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及川 昭
2022年6月14日 17:15
もう今年も6月になった。この季節になると思い出すのは、梅雨の時期の風物詩のようにも思える、紫陽花である。この6月1日の亡き妻の命日に、知人から贈られた大きな紫陽花の鉢。仏壇の故人の遺影の横に、紫色の大きな花をつけて故人を護っているかのように鎮座している。この紫陽花が、「朝夕のご焼香の際、もうこの世にはいない妻に、もっと感謝の気持ちを伝えたかった」という思いに私をさせるのである。
2022年6月4日 19:54
「人は、それぞれの物語を生きている」或いは「人生は物語である」といった本の一文や誰かの名言として、耳にしたことも多いこの言葉。最近、私も、「自分の人生の物語」について考えてみたが、「言葉としては、何となく分かるけれど、それってつまりどういうこと?」と自分の生き方に取り入れてすんなり消化できなかったというのが本当のところである。この6月1日は、今からちょうど4年前、ハワイ島コナでの自動車
2022年5月15日 20:41
「人ために何かをしてあげる」、「自分は横において人のために」というのは、とても美徳のように思われているが、ここには、大きな落とし穴も存在しているように思われる。新型コロナウイルス感染拡大によって貧困や生活苦に悩む人たちが増加する中で、その種の人たちに手を差し伸べたり、支援していこうとする人たちが増えているように思われる。とても素晴らしいことである。世界が危機に直面する中で「利他」という
2022年5月13日 19:16
皆さん、「風の電話」ってご存知ですか? 会えなくなった人に想いを運んでくれる電話のことです。東日本大震災の被災地、岩手県大槌町の海を望む丘の上にたたずんでいる白い電話ボックス。中に置いてあるのは、電話線につながっていないただの黒電話。この「風の電話」は、震災の2年前、庭師の佐々木格(いたる)さんという方によって作られました。「癌」で他界した従兄弟と残された家族が、永遠につながる
2022年2月25日 16:52
長い時間一緒だった妻の突然の事故死で一人暮らしとなったことと、同時期に発生したコロナ禍での自粛生活等も重なり、昨今、寂しさというものを強く感じるようになった。これは、若い頃には全くなかった感覚である。特に一人暮らしなど、物理的に一人で過ごす時間が多いと寂しさを感じやすくなるように思える。例えば、以前は、帰宅した時に「お帰りなさい」と言ってくれた人がいたのに、それが全く無くなってしまうこ
2021年11月20日 16:17
「コロナ禍もあって昨今、様々な事情や偶然の出来事に遭遇して、孤独や貧因に直面する人たちが増加しているといわれている。最近の新聞記事に、昨年11月、東京渋谷区笹塚の片隅のバス停で路上生活者とみられる女性が、男に頭を殴られて亡くなった事件についての報道があった。この女性は、昨年の春ごろから、終バス後の午前2時ごろにバス停に現れて、ベンチに腰掛けて眠り、明け方になるとどこかへ立ち去る生活を続けて