Anya Luna
流れ星 流れ星を見ていた。 マンションの部屋のベランダに出て。 ビルやマンションが立ち並…
44番 「あ、ゾロメだ。」 その日、銀行に用事があって、取った受付番号は44番だった。 4と4…
クリームパンと食パン 白いカーテンが揺れる。 褐色の私の肌が鏡に映る。 まだ日は登っていな…
あわゆきかんてん 女1「あわゆきかんてん、かんてん、ほーい。」 女2「何それ?」 女1「覚…
痛みの歌 痛み。 僅かな痛み。 大きな痛み。 それらはすべて遥か彼方の宇宙からやってくる。…
かぼちゃのおもり 秋の風物詩はかぼちゃだと思う。 スーパーでかぼちゃを見ると、 「あぁ秋が…
The destination 「Lailailailailai~~~~。」 音楽をかける。 パソコンのアプリに取り込…
連(れん) 目の前に広がるのは、どこまでも続く山並み。 右も左も山、山、山。 途切れること…
ジグソーパズル ピースを集める。 ジグソーパズルのピース。 1000ピース?いやもっとだろうか…
大きな背中 一人で部屋にいるとき、黄色いカモミールティーを飲んで落ち着いた。 安心して、…
香水のにおい ふわっ。と香る香水の匂いが好きだ。 「いってらっしゃい。」というと、 「なる…
愛しい人 私をカメラで撮る。 それがあの人の日課だった。 シャッター音はそれはそれは小さな…
静かの海 音もない。 ただ漂うだけ。 遠くで聞こえるカモメの声に、 そっと思うだけ。 湿った…
雪が降る夜 本来ならばこんな町はとっくに出ているはずだった。 冬になると寒いし、雪が恐ろ…
陽はまた昇る 「え、何で?」 「いやだからばーちゃんが会いたい。っていうからさ。」 今年の…
白いお鍋 今日のごはんはお鍋だ。 お豆腐と、豚肉と、あと白菜。 白菜はさっき一緒にスーパー…