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ICTを活用した授業

令和4年度から、小学校外国語、学習者用デジタル教科書が導入されました。学習者は、タブレットに導入されたデジタル教科書を活用することで、聞きたいときに、いつでも・どこでも・何度でも英語の音声を聞くことが可能になりました。そこで、昨年度は、「デジタル教科書を活用した外国語の指導における個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実」をテーマに実践を重ねました。

私は、2019年に、有志の先生方と自主研修会を始めました。名前は、Kids Global Empowerment(通称ケージー)といいます。英語教育に関心の高い先生方と、外国語の指導力向上を目指しています。毎月1回、1時間〜1時間半のオンライン研究会を開催し、効果的な指導に関する情報共有をしています。各校の実態に応じて開発したデジタル教材の紹介や、実施したI C Tを活用した授業の報告を行うなど、現場の視点でタイムリーな情報交換を図ってきました。

以下に昨年度私が行った実践を紹介します。
デジタル教科書とロイロノート(学習支援アプリ)を融合した指導です。

①リスニングおける活用
ロイロノート上でデジタル教科書の動画を配信しました。ロイロノートでは、再生スピードを変えることができます。また、必要に応じて、一度止めたり、繰り返し聞いたりできるので、児童主体の活動になりました。加えて、聞き取ったことを同一画面上に入力できるようにしました。

聞き取れたことを画面にメモ
内容とスクリプトを送り各自で確認

②デジタル教材とアナログ教材を融合した指導
ロイロノート上で、ワークシートやデジタル教材、デジタル教科書のコンテンツを配信しました。これまでと同様のワークシートも活用することで、これまでの学習の流れを活かした円滑な指導となるように意識しました。

文字入力するかペンで書くかは、児童が選ぶ

③児童の実態に応じた課題の提示
児童が自身の学習状況に応じて、追加の課題を選択できるようにしました。

青のカードの課題は発展的な内容として提示

ロイロノートを活用し、デジタル教科書のコンテンツを一斉に配信できるようにしたことで、簡単にデジタル教科書を用いた指導が可能となりました。特にリスニングにおいては、これまでの教師主導の一斉の学びから、児童主体の個々の実態に応じた学習活動になったと感じました。

効果的な指導に向けて試行錯誤した一年でした。途中から、英語専科をしながら一年生の担任もしていたので、今振り返ってみても、とても充実した日々でした。半年以上経って振り返ってみて、こんなことしてたんだなと感じるくらい、いろんなことに挑戦していました。

なお、私が所属する自治体は、SARTRAS(一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会)に補償金を支払っています。こちらを確認しておくと、デジタル教科書の活用法が広がります。

↑この頃、取材に来てくださってました!

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