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『ウィッキーさんと出会った話!』

昭和の時代に読売テレビ
『ズームイン‼朝!』(徳光和夫さんMC)
という番組で
「ウィッキーさんのワンポ イント英会話」
という名物コーナーがありました。


担当はアントン・ウィッキーさん。
(スリランカ生まれで日本在住の国際比較学者、外国人タレント)

グッモーニン、ミスター徳光〜でお馴染み。


路上で英会話で話しかけるスタイル

朝8時前に路上で道行く人に
日常英会話で話しかけるスタイルでした。
会社に向かうサラリーマンは
困っていた印象がある。


かなり強引に聞いていくので
止まらずに通り過ぎる人も多かった。
しかしウィッキーさんは鉄のハートで
聞きまくる!


知らんぷりをされても全く気にしない。
グイグイ聞いていきます。
そんなコーナーでしたね。

なんとウィッキーさんが
私の中学にやってきたんです。

私が中学2年生
合唱コンクールも終わり
冬に差しかかろうとした頃です。

やらかした話です。
良かったら見てくだい。


体育館に集められ
ウィッキーさんの話を聞くことに
なりました。

人生の話をザッと語りました。
最後に名物コーナー

『ウィッキーさんのワンポイント英会話』

をすることになったんです。

『今から歩いて私が直接当てますよ!』

と言って三角座りの生徒の間を
縦横無尽に歩き出しました。

絶対当たりたくない‼️

そう思っていた。

当てられたらかなわんなぁと思った
私は顔を下に向けて
当てられない工夫をした。

ずっと下を向いていたが、
もうそろそろ過ぎて行ったかなぁと
ふと頭を上げると
なんとウィッキーさんが私の横にいた。


目と目が合ってしまった‼️


エエーッ⁉️

ヤヴァイよ!ヤヴァイよ!


私はニカッと笑ってしまった。

するとウィッキーさんは

『私の好きそうな人が
いたね〜』

と言い出した。

いらんいらんそんな言葉

と思っていたら周りは大爆笑である。

『ウワッ⁉️最悪や〜
どうなんの?』

と私は思ったが、指さされて
なんと当てられてしまった。

アチャ〜と思いながら

タイミング早かったか〜

と嘆いていた。

ウィッキーさんから

『前に出て待っていて
ください』

と言われてしまった。

さらに2、3人当てて前に並ばされた。

『あ〜嫌や嫌やー』

と思うも逃げられない!

まずは、
私の横にウィッキーさんが立ち

『フワッツ ア ネーム⁉️』

(あなたの名前は何ですか?)

まぁ、それくらいはわかる。

しかしテレビのウィッキーさんが横にいると
思うと緊張感ハンパない。


ウィッキーさんが私の肩に自分の腕を回して
肩を組む感じで
私の横顔にメチャンコ顔を近づけて

『リラックス、
   リラックス〜』

と言われた。
リラックスできるわけがないやん!
余計に緊張していた。


もうガチガチ。

ボケる余裕なんてありゃしない。


必死に

『マイネーム イズ ○○○○』

と答えると

『オー、イェース、イェース!
ベリーナイス!』

と言われた。

それだけ!

全然ナイスちゃうやん!

全く見せ場無し。
友達にもウケ無し。
良いところ無しです。


次の人は

『ドゥユーライク スポーツ?』

とウィッキーさんに聞かれ

『ジュードー』

と答えると

ウィッキーさんは大げさに驚き

『オー ジャパニーズ 
ジュ〜ドゥ〜』

と言って笑いを取っていた。


テレビに出てる人と出会ったら
あんなに緊張するんですね!
知らんかった〜
なんであの時顔をあげてしまったんや?
と反省ばかりしていた覚えがある。


デビュー戦に負けた
ほろ苦いボクサーのように重い足を引きずり
家路に向かうアークン14歳の冬でした。

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