小学校英語専科

小学校英語専科になって7年目になります。ミッションは、「学校で英語を学んだから英語がで…

小学校英語専科

小学校英語専科になって7年目になります。ミッションは、「学校で英語を学んだから英語ができる」と感じられる英語教育をすべての子ども達に届けることです。日本の教育の未来を、より良いものにアップデートしていけたらと思います。

最近の記事

外国語5年4月U1Hello, Friends.

本単元では、ALTの記憶に残るような名刺交換をすることを目標に、既習の表現を活かしてやり取りをします。 また、5年生から、書くことの学習が始まります。最初は①アルファベットを正しく聞き取ること、②四線に正しく書くことを学びます。特にヘボン式での名前の表記を丁寧に指導しています。 自分の名前が書けるようになったら、友達の名前の綴りを書いて、How do you spell your name? と確認に行く活動を取り入れています。英語でのやり取りをしながら、①アルファベット

    • 外国語活動四年生4月Hello World!

      四年生の4月も3年生と同様に、いろいろな国の挨拶の仕方を学びます。ALTの国の言葉でのあいさつも教えてもらえると良いですね。 私は、動画を視聴したあと、外国語の挨拶の言い方だけでなく、握手をしたり、ハグをしたりするなどコミュニケーションの方法が異なることにも気づかせて、共有するようにしています。そして、動作の真似をしながら外国の挨拶をし合うようにしています。服装の違いに気がつく児童もいます。異なる文化を受け入れる素地を育みます。 動画に出てくる人物が自己紹介をするので、意

      • 外国語活動3年4月Hello!

        先日のMirai Flow研修会でご紹介した3年生の指導案になります。 ファイブステップで指導をします。 一年生、二年生で英語を指導している学校が増えてきたので、3年生の4月の指導には工夫が必要です。 私は、歌を多く取り入れることで、外国語の音やリズムを楽しみながら学べるようにしました。 また、赴任したALTの自己紹介が3年生の実態に合ったものでないと、子どもたちは気を利かせてわかったふりをしてくれます。初めての出会いだからこそ、「わかった」と言ってあげたくなるのです

        • 4月を安心して迎えるための実技研修

          3月26日に実技研修を開催します!皆さんぜひご参加ください。 詳細は、こちらから。 Mirai Flow #1 学級開きのための実践研修会 小学校英語 実技編 4月はこれで安心! を開催します! http://ptix.at/zeXKSp via @PeatixJP

        外国語5年4月U1Hello, Friends.

          3年生アルファベットの指導

           3年生のアルファベットの指導実践を紹介します。 第一時 アルファベットを見つけよう 第二時 自分の名前のアルファベットを伝えよう 第三時 アルファベット26文字を覚えよう 第四時 自分の名前を伝えよう 指導の重点はそれぞれ、 第一時では、形の認識と名前 第二時では、自分の名前のアルファベット 第三時では、カードを使った並べ替え 第四時では、言語活動での活用 です。 アルファベット探しのルールは、 ①大文字を探す。 ②英語のお勉強で使うものは含まない。 の2点です。

          3年生アルファベットの指導

          「ファイブステップスレッスン」“Five Steps Lesson”の指導実践

          私は、英語を効果的に指導する「ファイブステップスレッスン」を考案し実践しています。 外国語活動・外国語は、第二言語を指導する点に教科の特性があります。そのことを理解した上で指導を行うことで、指導の効果を高めることができます。 ファイブステップスレッスンは、外国語活動・外国語の1単位時間に言語活動を位置づけた授業形態で、5つの活動で構成されます。 それぞれ、 Warm Up(英語の雰囲気作り) Today’s Goal(本時のめあて・Presentation) Activ

          「ファイブステップスレッスン」“Five Steps Lesson”の指導実践

          先生はよく見られている

          「先生、ファンデーションの色、変えましたか?」  先日、英語ルームの掃除に来ている6年生女子に言われて驚きました。 その日は、めずらしく試供品のファンデーションを使った日で、自分でもちょっと変わったかな?と思いましたが、まぁ、誰も気が付かないでしょうと思っていたからです。お店の方が選んで下さったので、色が合わないということもなかったと思います。ファンデーションの色まで、見分けることができるなんで、すごい記憶力であると、絶賛すると同時に、教師は子どもからよく見られているのだと

          先生はよく見られている

          人間が覚えられるのは150人説

          先日、6年生の男の子とこんな会話をしました。 「みんなと出会って3年目なのに、まだ名前を間違えちゃうことあるんだよね。ほんとごめんね。」 「人間が覚えられるのは、150人らしいです。理科の先生が言っていました。」 英語専科の悩みの一つは、児童の名前がすぐ出てこなかったり、名前を間違えてしまったりすることです。早く覚えなくてはと日々思いながら過ごしていますが、覚えた頃には卒業してしまい、常になかなか覚えられないと感じてきました。3年生から6年生まで約500人を指導しているの

          人間が覚えられるのは150人説

          ICTを活用した授業

          令和4年度から、小学校外国語、学習者用デジタル教科書が導入されました。学習者は、タブレットに導入されたデジタル教科書を活用することで、聞きたいときに、いつでも・どこでも・何度でも英語の音声を聞くことが可能になりました。そこで、昨年度は、「デジタル教科書を活用した外国語の指導における個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実」をテーマに実践を重ねました。 私は、2019年に、有志の先生方と自主研修会を始めました。名前は、Kids Global Empowerment(通称ケージ

          ICTを活用した授業

          英語×スポーツの授業

          私は、現在は小学校英語専科教員ですが、最初は高校の体育教師をしていました。当時住んでいた金沢市は全国に先駆けて小学校英語教育を始める動きにありました。私は小学校なら、英語も体育も教えられると思い、小学校教員免許を通信教育で取得し、小学校教員となりました。また、働きながら、科目等履修生や通信教育などで学び、中高外国語(英語)の一種免許も取得しました。その時は、小学校の英語専科が設置されるといいなと願ってはいましたが、きっと難しいだろうなと思っていました。今年で英語専科6年目、未

          英語×スポーツの授業

          公立小学校の国際交流体験

          「心に残る体験を子どもたちに」 今年の私の目標です。小学校の英語の時間の中で、子どもたちの心に残る体験を提供することで、子どもたちの心に学びの種を撒きたいと考えました。英語を使って、外国の人と交流すると楽しいな。そんな思いが芽生えることを願って、いくつかの実践を行ってきました。 そのうちの一つが、6年生のお手紙交流です。韓国の仁川の小学校6年生に、夏休みの思い出について伝えました。これまで学んできた表現を用いて、丁寧に書いていました。 以下に一例を挙げます。 Dear

          公立小学校の国際交流体験

          子どもの豊かな想像力を活かした指導

           今日は、3年生の授業 This is for youの第3時を行いました。本日のめあては、〈何が欲しいかをたずねよう〉でした。ターゲットセンテンスは、What do you want? でした。  欲しい色や形を伝え合いながらカードのデザインを考える活動を行います。この単元でよくみられる課題は、 ①お絵描きに時間がかかり英語を話す時間が少なくなる。 ②デザインを考えるのに時間がかかる。 ③活動のために、いろんな色や大きさの形を折り紙などで作って用意する準備が大変であ

          子どもの豊かな想像力を活かした指導

          ハートは伝わる。

          先生として働いて18年目になります。もうそんなに経ったのかと思います。初任の時に指導してくださっていた先輩が、「本気でないと見破られるのよ。」と話してくれたことがあります。教師が本気で向き合わないと、子どもたちは聞かないし、本気にならないとのことでした。教師の思っている事は、自然と見透かされてしまうとのことでした。 小学校の担任は、朝の登校時から、下校の時まで、ほとんどの時間を一緒に過ごします。確かに私も担任をしていた時は、1年間ほぼ毎日、自分の子と過ごす時間より長く、担任

          ハートは伝わる。

          小学校英語 教師の褒める視点

           今回は、賞賛の仕方について、お伝えします。3年前に書いた文章を読み返し、自分の指導を振り返る良い視点になるなと思いましたので、こちらにも載せたいと思います。    外国語の授業において、子どもたちは、自分の発する英語が正しいかどうか自分で自信をもって判断することが難しいことが多いです。個別に修正したりすると子どもたちの自信につながります。    授業を見せていただくと、小学校の先生方はよく褒めていらっしゃいます。「たくさんの人と交流できていたね。」、「大きな声で伝えることが

          小学校英語 教師の褒める視点

          子どもたちが歓声を上げる大きなくじらぐもの作り方

          今年度、以前一年生を担任した際に教えてもらったくじらぐもを作成しました。いつか作ってみたいと思っていたくじらぐもを作成したところ、子どもたちにとっても喜んでもらえたので作り方を書き残したいと思います。 ◉所要時間 児童 45分 教師 30分 ◉材料 白の模造紙3枚 八切り画用紙を4分の位置にしたもの、人数分 ピンクの八切り画用紙を8等分したくらいの大きさ、人数分 ◉指導者道具 養生テープ 油性ペン 水色、赤 ◉児童道具 色鉛筆 ネームペン はさみ ◉事前準備 子ども

          子どもたちが歓声を上げる大きなくじらぐもの作り方

          先生は学校のママ

           ある日、担任をする一年生の女の子が、私のことをママと呼び始めました。「ママじゃないよ、先生だよ。」と伝えたところ、「先生は学校のママだよ。」と私の目をまっすぐに見て言いました。確かに、一年生からしてみればそういう存在なのかもしれません。その日から、その子は、私に「ママー!」と言って駆け寄って来るようになりました。その様子を見た周りの児童は、「〇〇ちゃん、先生はママじゃないよー!」と言っていましたが、彼女の、「先生は学校のママだよ。」という確信に満ちた物言いに、感化されていき

          先生は学校のママ