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香りが覚えている思い出

「嗅覚は、ほかの感覚よりも
 記憶を呼び覚ます力が優れている」
と,レイチェル・カーソンが
『センス・オブ・ワンダー』で書いていたが,
香りが思い出を引き出すことはよくある。

空気も季節によって,
また天気によって香りが変わる。
5月頃の新緑の匂い,
夏の雨上がりの草木の匂い,
秋にどこかで焚火をしているような匂いなど。

コーヒーの香りには
リラクゼーション効果があるらしい。
匂いにつられて,
誰かが飲んでいると飲みたくなる。

また,なぜかオイルストーブの匂いや,
キャンドルを消した時の匂いが私には心地よい。

小さい頃,実家の1階を工場に貸していたので,
印刷屋の油っぽいインクの匂いは,
私に幼少時代を思い出させる。

香りで自然治癒力を引き出すなんてことも,
最初はうそ臭いと思っていたが,
アロマテラピーは実際リラックスできて,
アロママッサージは
受けると体調がよくなる感じがする。
香りが人間の嗅覚を通して
脳に働きかける作用や,
皮膚に吸収される作用により、
人間の自然治癒力を高め,
心身を癒す効果があるらしい。

最近“香害”ということばができるほど,
身体に合わない香りを
職場でつけている人がいたために,
仕事を辞めざるを得なかった人もいるくらい,
香りは日常生活で大きな要素を占めている。

誰かがつけていた香水と同じ匂いがして,
ふとその人を思い出すこともある。

また,娘がよく私に抱きついて
「ママの匂い好き」と言うが,
私の匂いって…? 本人にはわからない。
でも考えてみれば
私の母親にも”母の匂い”があって,
亡くなった後も
洋服などに匂いが染みついており,
大事に保管したものもあったっけ。

皆さんにも何か香りの思い出,ありますか?

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