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記事一覧

11月の歩兵[短編]

その野をいく。 乾いた風が背をおして、草を搔きわけ、丘陵をかけのぼる。頭上いっぱい、空だ…

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人生で一度は、眠れない寒い夜に外を歩くといい

人生で一度は、寒い夜に、寝るのを諦めて外を少し歩くといい。お気に入りのコートを着て、服は…

北木 鉄
3年前
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「情報関係基礎」2009年の素因数分解の問題をJavaScriptで書く

Python で書いた と Scratchで書いた の続き。こんどは JavaScript で。 問題(再掲)まず…

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彼方へ

 速水カナタは思い出す。  荒涼たる大地が近づいてくる。土煙が巻き上がる。不思議なぐらい…

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決戦街トーキョー

 ヒリつくパルスが神経を走り抜け、巨大な脳髄の中でハルトは吠えた。なぜならそれは、失われ…

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【漫画】女子高生に化けて学校に通う猫の話

羽泉伊織
3年前
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【都内】1人で訪れたい、夜の読書スポット7選

1.the 3rd Burger 青山骨董通り店(表参道) 1人で読書を楽しむのに、オススメの時間帯は、休日の夜19時以降です。 Burger店ということで、Take outもできるからか、予想に反して夜の時間は空いており、BGMに揺られてゆっくり読書を楽しむことができます。 本を読んでいて、お腹がなりそうになってもお手頃な価格で、美味しいハンバーガーを頬張ることができます。WIFIもしっかり飛んでいるので、読了ツイートもスムーズです! 2.六本木ヒルズ展望台(六本木)

『耳をすます』

北木 鉄
3年前
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鬱花 [短編]

 歩けども歩けども、右から左から百合の花が押し迫り、いよいよ怖くなってきた。振り返れば、…

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おまけ小説『スーパーハムの夜』

4日間に渡り『夏の背骨』シリーズの再掲をお送り致しました。お読みくださった皆様、ありがと…

大地の色とうまく釣り合う空の色――フローベール「ブルターニュ紀行」

 フローベールの紀行文はあくことなくフローベールの文章として、そこを滞留する。たしかに、…

伊藤
3年前
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百日紅の花の下。

八月七日の今日は《はなの日》。 満開の百日紅の花が風にわさわさ揺れて、 時々花を零してる。…

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【会話劇】ミューズ

「あの日みた夢を覚えてる?甘くしびれるような」 「覚えているよ。僕はあの日からいつもあの…

ひなこ
3年前
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詩 ひぐらしが鳴く

そもそもが 自分のものではないものを はらはらと 目の前を落ちてゆくものを 一瞬の眩しいあかりが力なく揺らいで 差し出しそうになる掌を 思わず押しとどめたものは 霞のように不確かな後悔と 頬に落ちた懺悔 今はまだ聞きたく無かったひぐらしの 羽をこすり鳴く音に やがて迫る夕日を追い払い 我に帰るためにわたしは いくばくかの力を込めて 影を踏む  *先日詠んだ短歌によせて #詩