天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクト

令和2年7月の豪雨で大きな被害を受けた天ヶ瀬温泉街。 しかし、「被災した温泉街」にはせ…

天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクト

令和2年7月の豪雨で大きな被害を受けた天ヶ瀬温泉街。 しかし、「被災した温泉街」にはせず、希望を持ち、困難を乗り越え、歴史の歩みを進める新たな天ヶ瀬温泉街を創ろうと、「天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクト」が立ち上がりました。

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明日に架ける橋~Bridge Over Troubled Water~

“Bridge Over Troubled Water” そう、それはまるでかつてのサイモン&ガーファンクルのように “Knocking a stone bridge before crossing it” そう、それは人々の心をそっと紡ぐ魔法の赤い糸 その昔、人々は強く願った 〝この川の向こう岸に辿り着きたい〟と そうして架けられた橋はやがて人々のコミュニケーションの場となり、詩歌や絵画や映画などの芸術の題材となり、また幾多の伝説や伝承を生んできた 「木」は果

    • 天ヶ瀬シンボル、朱い吊り橋がついに完全復活!

      ◆エモーショナルVer.はこちら↓ (↑この通常記事の後に読むと感慨深いので良かったらあとで見てね) … こんにちは。プレスの日に成天閣のはっぴを着てうろちょろしていたら朝日新聞の方に「橋の完成おめでとうございます。少しだけお話を伺ってもよろしいでしょうか?」と従業員だと間違えられた社長よりも社長をしている成天閣のPR担当こと天真です。 さて、今日はそんなこんなで皆さんにご報告です。 ついに〝赤い吊り橋〟が完成しました。 ━━━以上です。 …ただ、これだけではち

      • 【世界初!温泉川たまご!!~天ヶ瀬温泉街の川底に沸いた希望のNew Culture~】

        ~この記事はがっつりコンテンツを楽しみたい方に向けた桶の旅人が描く偏愛満載の記事です。今ちょっと忙しいな…という方は3分で読めるこちらのリライト記事をご覧ください。~ それでは参りましょう! こんにちは!天ヶ瀬温泉の久保田利伸こと天真です。 今日は皆さんに朗報です。なぜなら、正直言って今回の記事は“当たり回”だからです。 #ハズレ回の記事って何やねん #毎回どの記事も魂込めて書いているので安心してね さて、今回の記事のテーマはずばり『温泉川たまご』 温泉たまごじゃな

        • 【3分要約版!】世界初!温泉川たまご!!

          ~この記事は忙しい人に向けた3分で読める超簡易のリライトver.です。もっとがっつりレポートを楽しみたい方はこちらの記事をご覧ください。~ それでは参りましょう! こんにちは!早速ですが、今日は皆さんに 〝温泉川たまご〟 についてお話したいと思います!! きっと皆さん『温泉たまご』はすでにご存知かと思います。 でもおそらく日本人の99%が『温泉“川”たまご』の存在を知らないと思います。ちなみに1パーセントは僕です。 昨年の水害で未だ大きな爪痕を残す玖珠川。 し

        明日に架ける橋~Bridge Over Troubled Water~

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        • 天ヶ瀬温泉未来創造日誌
          11本

        記事

          最終回!~天ヶ瀬温泉の旅のおわりと新たなはじまり~

          全五回のコンセプトワークショップを無事に終え遂に今日はそのまとめの報告会。改めて各回のレポート記事はこちら↓ Ⅰ:世界に一つの温泉街の旅の始まり Ⅱ:天ヶ瀬温泉の未来を考える上で必要となることは何か Ⅲ:〝それでも川が好き〟~玖珠川と私たち~ Ⅳ:その食は「知名段階」と「考慮段階」のどちらだろう??~日常に佇む食の“当たり前”を見つめ直す~ Ⅴ:温泉街のRe;DESIGN~天ヶ瀬温泉の情景を見つめなおす~ さて、こうして天ヶ瀬温泉街未来創造協議会として集まるのも今日が一旦

          最終回!~天ヶ瀬温泉の旅のおわりと新たなはじまり~

          世界に一つの温泉街の旅の始まり

          ◆はじめに~被災した天ヶ瀬温泉~ 【令和元年の記録的豪雨で被災した大分(豊後)三大温泉地の一つである天ヶ瀬温泉街、そこで今『新たな取り組み』が行われています】 ━━━いや、やめましょう。そんなありきたりで退屈な文面は世間一般に出回る新聞やテレビだけで十分です。 ここでは綺麗ごとだけではない天ヶ瀬温泉のリアルな今を「未来への記録」として書き綴っていこうと思います。 もしかしたらこの物語には皆さんが望むような復興哲学や答えは出てこないのかもしれません。いやむしろ、“それ”

          世界に一つの温泉街の旅の始まり

          天ヶ瀬温泉の未来を考える上で必要となることは何か

          第二回を迎えた天ヶ瀬温泉コンセプトワーク。 今回は旅館街の皆さんと実際に天ヶ瀬温泉街の未来を考える上でこの先必要となることついて考えていきます。それでは参りましょう! ◆“泊食分離” 江副(ブンボ株式会社代表);皆さんこんにちは。今回は今後進めていくコンセプトワーク、そして天ヶ瀬温泉がこの先復興を遂げていく上でどのようなことを考えていかなければならないかを皆さんと話していければと思います。 早速ですが、皆さんはこの先どんな“天ヶ瀬温泉”にしていきたいですか? 温泉街

          天ヶ瀬温泉の未来を考える上で必要となることは何か

          人の数だけアイデアは溢れている~交流のプロデューサーに学ぶ“質”の本質~

          天ヶ瀬温泉コンセプトワークと並行して行う天ヶ瀬温泉未来創造勉強会。全五回にわたり毎度各分野のプロフェッサー達をお呼びして天ヶ瀬温泉の未来を共に考えます。 (↑前回の勉強会についてはこちら ) 勉強会の最後を締めくくるのは福岡県うきは市のリバーワイルドハムファクトリーを経営する杉勝也さん。 大嫌いだったこの仕事をいかにここまで大きく成長させるに至ったのか。天ヶ瀬と同じく長きに渡り川と向き合い続けた「養豚場」、今日はその物語を読み解きます。それでは参りましょう! ◆大嫌い

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          この先何百年とこの湯治場を守っていく為に~阿蘇の地獄に沸いた奇跡~

          天ヶ瀬温泉コンセプトワークと並行して行う天ヶ瀬温泉未来創造勉強会。全五回にわたり毎度各分野のプロフェッサー達をお呼びして天ヶ瀬温泉の未来を共に考えます。 前回の勉強会はこちら↓ 第四回目の勉強会となる今回は特別回。天ヶ瀬温泉の旅館街の皆さんと共に実際の現地視察を兼ねた勉強会となります。 今回講師を務めるのは南阿蘇の地獄温泉青風荘の四代目を継いだ河津誠さん。 実は自分たちが河津さんのお話をお聞きするのは今回が二度目。前回の内容を踏まえ、今回は更に踏み込んだお話をお聞きで

          この先何百年とこの湯治場を守っていく為に~阿蘇の地獄に沸いた奇跡~

          温泉街のRe;DESIGN~天ヶ瀬温泉の情景を見つめなおす~

          天ヶ瀬温泉の街並みはどんなテイストが相応しいでしょうか? また、この街でどんな情景が思い浮かべられるでしょうか? 第五回を迎えた天ヶ瀬温泉コンセプトワーク。前回は『天ヶ瀬温泉の食』について話し合いました。 (↑ 第四回天ヶ瀬温泉コンセプトワークについてはこちら ) 今回のテーマはずばり『空間や風景』 天ヶ瀬温泉街の情景やデザインについて考えていきます。 ▼なぜ昔の街は景観が統一されていたのか 江副(ブンボ株式会社代表);さて、今日は一言でいえば空間デザインや環境デザ

          温泉街のRe;DESIGN~天ヶ瀬温泉の情景を見つめなおす~

          これからの時代を生きる私たちは一体どう川と向き合い続けていけば良いのだろうか

          天ヶ瀬温泉コンセプトワークと並行して行う天ヶ瀬温泉未来創造勉強会。全五回にわたり毎度各分野のプロフェッサー達をお呼びして天ヶ瀬温泉の未来を共に考えます。 (↑前回の勉強会についてはこちら ) 第二回目のゲスト講師は大分大学減災・復興デザイン教育研究センターの准教授を務める鶴成悦久先生。今回は「治水」という視点で天ヶ瀬温泉を紐解きます。それでは参りましょう! ▼河川整備計画で起こり得る問題とは 皆さん初めまして。大分大学の鶴成と申します。今日は「治水」という切り口から今

          これからの時代を生きる私たちは一体どう川と向き合い続けていけば良いのだろうか

          誰かの日常は誰かの非日常~北九州の“港”に学ぶ新しい「貿易」のカタチ~

          天ヶ瀬温泉コンセプトワークと並行して行う天ヶ瀬温泉未来創造勉強会。全五回にわたり毎度各分野のプロフェッサー達をお呼びして天ヶ瀬温泉の未来を共に考えます。 記念すべき第一回目のゲストを飾るのは福岡県北九州市の門司港に佇むゲストハウス「PORTO」の経営者である菊池勇太氏。 人口の40%以上を高齢者が占める超高齢化社会と呼ばれるこの街で果たして一体どんな戦略を打ち立てているのか。ここにはきっと天ヶ瀬温泉の未来に繋がる大きなヒントが隠されているはず。それでは早速参りましょう!

          誰かの日常は誰かの非日常~北九州の“港”に学ぶ新しい「貿易」のカタチ~

          〝それでも川が好き〟~玖珠川と私たち~

          私たちは、これから玖珠川とどう付き合っていくべきでしょうか? 「安全」と「景観」をどう考えていくべきでしょうか? 第三回を迎えた天ヶ瀬温泉コンセプトワーク。前回は『天ヶ瀬温泉が目指したい未来』について話し合いました。 今回のテーマはずばり『玖珠川』 天ヶ瀬温泉街における川との向き合い方ついて改めて考えていきます。 ◆天ヶ瀬温泉と玖珠川 天ヶ瀬温泉の未来を考えていく上で決して無視できないこの玖珠川。 メディアでは今回の豪雨災害のことばかりがピックアップされがちですが、

          〝それでも川が好き〟~玖珠川と私たち~

          その食は「知名段階」と「考慮段階」のどちらだろう??~日常に佇む食の“当たり前”を見つめ直す~

          天ヶ瀬温泉で提供する料理や食材は何が似合うでしょうか? また、近隣の食には何があるでしょうか? 第四回を迎えた天ヶ瀬温泉コンセプトワーク。前回は『川との関係性』について話し合いました。 (↑ 第三回天ヶ瀬温泉コンセプトワークについてはこちら ) 今回のテーマはずばり『料理と食材』 天ヶ瀬温泉で提供する食材や料理の可能性について考えていきます。 ◆「根拠」の大切さ 江副(ブンボ株式会社代表);「“食材”を考える上で最も大切なのは根拠。なぜこの食材なのか?なぜこの場所な

          その食は「知名段階」と「考慮段階」のどちらだろう??~日常に佇む食の“当たり前”を見つめ直す~

          失敗こそが復興の過程~地獄温泉青風荘に学ぶ“ライジングエナジー”~

          古くから湯治場として栄え、二百年以上にわたり人々に愛され続けた熊本県阿蘇五岳の一つ「地獄温泉青風荘」 しかしそんな地獄温泉を熊本地震、そして九州豪雨が立て続けに襲いました。 明治時代からの佇まいを備えた建物をはじめ8割が壊滅的な被害をうけ、一度は完全に時計の針が止まってしまった温泉郷。 あれから4年、そんな絶望的な状況から果たして青風荘は一体どうやって立ち上がることができたのか。 きっとここには天ヶ瀬温泉の未来にも活かせることが多々あるはず。 今日はあらゆる困難を乗

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