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文具、執筆

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文字を書く道具と内容の話
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#エッセイ

普段オリジナル書いてる人間が二次創作をしてみた感想

ここで何度か書いている通り、筆者は趣味で小説を書いている。しかし、二次創作とはとんと無縁であった。
なぜなら筆者は過激派原作厨という業を背負っており、二次創作との相性はすこぶる悪かったからである。そんな筆者が二次創作にうっかり手を出したのは、たまたま「好きなもの(作品)」と「できること(執筆)」と「やりたいこと(二次創作)」が一致したからだった。

先に結論を書いておく。
楽しかったが、とても大変

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おそらくもっとも万人受けする万年筆

おそらくもっとも万人受けする万年筆

2023年、誕生日を迎えた数日後。その日は初夏のような陽気であった。
筆者は「Pelikan」の文字とロゴが入った紙袋を手に、意気揚々と丸善を後にした。中にはスーベレーン M400の青縞が入っている。
不慣れな”友達の友達”との飲み会の疲労や、転職活動で荒んだ気持ちを癒すには十分な買い物であった。自分への誕生日プレゼントという言い訳も付けて。
本来はヨドバシ.comのセールで安くなっていたところを

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ペンケースにこだわりの無い人間がイルビゾンテの革製ペンケースを買った話

ペンケースにこだわりの無い人間がイルビゾンテの革製ペンケースを買った話

革製品の一番の魅力は、やはり経年変化だろう。
筆者は経年変化する文房具がすきなのかもしれない。真鍮のパーツとか、木軸のペンとか、革の手帳カバーとか。
そして、今年新たにヌメ革のペンケースが仲間入りした。

筆者は社会人となってからの大半を、ペンケースを持たない生活をしていた。
仕事はPCで事足りるし、署名なんかで使う黒のボールペンを一本、かばんのポケットに入れているだけで何も困らなかった。

ペン

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増殖したガラスペンとYoutube始めた話

増殖したガラスペンとYoutube始めた話

先日、ふと思い至ってYoutubeにiPhoneで撮った動画を投稿してみた。

いつだって、何かを始める理由は「なんとなく」だ。大層な志や目標はない。ただの好奇心からの行動。

動画を撮ろうと思った発端はしかし、ガラスペンである。
筆者がYoutubeに投稿した、記念すべき最初の動画は「ガラスペンで文字を書くだけ」のものである。
もちろん、まだあまり再生されていない。個人的に、寝るときに聴くのがお

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ガラスペン、はじめました。

ガラスペン、はじめました。

出会いは突然に。ガラスペンを買った。
一応言い訳をしておくと、店に行った時点では全く購入するつもりはなかった。ただ、運命の出会いをしてしまったのだ。

2022年夏。
筆者は悩んでいた。今の仕事が自分に合ってない気がする。

その頃の筆者は、仕事の悩みを文房具を買うことで慰めるという刹那的な行為をしていた。その日も、仕事でなんか嫌なことがあった日だったと記憶している。内容までは記憶していない。

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万年筆、何に使ってる?

万年筆、何に使ってる?

万年筆というと、馴染みがない人にはなんだか敷居の高い文具のようなイメージがあるかもしれない。しかし実のところはただの筆記具であり、ちょっと値段が高いくらいで他のペンとなんら代わりはないのである。

ちなみに筆者は主にジャーナリングに使っている。
考えるために書くというか、思考を整理するために頭の中のことを書き出すのが主な目的だ。
ジャーナリングには書きやすくて長時間書いても手が疲れにくい万年筆がぴ

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沼にはまらなかった万年筆ユーザーの話

沼にはまらなかった万年筆ユーザーの話

わたしは万年筆を三本使っている。

ラミーのサファリ。パイロットのキャップレスデシモ、そしてパイロットのエラボーである。

万年筆へのあこがれは子供の頃、小学校の先生が持っていたデスクペン。

画像はプラチナ万年筆のデスクペンだが、千円程度で買える。そしてとても書きやすい。

これに憧れた人も多いのではないだろうか。小学校の先生は、字がきれいな人が多い。字がきれいな人が持つペン=デスクペン。当時小

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