959 自分が死んだ後のこと
こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。
【自分が死んだ後のこと】
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僕が常に考えているのは、
自分が死んだ後のことです。
僕の両親はもうこの世にいないのですが、
僕自身が両親の遺品整理でものすごく時間と労力を使ったかと言われたら、おそらく一般の方よりかははるかに少なかったと感じています。
いろいろ話しを聞く中で、やはりよく聞くのは「遺品整理が大変だった」ということ。
生きている間に整理しておけばよかったと、よく聞いたものです。
ということを考えると、僕はあまり苦労しませんでした。
が、それでもある程度は時間を要したのは事実で、しかも僕はミニマリストというライフスタイルを送っているので、遺品に対しての思い入れなんかこれっぽっちもありませんでした。
確かに兄弟で写真整理をしている間に盛り上がった話しはありましたが、残したのは1割ほどで残りは本当に興味のない写真ばかりで、むしろ写ってる人は全然知らない人ばかりなので、僕は全く興味がないのです。
そんなものを捨てるために時間と労力が奪われるのが、すごく嫌だったことを思い出します。
とは言えそれは残された者たちの役目ですから、
いろいろと整理しないといけませんでした。
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そんな経験をしつつ、しかもミニマリストであることを踏まえると、僕はやっぱり自分が死んだ後はできるだけ残された人たちの時間を奪いたくないし、労力もメンタルも奪いたくないと強く思います。
だから、37歳ですがいつ死ぬかわからない想定で、今から定期的に『自分が死んだら今ある物は全部捨ててね』と伝えています。
その物に価値があると思い込んでいるのは自分の勝手な話で、自分が死んだら自分の物は全部ゴミです。
お金以外は全部ゴミ。
ガラクタ以外のなにものでもありません。
そのゴミたちの整理に、時間を割かれるのを僕は避けたいのです。
むしろ、そんなことに費やす時間があるのならば、死んだことをさっさと忘れるくらい遊んでほしいのです。
自分の身勝手で勝手に所有し勝手にそれを残してこの世を去るのは僕にとっては無責任だと捉えているため、今この瞬間からできるだけ物は少なくしたいと思っています。
仮に自分が死んだあとに、
『あの人は物が多すぎて大変だった』
なんて言われている自分を想像したらどう感じますか?
そう言われるより、
「物が少なくて遺品整理がすごく楽だった」
と言われたほうがちょっと嬉しいはず。(その時は死んでるけど)
生きている間に散々迷惑をかけてきているのだから、死んだあとぐらいはせめて感謝されたいものです。
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そうは言うものの、だからと言って何も持ってはいけないというお話ではありません。
物を所有することの喜びはあるし、生きるために必要な物もあるし、
物を使うことで得られる快感もあります。
それはもちろん理解しています。
だけど、必要以上の物を持つことは違いませんかということです。
何事もバランスが大事。
いつの間にか増え続ける物に意識を持たない限り、無限に増殖し続けます。
・いつか片付ける
・いつか捨てる
・タイミングがまだ
・そのうち
・誰かが
・何かのきっかけで
・忙しいから後で
・今は違う
そんなことを思っているうちに、自分が動けなくなって自力で手放すことができなくなる人をたくさん見てきました。
動けるのは、今だけです。
できるのは、今だけです。
残される人たちにどう思われたいか、
残される人たちにどんな人生を歩いてほしいか、
どんな時間の使い方をしてほしいか。
自分が死んだあとの物は、全部ゴミです。
誰かに受け継ぐなんていう、向こうの意見を無視した期待はもたないほうが良いでしょう。
僕は常に考えているからこそ、今以上増やしたくないのです。
物を持てば持つだけ、残される人たちの足かせになりますから。
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