マガジンのカバー画像

ブライダル一筋30年!ブライダルフォトグラファーの備忘録

21
フィルムの時代から現在進行形でプロのブライダルフォトグラファーとして撮影をしています。挙式当日のスナップ撮影やフォーマル撮影、別日の前撮りフォトやフォトウェディングなど。 今まで…
運営しているクリエイター

#プロカメラマンになりたい

#21.「披露宴結びのシーンへ(3)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#21.「披露宴結びのシーンへ(3)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

今回は、「ご両親への記念品贈呈」シーンからお話を進めていきますね。

お二人と親御様の撮影

無事、親御様の元までお二人が進まれて、いざ、記念品を贈呈されるわけですが・・・フォトグラファーが1名でのスナップ商品の場合は、ご新婦側から撮影をすることが多いです。
フォトグラファーが2名いる商品の場合は、「メインフォトグラファーがご新婦側」「サブフォトグラファーがご新郎側」から撮影していくポジショニング

もっとみる
#20.「披露宴結びのシーンへ(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#20.「披露宴結びのシーンへ(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

前回、ご披露宴結びのご新婦から親御様へ向けた感謝の「お手紙のシーン」までお話をしましたね。
ご新婦の後に、ご新郎もお手紙をお読みになるケースもありますが、多くはご新婦からのお手紙で終わります。

会場のスポットライト

お手紙を読み終えると、お二人は、会場キャプテンに先導されて「ご両親への記念品贈呈」を行うために、親御様のもとまで歩いて行かれます。
ここでのお二人に当てる【スポットライト】ですが、

もっとみる
#18.「披露宴後半(4)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#18.「披露宴後半(4)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

今回は、前回少しだけ触れた『デザートビュッフェ』などの、披露宴後半の進行について、お話していきます。

披露宴会場のスペース

式場施設の作りにもよりますが、披露宴会場に隣接したホワイエなどのスペースがある会場の場合、ご列席のゲストの方に気付かれないよう【デザートの準備】をし、ゲストの皆さまへのサプライズとして提供される『デザートビュッフェ』が行われる演出があります。
コロナ以前などでは、ご新郎ご

もっとみる
#16.「披露宴後半(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#16.「披露宴後半(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

前回は、再入場直前までだったので、今回は『再入場』のテーブルラウンドなどをお話します。

再入場時の演出

お色直しでご入場された後は、『キャンドルサービス』や『各テーブル毎の写真撮影』や、それに変わる『新しい演出』など、再入場時は各テーブルをラウンドしながらの進行が多いですね。

テーブル毎の写真撮影のスキル

『各テーブル毎の写真撮影』のラウンドの場合だと、タイムスケジュール上では、1テーブル

もっとみる
#15.「披露宴後半(1)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#15.「披露宴後半(1)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

今回は、お二人がお色直しから戻られるタイミングのお話になります。

再入場前のおふたり

前回先にご中座されたご新婦は、ご希望のドレスとヘアメイクに変わられて、意気揚々と再入場の時を待っています。
その横でブートニアなどをチェンジされたご新郎もいらっしゃいます。

再入場前の撮影

ブライズルーム内で、ほんの少しお写真を撮らせてもらう事もありますが、タイミングがとても難しいです。
また、お色直し後

もっとみる
#14.「ご中座」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#14.「ご中座」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

ご中座
ご中座

ご披露宴前半の歓談がある程度過ぎた頃、まずご新婦からご中座されます。
ご新婦のお色直しには一定の時間が必要なため、ご新郎より先にご中座されます。

お着物へのお色直しの場合は、さらに早目にご中座される場合もあります。
他には、ご新郎ご新婦揃ってご中座なんて進行もありますね。

ご中座のお相手

ご中座のお相手は、ご兄弟や恩師・友人と一緒など様々です。
ここでの狙いは、司会者からサ

もっとみる
#13.「披露宴前半(3)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#13.「披露宴前半(3)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

披露宴前半(3)今回は、ご披露宴前半の山場でもある「乾杯」「ケーキカット」の撮影について、お話しさせて頂きます。

【乾杯】の撮影

【乾杯】主賓挨拶同様に、メインテーブル横に登壇された方が、お二人に向けて花向けのお話をします。その後に、乾杯のご発声をして、ゲストの皆さま全員で乾杯をして歓談がスタートします。
では、フォトグラファーはどう撮影するのがいいのか?

もちろん、個々の感性やセンスによっ

もっとみる
#12.「披露宴前半(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#12.「披露宴前半(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

披露宴前半(2)
お一人のカット撮影

前回までで、挙式当日のブライズルームから、挙式・ご披露宴入場をしたところまでの撮影のお話をしてきました。
今回は、まずは『ご新郎様ウェルカムスピーチ』と『主賓挨拶』ですが、撮影においては、登壇者(前に出られる人)が会場の皆さんへスピーチをされるという点では、どちらも似た要素があります。
ウェルカムスピーチの場合は、ご新郎様お一人がお話になるケースや、ご新婦様

もっとみる
#9.「挙式本番」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#9.「挙式本番」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

前回の記事では、挙式の開始直前までをお話してきました。
チャペルの中では、ご親族やご友人の皆様が、お二人の登場を待っています。

いよいよ挙式本番の撮影になるのですが、入場を「前から撮影」か「後ろから撮影」か、また2名のフォトグラファー商品の場合、どちらがどの方向から撮影するのかなどは、会場によりいろいろです。

僕が昨年までメインで撮影していた会場では、メインフォトグラファーは、閉まっている扉の

もっとみる
#7.「挙式撮影以外のお仕事」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#7.「挙式撮影以外のお仕事」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

前回、ブライダルフォトグラファーは、土日祝の挙式撮影だけじゃなくて、平日は撮影したデータのセレクト&補正をしているんです~とお話しましたが、その合間を縫って前撮りの撮影依頼を受けたりしている人もいます。

ご存じの方も多いかと思いますが、
結婚式当日よりも前に、好きなロケーションやスタジオで撮影するのが前撮り、お式日以降に撮影するのが後撮りといいますね。

新型コロナウイルスの感染拡大の時期は、多

もっとみる
#6.「ブライダルフォトグラファーは、当日撮影したら終わり?」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#6.「ブライダルフォトグラファーは、当日撮影したら終わり?」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

ブライダルフォトグラファーのお仕事って、「結婚式の撮影したら終わりなの?」ってとこ、正直よくわからないですよね?

これも会場によって多少の違いはあるけど、私の知るところの多くは「撮影だけ」では終わらないんですよね。
じゃあ何をやっているのかというと、膨大に撮影したデータの、果てしなく長いセレクト&補正作業が待っているのです…。
#3の 「無双のデジタル世代との遭遇」でも軽くふれましたが、デジタル

もっとみる
#5.「どうやってお仕事は決まるもの?」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#5.「どうやってお仕事は決まるもの?」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

ブライダルフォトグラファーを長く続けていると、会場の写真責任者なんてものも経験させて頂きました。

当時、お客様との事前打ち合わせの中で
「当日のフォトグラファーさんは、アルバイトなんですよね?」
というご質問を何度か受けた事がありました。

ネットやSNSでそういう内容を目にして、不安なんですとの事でした。

もちろん僕もこの業界全部を知っているわけではないのですが、知る限り経験のない、または経

もっとみる
#4.「ブライダルフォトグラファーの基本的なマナー」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#4.「ブライダルフォトグラファーの基本的なマナー」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

今回は、ブライダルフォトグラファーになるために、必要な「基本的なマナー」について、僕の経験談も交えながら、お伝えさせていただきますね。

結婚式は、正装をしたご親族・ご友人が、一堂に会する場所ですから、当然フォトグラファーの身だしなみも大切になってきます。

会場によって多少の違いはあっても、身だしなみに関する指定書が、かなりの厚みであったりで、頭髪の長さ・カラー・爪の長さ・ネイルのチェック・基本

もっとみる
#3.「無双のデジタル世代との遭遇」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

#3.「無双のデジタル世代との遭遇」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

前回は「新境地開拓!育成奔走スタート」なんて言って締めてましたけど、今回は、育成に参加してくれた、ブライダルカメラマンを目指す20代男性S君と30代女性Hさんのお二人のお話です。

最初に彼らが撮影したデータを見せてもらいましたが、意外とうまくて驚いた(笑)。しかし今すぐに任せられるほどではない。

タイトルにも掲げた、とにかく沢山撮る「無双のデジタル世代」と言っても、もちろん全否定するものではな

もっとみる