アフリカでヤモリと暮らした話
1年とちょっと前のこと。
僕はアフリカにいました。
アフリカのウガンダ🇺🇬という赤道直下の国で、建築デザイン事務所のインターンしていたんです。なんでまたそんな辺鄙なところに、って話はまた今度。(また今度ってもうnoteで何度も言ってる気がする。)
アフリカっていってもあれですよ、砂漠の砂っぽいイメージとは全然違って、ウガンダは緑豊かな赤土の国です。
さすが、緑が豊かなだけあって、
動物も虫も、いっぱい。
道には鶏や牛が。
今日はそんな生き物パラダイスなウガンダでの生活を振り返ります。タイトルは「アフリカでヤモリと暮らした話」でござんす。
【今日のまとめを先に】
✅真夜中の邂逅、そして戦。
✅ウガンダの住宅事情と悟りの境地。
✅日本の住宅は閉じすぎなんじゃないか。
ウガンダで体感した
僕たちが虫を苦手になったワケ
ウガンダで村の大通りとか歩いていると、露店がたくさんでてるんですよ。ヤキトリもあるし、パイナップルも売ってるし、ウガンダ名物ロレックスも。
#ロレックス は腕時計じゃないよ
ウガンダ生活はじまったばかりの頃はこういう露店に行くと気になって仕方なかったことがあるんです。それが、
露店の人たち、顔とか手とかにめっちゃハエがとまってるのに、ピクリとも動じない!
肌の感覚バグってんのかと思いました。
だって、日本に暮らすみなさんなら顔にハエついたりなんかしたら、条件反射でヘドバンして払いませんか!?
(ヘドバンはしない。)
もう慣れちゃってるわけですよね、ハエがいることなんて。慣れてるって表現すらもはや合ってるのかわかりませんけど、とにかく彼らにとってはそれが当たり前。
そんなこんなで、日常の中で虫とか動物とか近いなーって思って暮らしてたある日、夜中部屋でくつろいでいると、、、
壁をつたう怪しげな影!!
脳裏にヤツ(黒光りするあいつ)の姿が思い浮かびました。
最悪だ。
そう思って部屋中の壁に向かって、全集中。
目の端で再び動く影を捉え、振り返る!
そこにいたのは、
ヤモリ!
(タイトルに書いてあるからみんなわかってたよ。)
一瞬かわいいルックスに騙されかけましたが、Gだろうとヤモリだろうと平穏な夜を脅かすものは敵です。敵襲ー!
そこからはもう悲惨。
箒を手に、とにかくヤモリを外に出そうと追い込んでは逃げられ、追い込んでは逃げられの繰り返し。かれこれ30分くらい戦ってました。
夜で外は真っ暗で部屋は電気が煌々とついてるから、あんまり長いこと窓を開けておくと今度は別の刺客を呼びこんでしまうので、もう大変。
やっとのことで窓の近くまで追い込んだその時でした。
開いた窓から外に行きかけたヤモリが再び天井の方へ。
そして、
窓の上の通気孔から普通に外に出てったんです。
「えぇー........。」
今までの苦労は何!?そっから出れんの!?
通気孔の外側に貼られた網戸、
破れてたんですね笑
よくよく家中観察してまわると、至る所に虫やらヤモリやらが通れるスキマ多数発見。ウガンダの住宅ナメてました。笑
そこで悟りました。
家の中から自分以外の生き物すべて追い出すの、不可能ジャン。
それ以来、悟りを開いた僕はもう何が出ようともさして動じなくなりました。だって、家の中に生き物がいるの普通のことだから。
露店のあんちゃんたちに一歩近づいたんです。
そんな経験をして考えることは、
日本の住宅は閉じすぎなんじゃないだろうか、ってことですね。家に虫がいないことが当たり前だから、Gにあんなに怯えることになるんです。
ヨーロッパの住宅は密閉していていいんです、寒いし、大して虫いないですし。だけど近代以降それを真似してどんどん閉じていった結果、日本の住宅もかなり密閉されてしまいました。
虫嫌いな子供が増えるワケだ。
古民家とか考えてみてください。日本人はもともとすっかすかの建物に暮らしてたんですよ。てことは案外、昔の日本人って今のウガンダの人たちみたいだったのかもなぁ。なんてこと思ってます。
日本人、自然と再び共生する未来は遠いぜよ。
以上、アフリカでヤモリと暮らした話でした!
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追記2020.10.28 「秋のイギリス編」追加しました!
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