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【ショートストーリー】冬の讃歌

クリスマスソングが流れ始めて、
街にクリスマスツリーが現れる。
年末に向かっていく
冬のこの雰囲気が好きだ。
あと何年、私はこの雰囲気を味わえるだろう。

何事も計画的に進めるのが好きだが、
生まれる時と命が尽きる時だけは、
そうはいかない。
その時は突然やってくる。
何だかんだ言っても人間は
自然の一部なのだなと感じる瞬間だ。

だからあと何回この雰囲気を味わえるかは
誰にもわからない。
元気そうに見えても意外と弱っている。
病気がちだが意外と元気だ。
そんな感じで現実は
予想と反することも多々ある。
私は多分前者。
思っていたより早くこの世に
別れを告げなくてはならない気がする。

毎年その時を精一杯楽しもう。
これが最後かもしれないと思って
その瞬間を愛おしむように。

クリスマスプレゼントはいらない。
生きていられるだけでいい。
今日も明日もありがとう。
私は生きていられるだけで幸せ。
こうしてここにいられることが幸せ。

©2023 alice hanasaki

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