あめ

気ままに書いています。

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日本語の中に生き続けた漢文 【読書感想文】

「漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?」(加藤徹著、光文社新書)を読みました。 書名になっているのは「漢文」ですが、サブタイトルにあるとおり、日本のことが述べられた本でした。 歴史を語るとき「文化史」「政治史」と大きく分けられることがありますが、この本は「漢文史」だと思いました。 漢文という断面から見た日本史です。学校の日本史で聞いた名前もたくさん出てきます。 自分に「漢字文化圏」のアイデンティティがありうることを初めて意識しました。 「おわりに」で紹介される、高

    • 漫画感想文「名探偵コナン」103巻 青山剛昌(少年サンデーコミックス) タオルケットを服として着る実演のモデル役を務めた歩美ちゃんがかわいいです。それをトリックとして使った犯人のおしりにぐるぐるの染みがついていたのも。キッドが出てくるとシーンに躍動感が出て楽しいです!

      • 漫画感想文「ガラスの仮面」40~46巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

        「ガラスの仮面」40~46巻を一息に読みました。 月影先生、最後に紅天女をやって亡くなるのかとどきどきしたけれど回復しました。精神力と生命力。否、一連の意志? 真澄とマヤと婚約者紫織さんの仲も煮詰まってきています。 こんなに真澄の思いに共鳴するなんて「ガラスの仮面」を読み始めたときには思いも寄りませんでした。 マヤ、桜小路くん、真澄、紫織さん、桜小路くんの彼女だった舞。 複数のペアが描かれますが、ストーリーの進み方とその描かれ方によって、読者は真澄とマヤのペアに肩入れす

        • 「これから詩を読み、書くひとのための詩の教室」(松下育男著、思潮社発行)を読みました。 この厚みを通る間、詩に浸って、詩の口まねをした言葉が表に出てきました。 手元に置いて読み返したいです。

        日本語の中に生き続けた漢文 【読書感想文】

        • 漫画感想文「名探偵コナン」103巻 青山剛昌(少年サンデーコミックス) タオルケットを服として着る実演のモデル役を務めた歩美ちゃんがかわいいです。それをトリックとして使った犯人のおしりにぐるぐるの染みがついていたのも。キッドが出てくるとシーンに躍動感が出て楽しいです!

        • 漫画感想文「ガラスの仮面」40~46巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

        • 「これから詩を読み、書くひとのための詩の教室」(松下育男著、思潮社発行)を読みました。 この厚みを通る間、詩に浸って、詩の口まねをした言葉が表に出てきました。 手元に置いて読み返したいです。

          現代詩文庫「松下育男詩集」を読みました! 「江戸川」を1回目に読んだとき、声を立てて笑いました。

          現代詩文庫「松下育男詩集」を読みました! 「江戸川」を1回目に読んだとき、声を立てて笑いました。

          ひよっこ校正者の日記・素読み 2024.5.6

          先日広報誌の素読みをしました。余計なこと書いたかなと思って、日に何度もふいに思い出しては胸の中の下の方の小さな範囲がずうんと顔を曇らせます。 わたしの立場からは何校目なのか分からないので、助詞「は」の連続とか、もう出していられない段階だったかも。

          ひよっこ校正者の日記・素読み 2024.5.6

          読書感想文「原因において自由な物語」五十嵐律人(講談社?)

          いつかの「小説新潮」の著者プロフィールに載っていた題名に惹かれて、図書館の棚から手に取りました。 棚に見つけたときの「あった」という感動、家でじっくり手に持っているときの、題名の文字情報だけだったものがソフトカバーの本として存在していることへの感動。 黒が主体の表紙、文字の端が金粉を散らすような書体、装丁から素敵です。 冒頭から小さな謎が散りばめられて読み進める背を押され、中盤に差し掛かると物語全体の構成が見えてきて、大きな謎の解明に向かってぐんぐん読み進めることになりま

          読書感想文「原因において自由な物語」五十嵐律人(講談社?)

          漫画感想文「ガラスの仮面」39巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          紅天女の話が進みます。 「なんてこと…!」 「この子…! きのうのあれは演技じゃなかったの…?」 「まさかそんな…!」 と驚く亜弓さんの、 後ろへ風が吹くような、腰から上を後ろに引いて左肘を広げ右手を口元にもってくる体勢が、らしさ盛り盛りで楽しいです。 月影先生が足首につけた鈴を鳴らさずに歩くことができる凄さを見せつけたシーンで、取れて拾った鈴を自ら掲げ、「フフフ…」と飾り文字までつけて笑っている大きなコマに、「めっちゃキメるじゃん」と思いました。 月影先生はたまにキメゴ

          漫画感想文「ガラスの仮面」39巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          漫画感想文「ガラスの仮面」38巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          千草巻。かなり劇的な半生を歩んでおられます。千草がこんなにひとりの人に対して情熱を抱く人だったなんて知りませんでした。 初期、まだマヤが中華料理屋住み込み店員の母のもとにいた頃に、千草が大きなベッドで体を起こし、紅天女を譲れと言う真澄に対しにべもなく断っていた場面を思い出して、これほどのいきさつがあったならあの態度も当然だと思いました。

          漫画感想文「ガラスの仮面」38巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          漫画感想文「ガラスの仮面」37巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          この巻は、感情がたかぶって、思いを言葉に落ち着かせるのに時間がかかります。 全巻から引き続き、マヤと真澄二人の雨宿り。 マヤはついに真澄への思いを自覚します。 夜が明けるまで、マヤの視点に寄った描写でシーンが進みます。 マヤの自覚と思い、真澄の女優マヤへの思い、真澄の見合い相手・紫織さんの存在、けれど薪がなくなり温めあって眠る……。 一連のシーンの中に心の浮き沈みが激しいです。わたし的には最初のほうの、 というところの本心を隠す真澄、とくに「けっこうだ」のコマの真澄に、甘

          漫画感想文「ガラスの仮面」37巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          漫画感想文「ガラスの仮面」36巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          表紙の淡くて華やかなピンク色がかわいいです。 真澄が父の捜索のため紅天女のふるさとにやってきて、マヤと並んで星空を見ます。 父への、憎んですらいるような、それゆえにこそこのまま自分の前からいなくなることを許さないという思い、マヤへの変わらぬ思い……。 大雨の中探しに来てくれた真澄と二人で雨宿りをしているとき、マヤはこれまでの、憎まれ役の仮面におおわれていた真澄のやさしさに気づきます。 真澄が貸してくれたコートの中でぽろぽろ涙をこぼして、パーティー会場で闘牛のように狼少女を

          漫画感想文「ガラスの仮面」36巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          漫画感想文「ワンピース」102巻 尾田栄一郎(ジャンプコミックス)

          ワンピースは、1コマ読み飛ばしたかと思うくらいテンポがいいです。 この巻でも、最初の1026話でルフィがモモに乗って「おいモモ!」と呼びかけた次のコマではもうモモの上空高く飛び上がっていて、モモは「ムリムリ!ムリでござるぞ!」と答えています。左ページの左下と右ページの右上の2コマだったので、2ページめくっていないか確認しちゃいました。 マンガには速さがあって、ワンピースの速度に乗って読めれば、そのように戸惑うことなく爽快に読むことができます。 かきこみが多くて、バトルシ

          漫画感想文「ワンピース」102巻 尾田栄一郎(ジャンプコミックス)

          漫画感想文「ガラスの仮面」35巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS) 紅天女のふるさとで「風」のエチュードを演じた亜弓さんの、細い線で描かれた、肩口を振り返ったような瞬間がきれいで、不躾にもまじまじと見つめてしまいました。

          漫画感想文「ガラスの仮面」35巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS) 紅天女のふるさとで「風」のエチュードを演じた亜弓さんの、細い線で描かれた、肩口を振り返ったような瞬間がきれいで、不躾にもまじまじと見つめてしまいました。

          漫画感想文「ガラスの仮面」34巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          真澄さま巻でした。 父・速水英介が絵や衣装を飾った紅天女部屋を作るガチヲタだったことにも驚きましたが、真澄さまの過去が丁寧に語られたので、この巻の終わりのほうで紅天女のふるさとへ行くマヤたちのホームの陰に立っているのが大ゴマで映されたとき、はっと胸を衝かれるような気持ちになりました。 マヤが紫のバラのひとは速水さんだと気づき、信じがたくて悩んでいるのが、丁寧な回想とともに紙幅を割いて描かれています。 「そのひとがよりによってあの速水真澄だなんて…!」というモノローグで地面の草

          漫画感想文「ガラスの仮面」34巻 美内すずえ(花とゆめCOMICS)

          音楽感想文「永遠市」amazarashi 「君はまだ夏を知らない」に慈愛を感じて、胸を衝かれるような思いです。 とくに、サビに入るとき強い音が鳴らなくてそう感じます。 amazarashi の曲に慈愛が滲む日が来るなんて想像していませんでした。

          音楽感想文「永遠市」amazarashi 「君はまだ夏を知らない」に慈愛を感じて、胸を衝かれるような思いです。 とくに、サビに入るとき強い音が鳴らなくてそう感じます。 amazarashi の曲に慈愛が滲む日が来るなんて想像していませんでした。

          読書感想文「宮本武蔵(一)」吉川英治(講談社文庫) ストーリーがころころと軽快に展開していくのがおもしろかったです。新聞連載だったからかも。この厚みで五まで続くなんて軽く衝撃。

          読書感想文「宮本武蔵(一)」吉川英治(講談社文庫) ストーリーがころころと軽快に展開していくのがおもしろかったです。新聞連載だったからかも。この厚みで五まで続くなんて軽く衝撃。