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小学校英語 教師の褒める視点

 今回は、賞賛の仕方について、お伝えします。3年前に書いた文章を読み返し、自分の指導を振り返る良い視点になるなと思いましたので、こちらにも載せたいと思います。
 
 外国語の授業において、子どもたちは、自分の発する英語が正しいかどうか自分で自信をもって判断することが難しいことが多いです。個別に修正したりすると子どもたちの自信につながります。
 
 授業を見せていただくと、小学校の先生方はよく褒めていらっしゃいます。「たくさんの人と交流できていたね。」、「大きな声で伝えることができていたね。」などです。このような、子どもの態度面に対する教師の賞賛は授業において多くみられます。

 ただ、子どもたちが「できた!」と感じられるためには、態度面の指導に加えて、英語特有の視点でのフィードバックも効果的であると考えます。

「英語らしく言えているね。」、「ALTの先生の言い方とそっくりだね。」、 「口の開け方をよくみて意識していていいね。」などの技能面からの賞賛です。

 さらに、「相手と会話を続けるために、既習のこの表現を使ったんだって。なるほどね。」「相手のことを考えて、この表現を使ってみたんだね、よく考えているね。」など、思考・判断・表現を意識した賞賛です。

 英語の授業ですので、発音や、口の開け方、イントネーションなど技能面を意識できるような教師の言葉掛けや、相手の話を聞いた後の反応や会話を続けるために使った質問や表現に視点を当てた教師のフィードバックがもっと増えると良いとい考えます。

 態度面、技能面、思考・判断・表現を意識した教師の「賞賛」の3つの視点が学習集団の学びの方向性となります。指導と評価の一体化も意識した授業改善が子どもたちの自信につながると考えています。

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