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氷を溶かそう!アイスブレイクの「お作法」

海外の人とお互いの国のビジネスエチケットの話をすること自体、十分盛り上がりますが、色んなネタの引き出しを持っておきたい・・と思われているあなたのために、アイスブレイクとして使えそうなネタを、ときどき紹介します。


以前、海外のビジネスパートーナーと会ったときには、日本式の挨拶や名刺交換はその後の会話のきっかけづくりになりますよ~、とお話しました。
お辞儀で79ヶ国が感動したお話はこちら↓)


今回は、挨拶で「会話のきっかけづくり」をした後からの、会話の実践編です。


アイスブレイクとは

さて、アイスブレイクとう言葉、聞いたことがありますか?

アイスブレイクは、初対面の人やミーティングの前など、その場のぴんと張りつめた緊張感アイス:氷)を和らげるブレイク:溶かすために用いる、方法です。

アイスブレイク=雑談

と聞いたことがある人もいるかも知れませんが、アイスブレイクという言葉自体は、必ずしも雑談のみを指すわけではありません

アイスブレイクは、お互いの緊張をほぐすための方法です。
そして、雑談は、スモールトークとも呼ばれ、アイスブレイクの中のひとつの方法です。

つまり、アイスブレイクの方法は、必ずしも雑談である必要はなくて、ミニゲームをしたりすることもあります。
ミニゲームの例を挙げると、

● グループに分かれ、制限時間内にそのグループメンバーの共通点を10個以上挙げ、その後、そのグループの代表者が参加者全員にプレゼンテーションする
● 1人ずつ参加者に簡単な質問して、参加者は、その質問に答える
 例)お気に入りの休日の過ごし方、行きたい旅行先など
代表者ある写真(家の写真など)を見ながら、その写真を口頭で説明し、他の参加者たちは二人ペアとなって、制限時間内にその説明を元に絵を描き、一番正確に再現したチームが勝ち

などです。

ミニゲームは、通常のミーティングよりも、研修カンファレンス(大規模な会議)などに、よく利用されます。

基本的に和やかな雰囲気になれば良し!なのですが、
● 早く氷を溶かして和やかな雰囲気を作りたい
● 色んなメンバーと交流して欲しい
など、集まりの目的によっても、アイスブレイクの種類使い分けられます。


雑談にふさわしいネタ

そうは言っても、日本人の私たちは、会って間もない人と、いきなりミニゲームをすることの方が、かえってハードルが高く(汗)、全然氷が溶けないと思うので、「雑談」をしながら、少しずつ氷を溶かしていくスタイルの方が、やりやすいかも知れません。

相手が日本の人であっても、海外の人であっても、アイスブレイクとしての雑談をする場合は、話題を間違えると、悪気はなくとも、相手に誤解不快感を与えることがあり、氷が溶けるどころか、カッチカッチに凍ってしまいます。

特に、イデオロギー(政治、社会などに関する思想)に関する内容や、プライバシーに関わる内容(人種、宗教、家族など)は避けるように、気を付けましょう。

家族の話を避けるのは意外に思われるかもしれません。
避けるべきと言われる理由は、その人とご家族との間が複雑である場合に備えてです。

相手の人が、自分のご家族のことを楽しそうに話し始めた場合は、家族の話題を出しても構いません。

話をしながら、(この人、家族を大切にしているなぁ・・)と感じた場合には、相手のご家族の話を聞いてあげたり、質問をしてあげたりすると喜んで話をしてくれます。


アイスブレイクネタとしてご紹介したいものに、旅好きサークルの管理人リチャードさんの投稿があります。

リチャードさんは旅好きなnoterさんを集めたサークルを運営されており、「noteの投稿記事で世界地図を埋めよう!」など、いま海外旅行が制限されている私たちの心の支えになるような企画をたくさん発信してくださっています。


そして、そんなリチャードさんが投稿された、国旗に関するあれこれ

私は、この記事を読んだとき、まっさきに
「わっ、この話、私のアイスブレイク投稿で紹介したいっ☆」

と、思いながらスキしました♡

ホントは100スキ♡送りたいくらい、アイスブレイクにはもってこいの、おもしろいお話だと思います。


雑談で知性をさりげなくアピール!

文化芸術に関する話題は、アイスブレイクの話題としておススメです。

文化であれば、その国の歴史、芸術であれば、その国にゆかりのある芸術家作品、その国の美術館博物館音楽スポーツなど、幅広くネタがつきません。

そして、文化や芸術に関する雑談をオススメするのは、もう一つ理由があります。

あなたが、相手の人の国に関心があることをアピールできるだけではなく、あなたが、知性ある人だということを自然に印象づけることができるのです。

実際に、あなた自身が、知性があると自覚しているか、自覚してないかに関わらず、好印象を与えることができる、というのが、ミソです。

そして、あなたも、アイスブレイクを通して、あなたの話し相手がどんな人なのかどんな話題に関心があるのか、そして日本にどのくらい関心を持ってくれているのか、などを、あぶり出すことができます。


王道は天気ネタ

もちろん、文化や芸術の話をするためには、あらかじめ勉強をしておくことは必要です。

ただ、アイスをブレイクネタを、楽しみながら勉強するのではなく、苦痛を強いられて勉強する・・
これでは本末転倒です。

なぜなら、アイスブレイクは、緊張を溶かすためのものですので、自分がリラックスできる話題でないと、逆に緊張感を生み出してしまうからです。

なので、肩肘張らずに、自分も楽しんでアイスブレイクに臨むために、まずは誰でも取りかかりやすい、王道のネタから始めましょう!


万国共通、王道は「天気ネタ」です。

天気の話なら、イデオロギーをはじめ、年齢、性別、宗教など、相手のことや信条をまったく知らなくても、ざっくばらんに話ができるからです。
日本でも同じ理由で天気の話をしますよね?

天気の話に季節の話題を織り交ぜると、さらに話が広がりやすくなります。
たとえ、英語に自信がなくても単語を並べたり、身振り手振りまたは、写真を見せるなど工夫をすることで、十分に伝わります。

日本には四季があります。
せっかくですので、日本の四季折々の美しさや食についても、紹介できると、さらに話を広げることができます。


春:
「日本ではサクラが満開の季節になり、街がピンク色に染まって、それは美しいんです。
あなたの国では、このような季節はありますか?」

夏:
「日本では8月中旬に「お盆」というものがあって、この期間に休む人が多いんです。私もこの期間に夏休みを取って、実家に帰る予定です。
あなたは、夏休みはどうやって過ごしますか?」

秋:
「夏が終わったお陰で、最近過ごしやすい天気が続きますね!
日本では食欲の秋といって、牡蠣やキノコ、かぼちゃ、栗などが旬で美味しくなる季節なんですよ!
あなたの国では、いまの季節、どんな食べ物が美味しいですか?」

冬:
「雪が降ってますね。
私、今週末はスキーに行こうと思うんですよ。
あなたはウィンタースポーツは何かされますか?」


など、天気や季節の話をきっかけに、地域の名所や相手の休暇の過ごし方食べ物スポーツの話に広げることもできます。


また、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、ジンバブエ、ウルグアイ、アルゼンチンなど、南半球の人たちと話すときは、季節が逆転する(北半球の夏は南半球では冬)ため、そういった話題を会話に持ち出しても、盛り上がりますよ!


NGネタはあるものの、特に海外の人とのアイスブレイクは、その話題を通じてお互いの文化に触れることができます。

さらに、相手の人の文化背景を知ることは、コミュニヶーションのプラスになってもマイナスになることはありません。
何より楽しいですし、一石三鳥以上の効果が期待できちゃいます☆


いかがでしたか?


せっかく天気の話が出てきたので、次回は、アイスブレイクとしても使える台風の話題についてお話しします。



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