あなたと大切な人を「食事」から守ろう! "ダイエタリー リクワイアメント" の「お作法」5つ
年末ですね~。
今年はディスタンスの年でしたが、あなたは、おうちで年末年始を迎えますか?それとも、お外で年末年始を迎えますか?
ビジネスであってもプライベートであっても、多い少ないかかわらず、人とお食事する機会、あなたにもあるかと思います。
日本のビジネス同様、グローバルビジネスでも、お互いの交流を深め、ビジネスを円滑に進めるために、会食やカジュアルなランチなど、お食事の場は多くあります。
特に、こちらがホストとして、会食の場をセッティングするときは、さまざまな配慮が必要です。
日本人だけの会食の場合も、おもてなしをする人の会社での役職や、好き嫌い、アレルギー、会食でのゴール(単に食事を共にするだけではなく、会食の場を通じてビジネス上合意したいこと、紹介して欲しい人物など、会食をすることによって期待する結果)など、配慮すべきポイントが多いことはご存知の方も多いかと思います。
グローバルビジネスでは、それに加え、国・人種・文化・宗教・好き嫌いとは違う個人のポリシーを持つ人が混ざり合い、より複雑になります。
気が付けば、今日の仕事は、1日中、会食の調整だった・・。
と、いうことも、あります。
ということで、久しぶりの「グローバルビジネスのお作法」シリーズ。
今回から数回に分けて、会食をはじめ、あなたの大切な人を、食事にお招きするときの「お作法」について、お話します。
ビジネスに関わっていない人でも、いつか、外国人のゲストをお招きする・・かも知れないときに、お役に立てる情報かと思いますし、日本の人も当てはまる内容もありますので、読み進めていただけたら、嬉しいです。
お食事の「要件」
ここでいう「お作法」とは、ナイフやフォークの扱いなど、食べるときのお食事マナーではありません。
会食、食事会、お茶会など、ご自宅やレストランなどに、ゲストをご招待してお食事をするときに気を付けるべき、「食材の選びかた」「調理のしかた」に関する「お作法」です。
ちょっと難しい言い方になってしまいますが、お食事にも「要件」というものがあります。
辞書によると、「要件」とは、「必要な条件」のこと。
大切なゲストをおもてなしするときに、外せない条件、つまり
ぜ~ったいに必要な、確認すべきこと
です。
ぜ~ったいに必要な、確認すべきことは、和洋中などのお食事の種類や、レストランの場所や雰囲気、予算などという条件とも少し違います。
これらも、大切な会食やキメのデートなどでは、もちろん外せない条件だとは思いますが、それ以前に大切なことです。
ここでは、「食材の選びかた」「調理のしかた」において、人の命やアイデンティティ、信条に関わる、ぜ~ったいに必要な、確認すべきことについて、ご紹介します。
ダイエタリー リクワイアメントってなぁに?
この、ぜ~ったいに必要な、確認すべきことを、英語では
Dietary Requirement
(ダイエタリー リクワイアメント)
と、呼んでます。
長くて、つっかえそうな言葉ですが、日本語に訳すと、「お食事の要件」「食事制限」などといえるでしょうか。
「お食事の要件」5つ
このDietary Requirementを日本語でいうとき、私は
・その人の食べられないもの:つまり「制限」
という言葉よりも、
・その人に食事を楽しんでいただくために必要なニーズ:つまり「要件」
という言葉の方が、前向きな響きがあって、個人的に好みなので、「お食事の要件」という言葉を使って、お話を進めます。
ちなみに、「Dietary」の中に、「Diet(ダイエット)」という言葉が見られますが、体重を減らす、プロポ―ションを維持するための要件ではないことも、念のためお伝えします。
さて、ここでは、お食事の要件を、5つに分けてみました。
あくまで、私自身の個人の経験と独断に基づいて、分けたものですが、これらを押さえていれば、少なくとも、食べもののせいで、ゲストの命とアイデンティティや信条を奪ったり、傷つけることはない..と思います。
◆ お食事に関する5つの要件 ◆
1)アレルギー
2)宗教上の理由
・ハラル(イスラム教)、コーシャ(ユダヤ教)など
3)個人のポリシー
・ヴィーガン、ベジタリアンなど
4)健康上の理由
・セリアック、乳糖不耐症、糖尿病、妊婦
5)好き嫌い
これら1~4を、異文化ならではの気づきがあると思われる点を中心に、順次、紹介していきます。
(5の好き嫌いは、こちらのエピソードをお楽しみください↓)
あなたが食事を提供する側なら
あなたがお食事を提供する側、つまり飲食店などでお仕事されていらっしゃる場合で、このような「お食事の要件5つ」に当てはまるな食材やメニューをお持ちなら、
● メニューに説明を書いておく
● アイコンを使って強調する
など、視覚的に、そのお食事の内容をアピールすることもできるかと思います。
特にアイコンであれば、言葉が通じない海外の人も、ひと目で何が使われているお食事なのか、理解することができます。
逆の立場として、海外にいるときに、メニューにこういったアイコンがあると、自分が読めない異国の言葉であっても、少しは安心できるのではないでしょうか?
お店に来た人が、目の前の食事のメニューが読めなくて、何が入っているのか、わからずに不安な思いをすることのないよう、ちょっとした思いやりと、いえるかもしれません。
こちらの情報も必見!
この「お食事の要件」、私は異文化という視点で紹介させていただきますが、もっと詳しく知りたい!だけど巷にあふれるさまざまな情報には惑わされず、自身で情報の取捨選択ができるような知見を得たい!というあなたは、ぜひ、ぽちさんの記事を覗いてみてください。
あまりにも、お役立ち情報が多いので、個別の記事を紹介するのはもったいない!ということで、マガジンを紹介させていただきます。
目からウロコの情報も、満載です。
「よしっ、来年こそは、健康に注意しよ☆」
と、ツラツラ考えている、そこのあなたっ(笑)
来年からではなく、いますぐ実践したくなること請け合いです (^_-)-☆
いかがでしたか?
次回から、「お食事の要件」をひとつずつ、そしてその合間に、お約束(?)のやらかしエピソードも挟んで、ご紹介していきます。
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