『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』を観てベルサイユのばらに思いを馳せる
みなさん、こんにちは!
今日は、以前から予告していたベルばら時代の映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』を観て感じたことを書いていきたいと思います。
が!その前に・・・
少し前に、インスタのストーリーズでもシェアしましたが、ベルサイユのばらのアニメ映画が来春に公開されることが決まりましたね🌹
劇場アニメ『ベルサイユのばら』特報第二弾/2025年新春公開 (youtube.com)
劇場アニメ『ベルサイユのばら』公式サイト (verbara-movie.jp)
神戸で、またベルばら展が始まりますし(前回のブログでご紹介済み)、宝塚でもベルばらのフェルゼン編が始まるようで、世間的にまたベルばらが再燃するんじゃないか⁉と思っています。
ベルばら関連のYouTubeを作っていた時が懐かしい・・・。
このブログの一番最後にYouTubeを貼っておくので、もし宜しければ観てくださいね。
久しぶりに、ベルばら関連の記事もまた書きたい。
そうそう、宝塚って、ベルばらのいろんなシリーズ(例えば、オスカルとアンドレ編とかフェルゼンとマリー・アントワネット編とか)があるのですが、「フェルゼン編」っていうのがあるのを今年初めて知りまして・・・。
「フェルゼン編」って、どんな舞台なんだろう?、今年開演されるフェルゼン編を配信で観ることが出来るかな⁉と思っていたら、U-NEXTで、つい最近、なんと2013年に上演された「フェルゼン編」の配信が開始されているのを」発見!
「フェルゼン編」って、昔から上演されていたのですね。
また、こちらも観てみようと思います。
そろそろ、本題に入りますが、デュ・バリー夫人と言えば、ベルばらの最初のほうに登場する主要人物の一人で、オーストリアから嫁いできたマリー・アントワネットとバチバチの戦いを繰り広げる人ですよね↓
マリー・アントワネットとデュ・バリー夫人って、お互い気が合わなかっただろうし、相容れない人物同士だったと思いますが、皮肉にもこの2人は最期に辿った運命が同じなんですね。
そう、2人ともギロチンで処刑された。
デュ・バリー夫人は、フランス革命が始まって、外国に逃亡していたのに、またフランスに舞い戻ってきて、捕らえられ、ギロチン送りになるわけですが・・・。なんで、わざわざ舞い戻ってきたのか⁉、謎です・・・。
そして、以前、アルセーヌ・ルパンゆかりの地を調べていたら、偶然デュ・バリー夫人の家を発見!
パリ郊外のルーブシェンヌにマダム・デュ・バリーの城(Château de Madame du Barry)があります。
Château de Madame du Barry — Wikipédia (wikipedia.org)
ベルばら関連のYouTubeを作っている時から、デュ・バリー夫人のお城(というかお写真を見る限り邸宅に近い感じです)は知っていたのですが、YouTubeでは取り上げなかったので、ブログでご紹介させて頂きました。
はい、やっと本題の映画にいきたいと思います💦
2024.2.2(金)公開『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』公式サイト (longride.jp)
(ネタバレになる箇所もあるので、これからご覧になる方は、ここから先は読まないでくださいね)
まず、配役がイメージと合わないなー、というのが最初の感想です。
ルイ15世役がジョニー・デップですからね。彼以外は、フランス人が演じているのに、なぜアメリカ人の彼を出演させたのか?
デュ・バリー夫人役の方もイメージと合わないのですが、脚本と監督も兼任されたようで、才能ある方なのだと思います。
一番イメージに合わなくてびっくり😲したのが、ルイ16世!
イケメンですらっとしていて、絵画のルイ16世と似ても似つかない💦
フランスに嫁いできたばかりのマリー・アントワネットを演じた方が、あどけない表情で、一番しっくりきていたかな?と思います。
配役がイメージと合わないものの、デュ・バリー夫人の一生が割ときちんと描かれている印象を受けました。
そして、ベルサイユ宮殿でロケを行っているので、この宮殿にご興味のある方は必見です。
実際に、デュ・バリー夫人が住んでいたと思われる部屋で撮影されており、彼女の部屋から見える宮殿の外の風景も知ることが出来ます。
また、当時のベルサイユ宮殿での様々なしきたりや慣習も描かれているのですが、退出するときに、王に背を向けて退出してはならないため、皆後ろ向きに小刻みで去っていく場面があるんですが、あれって本当にあったしきたりなんでしょうか?⁉
デュ・バリー夫人も、王の侍従からそのしきたりを教わって、「冗談でしょ?」って聞き返してましたが、私も冗談にしか見えなかった😅
そして、王の朝の身支度も全員が見ている前で行われるんですねー。
着替えや髭剃りや何から何まで、衆人環視のもとで行われるんです。
プライバシーなんてあったもんじゃないですが、王にとってはこれが普通だったんでしょう。見ているほうも王の支度が終わるまでずっと見てなきゃならないので、退屈だった⁉んじゃないでしょうか。(映画でも早く終わらないかなーと思っている場面が描かれています)
そりゃ、マリー・アントワネットも逃げ出したくなるわ。
上記の場面ですが、王の身支度とそれを見ている人々を、デュ・バリー夫人がこっそり”隠し窓”から見ているんです。
隣の部屋では鏡になっている(よく取調室などにあるアレです)ので、鏡が隠し窓になっていることを、向こう側の人々(王はもちろん知っているけど)は知らないわけです。
ベルサイユ宮殿には、秘密の通路があるのは知っていましたが、こういう隠し窓みたいなものもあるんだ!と初めて知りました。
映画の後半にマリー・アントワネットが嫁いでくるのですが、彼女からずっと声をかけてもらえず、落ち込むデュ・バリー夫人😥。
このあたりは、ベルばらの原作と違いますね。
べるばらでは、声をかけてもらえなくて、怒り狂ってましたもんね・・・。
さすがに、王もずっとマリー・アントワネットがデュ・バリー夫人に声をかけないことに怒り、メルシー伯が彼女に諭し、ようやくデュ・バリー夫人に声をかけようとするのですが・・・こちらも原作通り、王の娘3人が邪魔してマリー・アントワネットがデュ・バリー夫人に声をかけないように動き回る!
べるばらの原作では、マリー・アントワネットに声をかけられて、デュ・バリー夫人が高笑い⁉勝ち誇ったように笑う場面がありますが、映画はなんと!マリー・アントワネットに声をかけられたのが嬉しくて、嬉しさのあまり、そのまま駆け出して、王にそれを報告するんです。
よっぽど嬉しかったんだな・・・。
最後に、王が天然痘に罹患し、デュ・バリー夫人は追い出されるわけですが・・・、このあたりはべるばらの原作では描かれていないので、彼女が処刑されるまでどうしていたのか、あまり詳しく知らなかったのですが、宮殿を出た後、1年間ほど修道院に入り、その後、ルイ16世が出した「ベルサイユには近づかない」という条件のもと、このブログでもご紹介したルーブシェンヌの屋敷に15年間ほど住んでいた、ということを知りました。
天然痘にかかり、死期が迫ったルイ15世から引き離され、荷物をまとめてベルサイユ宮殿を去ろうとするデュ・バリー夫人が、「最期のお別れを言いたい」と、皆の制止を振り切って、王の寝室まで舞い戻るシーンもあり、この映画で描かれているデュ・バリー夫人は、なんというか健気で、べるばらで描かれている彼女とは大きく違いました。
ストーリーとあわせて、デュ・バリー夫人の部屋やグラン・キャナル、鏡の間等いろいろな場所で撮影されているので、先述したように、ベルサイユ宮殿に興味がある方も楽しめる映画なのではないかと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。