンゲイで文章を公開していて、これからも書いていこうと思っています。 文フリの存在は知っていましたが、知っているひとが出展するということもなかったので、足を運んだことはありませんでした。 今回も知っているひとはいないのですが、文フリをこの目で見てみようと思い立ち、単身ふらりと入場しました。 入場料はサイトで確認していました。 当日券のリストバンドを五百円玉2枚と交換します。 会場の一つに入り、一旦壁際に立

          文フリ初参戦でおかねを忘れる 【エッセイ】