『烏に単は似合わない』阿部智里
こんにちは、天音です。
今回の読書感想は阿部智里さんの『烏に単は似合わない』(文春文庫)です。
どんなふうにあらすじを書いてもネタバレになるような気がするので、裏表紙から紹介しました。
壮大な世界観と構想で、非常にクオリティの高いファンタジーでしょう。
用語や名前が難しいものもありますが、読みやすいです。
文庫で370ページでしたが、一気に読めました。
読み終わった私の感想としては、「ミステリ」という言葉をどこかに入れるべきなのではということが第一です。
なんというか、メロンを買って食べるのを楽しみにしていて、いざ食べようと切ってみると中はスイカだった……みたいな感じ。
スイカも美味しいんですけど、私はメロンが食べたかったんだよなあという。
かわいい表紙だし、「黒幕は誰だ」「宮廷バトル」「異世界ファンタジー」というあおり文だったので、その言葉からの内容を求めて読むと少し違うという感想になってしまうかなと。
私も正直ファンタジー要素多めの源氏物語みたいな感じかなと思っていたので……。
かなり大きなどんでんがえしが魅力の本なので、騙されたと喜んで読むか裏切られたと落胆するかは読み手の好みだろうという感想です。
どんでん返しって難しいですね。
世界観や設定は私もとっても好きでした。
中華ファンタジーや和風ファンタジーが好きな人は、絶対に気にいると思います。
他の方のレビューを読んでみると、この巻で終わらずに続きを読んでほしいという声が多くありました。
勝手な想像ですが、この本自体が序章という感じなんでしょうかね。
展開が白熱するのはこれ以降、ということだと考えておきます。
設定はとても好みで、久しぶりにライトノベルというか、ゴリゴリのファンタジーを楽しんだんです。
このまま読むのをやめてしまうのはもったいない気がするので、次巻の『烏は主を選ばない』もまた読んでみようと思います。
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