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885 頭では答えはわかっている

こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。

【頭では答えはわかっている】

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Q:物をできるだけ少なくしたいのです
A:捨てればいい

こんな単純な問答はよくあるパターンですが、こんなことは誰もがわかっているのです。
大人だから、頭では誰でもわかっている。

必要なのは答えではなくて、その答えに至るまでのプロセスに納得できなから、行動に移せないのです。
買うことはできるけど、手放せないことには様々な背景や理由が存在するのです。

だからこそ、よく言われるのが
「手に入れるより、手放すほうが難しい」

勢いで手に入れることはできるけど、手放すことは意外と勢いではできないもの。
その深層心理には『損したくない』という人間の根源的な欲求が強く表れているのかもしれません。(もちろん人によりますが)

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手放すことが全てではありませんが、もし自分が『手放したい』、『物を減らしたい』と思っているならば、その方向性で考えていく必要があります。

自分で、そう思っているのだから。

ただ、多くの人は手放す技術を習得していません。
なぜなら誰にも教わってきていないから。
学校ではもちろん教わらないし、社会に出ても誰も教えてくれません。
自分の物に対する価値観や距離感は自分で考えて導いていくしかないのです。

手放すためには自分の価値基準というものを把握する必要があり、物との距離感をいちいち確かめる必要があります。

手に取り、
『これは必要か不要か』
この思考を巡らすことが大事になります。

物が多すぎてどこから手を付ければ良いのかさえもわからない人はついつい業者を頼ってしまいがちですが、それももちろん一つの手段です。
しかし、物が増え続けた理由はまた別のところにあり、その原因の多くは自分の生活スタイルであったり、物への価値基準が明確でないから起こってしまう。

ということは、物の価値基準をしっかりと見極めた上で、自分は物のどこに対して価値を感じ、なぜ欲しいと思い、手に入れるのかということまで考える必要があるのです。

そこまで考えることができたら、その先は物のことを見る目が変わるでしょう。

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人それぞれ育った環境や価値基準がある中で、万人に通用する価値基準は存在しません。
自分の頭で考えて、自分で答えを出していくしかないのです。
その答えを導き出すまでのサポートを僕はできますが、ミニマリズムをひとりで深掘りするのもまた難しい側面があるもの。

誰かと一緒にやったり、サポーターがつくことで加速でき、早いうちに物を求める自分から離れることができるかもしれません。

とは言え、ひとつここで考えてみましょう。

今の今まで物を手に入れ続けて、満足したことはありますか?

満足できていないから次の物を求め、満足できていないからセールや安い物やより良いと感じる物を手に入れようとする。
つまり、心は満足できていないからまた新しい物を求めるのです。

ということを踏まえての結論、

【どれだけの物を手に入れても、自分の心は満足しない】
ということを認識する必要があるのです。

手放すことができない、ついつい物を買ってしまう。
これが悪いわけではありません。
ただ、【何を手に入れても、自分の心は満足しない】ということを大前提として認識しておくだけで、物を手に入れるハードルはグンと高くなります。

どうせ飽きるのだから。
どうせまた新しい別の物を求めるのだから。

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物との距離感を深掘りすると、ただ単に物が欲しいかどうかに関わらず、物に対する価値観や思考の癖そのものが垣間見れるのです。

それを自分が認識できているのかどうかが、物を手放すのか手に入れるのかの大きな境目。

どれだけの物を手に入れても満足できないのは頭ではわかっている。
かと言って手放せない自分がいるのも頭ではわかっている。

だとすれば、それを理解した上で

【自分はどう物と向き合っていくべきか】

をしっかりと把握することで少しだけ変化が訪れると思います。

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