KOHEI SATO(アルマ)

KOHEI SATO 1989.08.18 THIS BAND HAS ONLY O…

KOHEI SATO(アルマ)

KOHEI SATO 1989.08.18 THIS BAND HAS ONLY ONE MEMBER.

マガジン

  • 今日もすみませんでした。

    関東で活動するひとりバンド"アルマが死んだ"のKOHEI SATOによる日々の懺悔と妄想と怒りと虚しさの手記

最近の記事

第三十八回「夏が来ちゃった」

どうやら梅雨が終わったらしい。 急に暑さがくるもんだから俺の心の準備が全く追いつかない。 なんなら自宅の作業部屋には・・・エアコンがない・・・。 密室におっさんが一人汗だくでエアコンがない部屋で 歌う。 地獄はここにあったのだ。 これが地獄じゃなければなにが地獄だというのだ。 せめても思い扇風機を使用しているのだがこれが全く意味がない。 風が吹こうがこの部屋の熱気は冷めることない。 この部屋は冬は小さいヒーターがあればまぁまぁ快適だったので 「こりゃ夏も小さい扇風機でい

    • 第三十七回「夜が盗まれていく」

      ここ数日 体調が少々優れずこのコラムの更新を怠ってしまった。 一年以上続いたコラムの中でそれは初めてのことだった。 楽しみに待っていてくれた方が居たら非常に申し訳ない。 さて、今深夜3:24 雨が降る街の中 私はベッドに横たわり iPhoneでこの文章を書いている。 眠れない夜というやつがやってきた。 最近ふと色々と考える機会が多くなった気がする。 それはなんというか人間関係のアレコレや音楽についてのアレコレだったり。 私はなんでこんなに物事を難解に捉えてしまうのだと

      • 第三十六回「なぁーんにもない」

        最近といえば毎日スタジオに行き歌を歌っている あとは自宅で曲を作ったり何かしらデザインしたり かと思えば番組に出たりライブが有難いことに決まったりと。 んまぁ~~~音楽でおまんまを頂くということを始めて半年経とうとしていた。 そんな中で出会った人達もめちゃくちゃ居て こりゃいよいよ俺のフューチャーわからんぞ? さらば安定を求めてさ迷っていたけど、本当にいよいよわからんぞ? グッドバイ安定。それが私の生きる道 PUFFYさん最高っす。はい。 そんなグッドバイ安定男の毒に

        • 第三十五回「クソと退屈」

          5月22日。 俺は俺の音楽史(誰も知らない)史上初の試みをする。 銀杏BOYZのカバーを人前で歌うのだ。 それはなんというか、とても言葉にするのが困難な感情なのだけれど 32歳の今、こうして”やっと”歌える日”が来たのが少し嬉しくもある。 多分。カバーよりも「自分の曲を歌えるのが嬉しい」というのが 当たり前の音楽家としての感覚なんだと思うけれど 俺は隠したくないのだ。彼らを好きだということを。 俺は普通に嬉しい。人前で彼らの歌を歌うのが。 よく自分の好きなアーティスト

        第三十八回「夏が来ちゃった」

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          38本

        記事

          第三十四回「ロックタクシー」

          先日、仕事の関係で終電の逃してしまいタクシーに乗った。 ギターを自分より先に乗車させてから運転手さんに自分の家の住所を告げタクシーは夜の街を走り出した。 走り出して間も無く運転手さんは俺に「お客さん今日はライブの帰りですか?」などと質問してきたので 「ええ。事務所の代表の誕生日イベントで歌を歌いました」と言った。 続けて運転手さんは「どんな音楽をやっているんですか?」と訊いてきたので俺は少し声を大きく「ロックンロールです」と言うと運転手さんは更に声を大きくして「おお!!ロ

          第三十四回「ロックタクシー」

          第三十三回「ゴミ拾いベイビー」

          最近の僕らは新しく音楽をリリースした。 どちらも大切な曲になったと思う。 そんな中でこの音楽をリリース記念として東京都23区のゴミ拾いを行なっている。 今現状では13区。残りは10区にまでなった。 こうしてゴミを拾っているといろんなものが見えてきて、どことなくその街の”性格”なんかが顔を出したりもする。 中でも先日行った新宿は本当にその姿が分かりやすくて一歩足を踏み入れただけでタバコの吸い殻がまるで馬鹿でかい灰皿をひっくり返したような感じだった。 東京に対して憧れがあ

          第三十三回「ゴミ拾いベイビー」

          第三十二回「1年」

          1年前の4月3日に友人の解散ライブで肋骨を骨折し その翌日にはワンマンライブで1時間半歌った。 それからの1年。俺は変われたのだろうか。 進化できたのか、はたまた退化してしまったのか。 色んな手段や道筋に動揺したり覚悟を決めながら なんとかやっている。 それは進化というには浅く、退化というには違和感があるようにも思える。 かといって平行線って言葉じゃきっと納得できなくて 言葉や意味というものはやっぱり難しいなと思う。 世の中というものをSNSで簡略化して文字の羅列だけで

          第三十二回「1年」

          第三十一回「それぞれのそれぞれ」

          とても嬉しい悲鳴なのだが 最近、とても忙しい毎日を過ごしている。 音楽やそれにまつわるものが一日中 俺の時間を使って次から次へとやってくる。 しかも、その全てのメインが俺なのだからちょっとやそっとの泣き言なんて 言ってられないのだ。 そんな毎日の中でもほんの少しの感動だったり、喜怒哀楽はしっかり持っていたいと思うので弾丸で渋谷に行った。 それはつい先日のことなのだけれど、今現在渋谷のBunkamuraにて尊敬する漫画家でありイラストレーターの江口寿史先生の個展がなんと無料

          第三十一回「それぞれのそれぞれ」

          第三十回「ディアー・マイ・カルチャー」

          さて。記念すべき三十回を迎えたわけ。 いろんなことを書いて公開してを繰り返して年が変わり世界が変わり そんなことをしているうちに三十回もここに文字を打ち込んでるわけ。 そんな俺は最近狂ったように漫画を読んでいる。 宇宙兄弟から始まり、今はAKIRAを。 そして、漫画だけではなくて寺山修司さんの舞台だったり ラーメンズのDVDほぼ全公演を買ったりしている。 この中には”音楽”単品は含まれていない。 俺は雑談ができる人間になりたい。 とても古い考え方かもしれないが有名インタ

          第三十回「ディアー・マイ・カルチャー」

          第二十九回「思い出話 しながら酒を飲もう」

          先日、友達のバンド「ランタノイド」のワンマンライブを見に 神奈川県は藤沢にありますライブハウス”湘南bit”に足を運んだ。 藤沢に着くと駅の改札口には僕らの楽曲「陽炎が立つ」でギターを弾いてくれた8746と大塚がいた。 どうやら偶然、街で出会って一緒に飯に行った帰りに僕を迎えにきてくれたみたいだ。 8746と会うのも久々で「元気してっかー?」とかめちゃくちゃ普通な話をして歩いた。 彼はどうやらこの数ヶ月日本の各地に旅をしに行ってたらしくて そこで起こった様々な出来事を一つ

          第二十九回「思い出話 しながら酒を飲もう」

          第二十八回「戦い、日々負けて。」

          隔週のこのコラムはもう自分の生活の中に馴染んでいて これを書き始めた最初のころなんかは忘れないように カレンダーに書く日付を記していたのだけれど、今となっちゃ何もしなくても身体が覚えていて今日もこうしてここに何かを書いている。 まだ年が明けて二ヶ月とちょっとの間に起こった自分の中での さまざまな出来事を処理して吸収して飲んで吐いてという行為をしていると いつの間にかその違和感とか胸にあった引っかかりなんかがポン!ととれたような感じになってきている。 病み期とかそんな類の言

          第二十八回「戦い、日々負けて。」

          第二十七回「駄文フォーユー」

          年が明けて俺が体験したことをまずここに記していこうと思う。 まず、新年早々おみくじを引いて”大吉”ゲット。 もう俺も今年で33歳ということもあり身体にも気をつけないとななんて思って神社でお守りも買う。 今思えばお守りを買ったのって初めてかもしれない。 学生の頃やまだ若い頃なんかは地元のばあちゃんがくれたお守りを身につけていたりしたのでなんとなくお守りを買うという行動が”大人”な感じがした。 そりゃ大学受験とか高校受験に友達とそういった物を買う人も多いと思うが どちらも俺に

          第二十七回「駄文フォーユー」

          第二十六回「時よ止まれ君は美しい」

          2022年になったのだ。 いやはや、歳を重ねる度に一年を過ぎるスピードが異常だ。 なんでこんなに速く感じるのか自分でもさっぱり分からないでいる。 今年の正月は今までの正月とは一味違って元旦の零時からもうジョブをしていた。 それはなんつーか。バンド名を改名したのである。 アルマが死んだという名前からアルマになったのだ。そこにたどり着くまで色んなことを思ったのだけれど、今はもう切り替えて前を向いている。 気がする。 気がするというのはまだ自分の中で収まり切れていない部分なのかも

          第二十六回「時よ止まれ君は美しい」

          第二十五回「終わる2021年」

          もうあと2日もすれば2021年が終わり新しい年になる。 この1年隔週木曜日に必ずこのコラムを書き続けてきた。 どんなことがあってもお休みをしなかったこのコラム。 続けていくことって難しいのだがどうにかしっかりと何かしらの言葉を残そうと今思えばそれがいつの間にか「生活」になっていた。 駄文な生活も悪くないなと。 さて、今年1年を振り返ると 骨折をしたりレーベルから一人抜けたり、事務所に入ったり 新たなお知り合いやお友達なんかもたくさん増えた。 なんなら今年であった全ての人

          第二十五回「終わる2021年」

          第二十四回「妄想リベンジャーズ」

          もう今年のコラムも再来週で最後となる。 今年の1月から始まって隔週欠かさず書いてきた。 この十字架はいまだにしっかりと俺の背中にへばりついている。 今回のコラムのタイトルはマジで適当に考えたので気にしないでほしい。 特にこれから俺が得意の妄想話を繰り広げる予定はない。決して。 さて、最近の俺はというと 音楽を毎日のように生み出しては気に入らないものは削除しを繰り返し 夜にはゲームを配信している。 最早もうお前バンドマンじゃなくて配信者だろ!!と言う声が聞こえてきそうだが

          第二十四回「妄想リベンジャーズ」

          第二十三回「路上ライブデストロイ」

          ついこの間。 事務所の社長であるD-SHADEのドラマーYUJIさんと共に名古屋に行った。 と言うのも俺が名古屋に行くことが決まったのはその日から2日前くらいで 急にYUJIさんから「名古屋行くぞー!」と言われたものだから 俺は俺で「了解であります!」なぁんてケロロ軍曹顔負けの敬礼なんてした。 この名古屋の旅の目的は2つあって 1つはYUJIさんが出演しているインターネット番組「病気障がいラジオ」の MCでありますイシヅカマコトさんの39歳のバースデーを祝うイベントのお手伝

          第二十三回「路上ライブデストロイ」