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#デザイン

ペルソナはもうやめよう。

ペルソナはもうやめよう。

顧客中心の戦略を組織に浸透させていくツールとして「ペルソナ」があります。企業が提供する製品・サービスの最も重要で象徴的なユーザーモデルのことだとされています。われわれ自身も長くペルソナデザインをサービスとして提供してきましたし、今でもクライアント企業からのニーズが多い案件でもあります。そしてペルソナの持つ高い価値は十分に認めていますし、そのことを実感もしています。だけどもうペルソナはやめた方がいい

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デザインリサーチという言葉が好きである理由

デザインリサーチという言葉が好きである理由

デザインリサーチという言葉が気に入っている。その言葉自身に大事な役割があると思うからだ。

つくる行為(デザイン)には、知る行為(リサーチ)が伴う。何かをつくり、生み出すためには、その背景や前提を知ろうとする工程がある。意識的にしろ無意識的にしろ、つくる行為(デザイン)の過程で知る行為(リサーチ)が必ず行われている。もっと言うと「知る→つくる」という単純な工程ではなく、つくる行為と知る行為は同時並

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デザイン思考・限界論について思うこと

デザイン思考・限界論について思うこと

「デザイン思考には限界がある・欠陥がある」みたいなデザイン思考への批判的な声をよく耳にするようになり、その批判の声に賛同する人たち、いやいやそうじゃないでしょという人たちの間で議論が起こっている。僕自身はデザイン思考に対して特別な感情があるわけではないけれど、やたらと批判の対象になってる現状にはやや違和感を感じている。ただし、今回はできるだけニュートラルなスタンスに立つことを意識しつつ、なぜこんな

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学びのデザイン〜「動機づけ」と「体験」と「振り返り」〜

学びのデザイン〜「動機づけ」と「体験」と「振り返り」〜

研修や教育系のワークショップでよく起こってしまう問題として「学んだ内容を自分たちの仕事にどう応用すればいいか分からない」「研修を受けたその日だけ盛り上がって満足する」「上司の命令で仕方なくセミナーや研修に参加する」…などがよく聞かれる。人に教えることが決して得意でない僕が、研修やワークショップでこれらの問題を起こさないために大事にしているのが「動機づけ」「体験」「振り返り」という三構造で考えるとい

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