『名前に魅せられてパート2（頼むよ！O先生編）』

昨日書いたように
名前って大好物なんです！
記憶の扉がパッカーーンと開いてきた。
なつかしい。秋かしい。冬かしい。
封印された私の記憶が甦る。

私の高校入学してすぐの話。
最初は名前の順に座席が決まっています。

アから始まりワ行まで続く。
出席番号1番の阿部（あべ）君に始まり
最後が45番の安場（やすば）さん。

事件は
保健体育の時間に起こった。
O先生は天然の人。
1番最初の授業ということで
どことなく緊張感漂っている。

O先生のデカい声が響いた。

『それでは出席を取ります。
1番阿部』
『ハイ！』
『上田』
『ハイ！』

順調に進んで
45番安場の番が近づいてくる。

『平岡』
『ハイ！』
いよいよ安場の番だ。
『アバ』
（一同）えっ？
『アバ〜おるやろ？アバ〜』
（一同）クックック〜グハッ
（笑いを堪えるも吹き出す私達）

『先生、すみません。
私はヤスバです！』
先生『えっ？そうか！スマン
では、ヤスバ』
『ハイ！』

O先生伝説の
『アバ事件』です。

次の休み時間

『45番でアバはないやろ〜
ワッハハハ〜〜』

みんなで盛り上がったのは
言うまでもない‼️

家に帰ってからも
夕食時に家族に

『なぁなぁ〜ちょっと聞いてーや〜。今日な、保健体育の時間に先生が45番安場をアバって呼んでんで〜みんな爆笑したわ〜』

しゃべりまくった。
おそらく各家庭で披露されたはずだ。

O先生ご馳走様〜

しばらく、
安場さんを見つけては

『アバおはよう！』

と言っては
空手黒帯の安場さんに
ケツを蹴られて悶絶するのが
みんなの日課になっていた。

一度で二度美味しい！

じゃないけど
楽しい時間を提供してもらった。

ちなみに
実は私にもO先生の被害はあったんです。
私の苗字は

『丹羽』

と言います。

それをあろうことか
何と呼んだと思います？
再現しましょう！

『ナカハラ』
『ハイ！』
『ニシハラ』
『ハイ！』
次がいよいよ私です。
『ウニ』
一同（爆笑）
『ウニ〜おるやろ？』
『先生、私はウニ違います。ニワです』
『そうか？スマンスマン』
一同（爆笑）

天然すぎるO先生のおかげで

私はめでたく
『ウニ』というアダ名を
みんなから頂戴しました。

一躍人気者です。
しゃべったこともない人からも

『おーウニ君』

と呼ばれる始末。
私みたいなタイプやから良かったけど、
悩む生徒もいますよ！
勘弁してよ！

安場さんには

『オーアバ！』

と言うと

『やかましいわ〜ウニ〜』

と言われてケツを蹴られる。
二度痛い結末。
着地が決まったところで
終わりにします。

私の高校入学直後の
名前の話でした。


いまだにウニというアダ名で
当時の友達には呼ばれています。
やはり持ってるわ〜私。

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