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文具、執筆

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文字を書く道具と内容の話
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#万年筆

おそらくもっとも万人受けする万年筆

おそらくもっとも万人受けする万年筆

2023年、誕生日を迎えた数日後。その日は初夏のような陽気であった。
筆者は「Pelikan」の文字とロゴが入った紙袋を手に、意気揚々と丸善を後にした。中にはスーベレーン M400の青縞が入っている。
不慣れな”友達の友達”との飲み会の疲労や、転職活動で荒んだ気持ちを癒すには十分な買い物であった。自分への誕生日プレゼントという言い訳も付けて。
本来はヨドバシ.comのセールで安くなっていたところを

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M5システム手帳でアイデアを捕まえる

M5システム手帳でアイデアを捕まえる

去年の夏くらいから、システム手帳にはまっている。
それまでトラベラーズノートを使っていたが、諸事情により書けない日が続いてなんだか嫌になって以来、心機一転するために手帳を変えたのだ。
今では自宅にバイブル一冊、A5が二冊、そしてつい先日、M5が一冊増えた。
今回の記事ではこれらの手帳の中でもM5に焦点を当てて書いてく。

アイデアを捕まえるメモ帳

スティーブン・キングの「書くことについて」という

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カヴェコのブラススポーツ万年筆を買った

カヴェコのブラススポーツ万年筆を買った

万年筆沼がまだ継続している、筆者です。
新年、あたらしい万年筆を買ったので今日はその話を。タイトル通り、カヴェコのブラススポーツである。

真鍮素材が好きだ。アンティークな雰囲気が出るのがいい気がする。アクセサリーとか文房具でもちょこちょこ真鍮アイテムを揃えている。
そんな中で新しく手に入れたのがこの万年筆。

カヴェコの万年筆は前々からほしいと思っていたのだが、鉄ペンなのと、真鍮軸のは普通のカヴ

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銀座 伊東屋のペンケアルームに行って万年筆を調整してもらった話

銀座 伊東屋のペンケアルームに行って万年筆を調整してもらった話

最近、自分は喋るより書くほうが向いてる気がしてきた筆者です。

トップ画でお目汚しして申し訳ない。ちゃんと比較用の文章を用意してなかったので感情が爆発したひどいものしか調整の前後を比較できるものが残っていなかったのだ(しかも写真下手)

前日譚

先月、愛用しているキャップレス万年筆がかすれて書きにくいことに気がついて、パイロット本社に修理を依頼した。
キャップレスはデシモのFとマットブラックのM

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新しい万年筆をお迎えした

新しい万年筆をお迎えした

先日、なんとなくお気に入りの文具店に立ち寄った。よくインクを購入している店で、店舗はそれほど大きくないが品揃えは良い。

そこで美しい万年筆を見つけた。ペリカンのスーベレーンM605の限定カラー、グリーンホワイトである。

スーベレーンは万年筆の中でも王道と言われるペンの一つである。筆者も沼にハマった者の一人として、いつかは手に入れたいと思っていたのだが、吸入式であるという点が気になっていたのと、

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ガラスペン、はじめました。

ガラスペン、はじめました。

出会いは突然に。ガラスペンを買った。
一応言い訳をしておくと、店に行った時点では全く購入するつもりはなかった。ただ、運命の出会いをしてしまったのだ。

2022年夏。
筆者は悩んでいた。今の仕事が自分に合ってない気がする。

その頃の筆者は、仕事の悩みを文房具を買うことで慰めるという刹那的な行為をしていた。その日も、仕事でなんか嫌なことがあった日だったと記憶している。内容までは記憶していない。

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万年筆、何に使ってる?

万年筆、何に使ってる?

万年筆というと、馴染みがない人にはなんだか敷居の高い文具のようなイメージがあるかもしれない。しかし実のところはただの筆記具であり、ちょっと値段が高いくらいで他のペンとなんら代わりはないのである。

ちなみに筆者は主にジャーナリングに使っている。
考えるために書くというか、思考を整理するために頭の中のことを書き出すのが主な目的だ。
ジャーナリングには書きやすくて長時間書いても手が疲れにくい万年筆がぴ

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万年筆(インク)沼にははまらないと言ったな。あれは嘘だ。

万年筆(インク)沼にははまらないと言ったな。あれは嘘だ。

前回の記事どうも。フラグをまた回収してしまった筆者です。
Reddit民のせいで見事に万年筆とインク沼に入りかけています。順を追って説明しますね。

Redditとは?アメリカの巨大インターネット掲示板です。
筆者はここでときどき外国人たちの議論を眺めたり、参加したりしているのですが、中でもお気に入りなのが万年筆関連の話題をするスレッドです。
新しいペンやインクを買ったり、万年筆で書いた文字やイラ

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沼にはまらなかった万年筆ユーザーの話

沼にはまらなかった万年筆ユーザーの話

わたしは万年筆を三本使っている。

ラミーのサファリ。パイロットのキャップレスデシモ、そしてパイロットのエラボーである。

万年筆へのあこがれは子供の頃、小学校の先生が持っていたデスクペン。

画像はプラチナ万年筆のデスクペンだが、千円程度で買える。そしてとても書きやすい。

これに憧れた人も多いのではないだろうか。小学校の先生は、字がきれいな人が多い。字がきれいな人が持つペン=デスクペン。当時小

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