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#9.「挙式本番」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

前回の記事では、挙式の開始直前までをお話してきました。
チャペルの中では、ご親族やご友人の皆様が、お二人の登場を待っています。

いよいよ挙式本番の撮影になるのですが、入場を「前から撮影」か「後ろから撮影」か、また2名のフォトグラファー商品の場合、どちらがどの方向から撮影するのかなどは、会場によりいろいろです。

僕が昨年までメインで撮影していた会場では、メインフォトグラファーは、閉まっている扉の外から「ご新郎入場・ご婦様入場」共に後ろ姿を撮影し、サブフォトグラファーは、会場のヴァージンロードの一番前から入場するお姿を撮影していました。

どちらも重要な撮影にはなりますが、会場内のゲストの皆様は、お席から後ろ姿は撮れないので、メインフォトグラファーだけしか撮影していないという点では、絶対に失敗は許されないカットですね。

サブフォトグラファーは、前方から進行を撮影するのは当たり前ですが、例えば、ご新郎入場時にご友人のちょっとした一言から、その場がいっきに笑いに包まれる時もあります。その盛り上がりに恥ずかしそうに答えるご新郎の表情は、今この時しか撮れません。
一方、扉の外側のご新婦は、中で何が起きているの?なにこの笑い声は?など、反応も様々です。

「入場・指輪交換・キス」など、型にはまった撮影だけではなく、そんなお二人のリアルな反応を撮るのが、僕たちフォトグラファーの醍醐味です。

挙式中の主役はもちろんご新郎・ご新婦ですが、僕らが(表情を)狙うのは、お二人だけに限られたことではありません。 参列されたご親族・ご友人が時には涙し、思い思いに見せるその表情の写真は、これからのお二人にとって、ともて大切なものになるでしょう。

表情から伝わる想い

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