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FP日誌

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ファイナンシャル・プランナー(AFP) 学習時代の備忘から、日常でのいろいろをnoteしています
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#FP

飲食店での「インボイス」

飲食店での「インボイス」

先日、飲食店で領収書をお願いして「お名前は?」と聞かれたとき、一瞬何故か間があいてしまってそしたら「お名前なしでも出せます、しかしそれだとインボイスのアレで使えないので書いておいた方がいいですよ!!」とアドバイスされました。わたし税理士やねんけど。笑

「インボイスのアレ」はともかく、これいろんなツッコミどころがあって。。。以下思いつくままにいくつか

⓪確かに適格インボイスには相手先名称が必要

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FP学習日誌(28) -生命保険を相続対策に

FP学習日誌(28) -生命保険を相続対策に

今日は学習カリキュラムから少し離れて、生命保険を相続争い(=争続)対策として利用する例をご紹介します。
* 日経新聞2021年5月1日(19面)を参考にしました。

<ケース>父が死亡、長男Aと弟Bが法定相続人、相続財産は自宅(4千万円)と預貯金(1千万円)。母はすでに他界しています。

父の遺言では、「自宅は同居している長男A、預貯金は弟に」とありました。しかし遺産分割の話になると弟は、1千万円

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FP学習日誌(27) -損害保険の制度と仕組み その5 賠償責任保険等

FP学習日誌(27) -損害保険の制度と仕組み その5 賠償責任保険等

5. 賠償責任保険等
偶然な事故によって他人の身体または財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に、それによって被る損害を填補する保険です。被害者の救済とともに加害者を保護する機能を併せ持っており、消費者の権利意識の高まりもあってニーズが高まってきています。
賠償責任の発生原因はさまざまなため、それぞれのリスクに適合した「特別保険約款」と「普通保険約款」を組み合わせて契約します。
なお、

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FP学習日誌(26) -損害保険の制度と仕組み その4「傷害保険」

FP学習日誌(26) -損害保険の制度と仕組み その4「傷害保険」

4.傷害保険
傷害保険では急激かつ偶然な外来の事故による傷害に対して、「死亡したとき」「後遺障害を生じたとき」「医師の治療を要したとき」にそれぞれ「死亡保険金」「後遺障害保険金」「入院保険金・手術保険金・通院保険金」が支払われます。靴擦れやしもやけ等の軽微なもの(笑)や、原則として病気は補償されません。また、細菌性・ウイルス性食中毒や地震・噴火・津波についても対象外です。逆に補償される傷害として、

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FP学習日誌(25) -損害保険の制度と仕組み その3「自動車保険」

FP学習日誌(25) -損害保険の制度と仕組み その3「自動車保険」

3.自動車保険
自動車保険は、強制加入の「自賠責保険」と「任意保険」との二重構造の補償システムとなっており、自賠責でカバーできない部分を任意保険で補います。

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
(1) 特徴
自賠責保険は、自賠法(自動車損害賠償保障法)によって加入が義務付けられた自動車保険です。人身事故の被害者救済を目的とした強制保険で、原則として原付を含むすべての自動車を対象としています。

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FP学習日誌(24) -損害保険の制度と仕組み その2「火災保険・地震保険等」

FP学習日誌(24) -損害保険の制度と仕組み その2「火災保険・地震保険等」

つづいて保険の種類と主な商品です。
基本となる保険種類の分類は次の通りです。
1.基本となる4つの分類
損害保険は、保障の対象となる損害によって次の4つに分類することができます。
・物保険・・・火災保険、自動車保険(車両)、動産総合保険等
・人保険・・・傷害保険、自動車保険(自損事故保険等)、労災総合保険等
・賠償責任保険・・・個人賠償責任保険、自動車保険(対人賠償等)等
・その他・・・火災利益保

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FP学習日誌(23) -損害保険の制度と仕組み その1

FP学習日誌(23) -損害保険の制度と仕組み その1

今日から「損害保険」です!
保険業法においては、生命保険と損害保険を次のように定義しています。
・生命保険・・・人の生死に関し一定額の保険金を支払う保険
・損害保険・・・偶然の事故によって生ずることのある損害を補填する保険
また、このふたつを保険給付の方法に基づいて分類すると、
・生命保険・・・人の生死に関して一定の金額を支払うことから「定額払」
・損害保険・・・損害を補填することから「実額払」

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FP学習日誌(22) -保障見直しのポイントと法人の人的リスクマネジメント

FP学習日誌(22) -保障見直しのポイントと法人の人的リスクマネジメント

今回は生命保険の最後、「保障見直しのポイント」と「法人の人的リスクマネジメント」です。

保障見直しのポイント
1.見直しタイミング
長い人生では、人のライフステージも経済環境も変化します。家族構成や暮らしが年々変化し、保険期間の途中で加入済みの保障内容に過不足が生じてきた場合には見直しが必要になります。
また、加入している保険が適正かどうかを定期的に再確認することも必要です。さらに、社会環境の変

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FP学習日誌(21) -ライフステージ別の保険設計

FP学習日誌(21) -ライフステージ別の保険設計

人の一生におけるリスクの種類と大きさはライフステージによって変わり、また、ライフスタイルによっても大きな違いが生じてきます。一般的には、「死亡に伴うリスク」は扶養家族が多いほど、そして子どもが小さいときほど大きくなります。子どもが独立したあとや、わたしのように子どもがいない人は「長生きに伴うリスク」への準備が必要です。そして「病気やケガ」のリスクは、一生を通じて誰にでもあるものですよね。
ここでは

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FP学習日誌(20) -生命保険設計その2

FP学習日誌(20) -生命保険設計その2

前回は死亡に伴うリスクとして、大黒柱のお父さんが亡くなることに対する保障についてでした。今回は「長生きに伴うリスク」と「病気・ケガに伴うリスク」です。今回も、夫が先に亡くなって奥さんが残されるシナリオです。

2. 長生きに伴うリスク
(1) 必要準備資金の算出方法
必要準備資金=老後生活資金(総支出)ー(公的保障+企業保障+退職時点の金融資産)(総収入)
【総支出】
夫婦2人期間の老後生活資金+

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FP学習日誌(19) -生命保険設計その1

FP学習日誌(19) -生命保険設計その1

今日からは、「リスクマネジメントと生命保険設計」として、具体的なリスクに対する商品設計を学んでいきます。

家庭経済におけるリスクには、大きく分けると3つあるそうです。何だと思いますか?「死」「病気やケガ」はすぐに出てくると思いますが、あとひとつ、それは「長生きに伴うリスク」です。
それぞれのリスクに対し、国や企業の保障があります。
国の保障としては、公的年金(遺族年金・障害年金・老齢年金)や公的

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FP学習日誌(番外編) 処方箋を少しお安く。

FP学習日誌(番外編) 処方箋を少しお安く。

薬局の方に教えてもらった豆知識です。
ちょっとした行動の差でお薬を安く買えることがあります!
病院で「処方箋」が出て、薬局でお薬もらいます。お支払が終わったあとに領収証と調剤明細書みたいなペーパーを受取りますが、何書いてあるかじっくり見たことありますか?

まず「基本料」ですが、これは薬局ごとに決められているそうです。薬局の形態や処方箋の全体枚数によって、A薬局はxx点、B薬局はyy点、みたいな。

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FP学習日誌(18) -第三分野の保険その2 「ガン保険・特約」「生前給付保険・特約」など

FP学習日誌(18) -第三分野の保険その2 「ガン保険・特約」「生前給付保険・特約」など

2.ガン保険・特約
(1) ガン保険
① 保障内容の概要
ガン保険とは、保障の対象をガンに絞った保険です。ガンと診断された場合には診断給付金が支払われます。死亡保険金については、ガンを原因とする場合とガン以外の病気を原因とする場合があり、死亡保険金のないものもあります。
ガンによる入院給付金は初日から支払われ、一般的に支払日数に限度がないのが特徴です。ただし、通常、契約から3ヶ月または90日の免責

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FP学習日誌(17) -第三分野の保険その1 「医療保険と医療特約」

FP学習日誌(17) -第三分野の保険その1 「医療保険と医療特約」

「第三分野の保険」って何でしょう?
「生命保険」「損害保険」につづく第3の、ということのようです。医療保険やガン保険、生前給付や、それぞれの特約などになります。

1.医療保険と医療特約
(1) 医療保険
① 特徴
病気やケガで入院したり、所定の手術を受けた場合などに給付金が支払われる保険です。一般的に死亡・高度障害保険金もありますが、入院給付金・手術給付金などの医療保障に重点が置かれ、死亡保障機

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