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エッセイ

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エッセイ|いまを生きたい。

エッセイ|いまを生きたい。

いまの私は「いまを生きる」といい切れない。表面はテラテラと沼のようでいて、冷たい海底深くで無造作に存在している。

身体が思うようにいうことを訊いてくれない。
身体が、こころが、神経が、どこかの配線とコネクターの接続をまちがえてしまっているようだ。

実は、ここ最近、日常生活に支障をきたすレベルが酷くなっていた。

群発頭痛になって、文章が組み立てられなくなり、本は読めなくなり、1冊読むのに1週間

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エッセイ| 遠慮しないをひとつずつ。

エッセイ| 遠慮しないをひとつずつ。

 先日、6年ぶりに親友にあった。
親友は私が大人になってからの友人で、
「もし、余命一か月とかで会いたい人は誰?」と考えた時に浮かんだのは、彼女だった。

夫のいうことは、心に落ちてこなくとも、親友のいうことはなぜか渇いた岩盤に染み込むように違和感なく受け入れられた。

私にとって彼女は唯一の親友だと思っている。

その彼女にずっと会いたかったのにパンデミックがあり、お互いの生活があり、私は会うこ

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エッセイ|リハビリ豆富ハンバーグ。

エッセイ|リハビリ豆富ハンバーグ。

もう何日?10月になってしまった私は、憧れの?ネトゲ廃人になった。
右側だけハネる髪の寝グセもそのまま、起き掛けにベッドの中でパズルゲームのブロックを積み重ねては消去してゆく。

「できない。苦しいよ。だって前はできていたんだよ。生活のために単身メキシコにも飛んだ。年末までに〇〇万円必要となればどうすれば達成できるかってひたすら考えて実行してきた。そういうことができていたのにどうしちゃったのか、一

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エッセイ |手の内にあるしあわせ

エッセイ |手の内にあるしあわせ

今日は用事があって八王子へいってきました。

用事を済ませた後は、気になっていた洋食屋さんとカフェへ…

洋食屋さんは、運よくすんなり入れた後、すぐに満席になり、外で待つお客さまもいらっしゃるほどの繁盛店。

ご高齢のお母さんと娘さんと揚げ物は誰かがされていたみたいですが姿は見えず。

テキパキちゃきちゃきときり盛りされている。

聴こえてくる母娘の会話がジブリ映画みたいでおもしろい。

人気のオ

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