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カリオストロ伯爵とは⑤-アルセーヌ・ルパン『女王の首飾り』を首飾り事件から紐解く-

みなさん、こんにちは!

今回は、下記の本に沿って、アルセーヌ・ルパンシリーズの『女王の首飾り』について書きたいと思います。

なぜ、『女王の首飾り』なのかというと・・・
(『女王の首飾り』のあらすじについては、過去記事をご覧ください。)

それは、ロアン枢機卿とカリオストロ伯爵がどういった関係だったのか?ということにも関係があるんです。

『首飾り事件』が明るみに出た時、ロアン枢機卿とカリオストロ伯爵は2人とも逮捕されています。

ロアン枢機卿は、カリオストロ伯爵を大変信頼していたようで、重要な物事を決める時は、まずカリオストロ伯爵に相談していたようです。

なぜ、ロアン枢機卿は、カリオストロ伯爵をそれほどまでに信頼していたのか?

ロアン枢機卿の伯父で軍人のスービーズ公が熱病で死にかけていた時、カリオストロ伯爵は、彼に薬を与え、回復する正確な日にちを定めると、スービーズ公はその予言通りに回復したとか・・・。

その出来事も彼を信頼する一因になったようです。

スービーズ公・・・そうです!スービーズ公という名前、ルパンシリーズを読んだことがある人なら、なんか聞いたことあるな、と思うでしょう。

ルパンシリーズの『女王の首飾り』では、マリー・アントワネットの首飾り事件で一躍有名になった首飾りを、スービーズ公が、後になって外国で買戻し(ジャンヌや仲間が外国でその首飾りを売ったから)、また首飾りを元通りに復元した、という設定になっているんです。

そのスービーズ公の子孫が、代々家宝として所有している首飾りが、忽然と消えてしまう事件が、『女王の首飾り』に描かれています。

ルパンの作者ルブラン氏が、歴史に詳しかったことが伺い知れますね。

もしスービーズ公が、カリオストロ伯爵に熱病を治してもらわなかったら、『女王の首飾り』という作品も生まれなかった⁉かもしれません。

次回の記事では、首飾り事件の首謀者ジャンヌをみていきたいと思います。

私、カリオストロ伯爵が首飾り事件の首謀者だと思ってたんですが、ジャンヌが首謀者でした。

本を読む限り、(ベルばら同様)相当な悪女です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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