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2021年1月の記事一覧

救いの手は

助けて欲しい

といつも思っていて

普通に過ごしていても

頭の中では助けて助けてとリフレインしている

気味が悪いけれど

そんな僕を誰が助けるだろう

願い下げだ

匂いで春だってわかるね

匂いで春だってわかるね

白い靄の中

桜色がちらちら映る

ぼんやりした温度

春の匂いってあるよね

あれが今でも大嫌い

粗野な子供たちの中にどうして居ないといけないの

彼らは別の生き物

何を叫んでいるのか分からない

彼らが飛び回り

金切り声で話し掛けてくるのが

全く理解ができなかった

ただただ煩いな

私とは違う

助けて欲しい

ここから連れ出してくれるなら

どんな人でも王子さま

実際には誰も来な

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うとうと

頬の横で寝ている

片目を瞑ると見える

質量が 柔らかい

そうこうしていたら電話できなかった

最適解

最適解

ボードレールと秋の空

錆びた観覧車の温度

エピルトクラウのように最果てに生きる

生きているのかはっきりしない

夕べはね猫アレルギーが出たんで目を休めていた

君に手紙が書けなかったんだ

サポサランを持ってきて欲しい

青色のルフラン

要はね忙しくしないで欲しいんだ

手でも握ってくれればそれでいい

それでいい

君はつまらないだろうけど

大体そんなことを望んでいる

斜陽

斜陽

モノクロームの中を散歩

黒く焦げた木々と空虚

かつて栄えていた建物が

悉く空き家になり売られていく

そんな光景を目にしたくはないのに

子供の頃の記憶の方がカラーで残っている

一番全てがいい時だった

あの頃輝かしかったもの

何でも廃れてしまう

何を成しても棄てられる

立派な旅館のおかみさんは売られてしまったこの旅館を見ないまま死ねて良かったと思う

今日は診察の帰り気付いたんだ

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水晶体の中の雪

死なないで

どうして

痣が薄くなったね

猫に噛まれたからね

何度もここを噛むんだ

噛まないとやってられないって風に

治らない傷なんてあるの?

そう冷やかに言った

明日は雪が積もってきみは初めての光景に戸惑うかもしれない

足跡は付けられないけれど

君の透き通った碧色の眼に映してあげたい

授業中の過ごし方

授業中の過ごし方

タナトスの手首を晒したって見ない

それはそれは完璧な

カラーコントラスト強めの晴天と白い校舎

いつか どうか あの屋上から誰か

飛んで落ちる瞬間を願って

窓の外ばかりを見ていた

手にはカッターナイフの刃先を隠して

なんてね 過剰な酷い演出

そう認識もしていた

タナトスの手首を晒したって見ない

珍しくもない 面白味もない

飽きられてるんだよ

それでも懲りずに窓の外を見ている

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火星の海

火星の海

ゆめゆめ夢にも思わない

シーラカンスの見る夢は

遥か火星の砂のいろ

ダイモスの行方とフォボスの角度

なぜ火星を知っているの?

これから行く未来

いいえ

そこから来たからね

擦り切れ一杯の魅力的な君

擦り切れ一杯の魅力的な君

擦り切れにね

君を容れてみよう

腕がコキュっと折れちゃったけど

仕方がないね

もっともっとほら擦り切れにね

大丈夫丁度いい

擦り切れ一杯 そうそう

君の調味料

みんな驚くね

みんなの驚く顔が見たいな

そう言ったのは君だよ

擦り切れ一杯で量られるあなた素敵でした