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子どもの豊かな想像力を活かした指導
今日は、3年生の授業 This is for youの第3時を行いました。本日のめあては、〈何が欲しいかをたずねよう〉でした。ターゲットセンテンスは、What do you want? でした。
欲しい色や形を伝え合いながらカードのデザインを考える活動を行います。この単元でよくみられる課題は、
①お絵描きに時間がかかり英語を話す時間が少なくなる。
②デザインを考えるのに時間がかかる。
③活動のために、いろんな色や大きさの形を折り紙などで作って用意する準備が大変である。
などです。
私は、この単元では、子どもたちのイマジネーションを働かせたやり取りを行なっています。
3年生の子どもたちは、ごっこ遊びを十分楽しめる発達段階です。従って、その形を渡す仕草、もらう仕草をしながら、イマジネーションを働かせて楽しく活動をしています。
実際に色や形をたくさん用意しなくては。と考えてしまうのは大人だからなのかも知れません。子どもたちには、モノがなくても想像力を発揮して、楽しむ能力が備わっているのです。
具体的にどのようなやり取りをするかというと、
Hello! What do you want?
Yellow circle, please.
Okay. 形を空書きして、その形に色を塗る動作をする。その形を手に取る真似をして、Here you are! と言って渡す。Thank youと言って、受け取る真似をし、ワークシートに黄色の丸を自分で描く。
といった流れです。この活動をベースに単元を進めていきます。
ですので、デザインを描く時も、空書きをしてもらった形を使ってデザインすることで、言語活動の充実を図ることができます。このような工夫をすることで①の課題が解決できます。また、相手に描いてもらうのではなく、やり取りをした後に自分でワークシートに描くので、思い通りの場所に、イメージした大きさで描くことが可能になる良さもあります。
そして、ごっこ遊びを通してやり取りをするので、形を準備する必要もなくなり、③の課題も解決します。また、ごっこ遊びですので、欲しい色や形が足りなくなることもありません。Big red heart, please. と言ったように、大きさも自由にお願いできます。
最後に②の課題です。全ての児童が、形を使ってカードのデザインを考えられるように、第1時から、Today’s goalの場面で、毎回やり取りをやって見せながら、デザインを描いて見せるようにしています。リンゴや家、クローバー、プレゼントなど、子どもたちがこれならできそうと思ってもらえるような簡単なデザインから紹介していきます。たくさんの例を挙げることで、9割以上の児童がスムーズに描き始められるようになります。
最後に、私が外国語活動の授業で、常に心がけていることを伝えたいと思います。それは、指導者自身が、授業を楽しむことです。笑顔で楽しみながら英語を使ってやり取りする姿が、子どもたちのよきモデルになると思っています。
多くの子どもたちが、英語を話せるようになりたいなという思いを抱いています。成長しようとする子どもたちを照らす太陽のように、温かく、そして前向きなエネルギーを届けられたらいいなと思います。
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