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奈良に住んでいる、ちょっと変わった主婦です。 これまでの人生を自分なりに振り返り総まと…

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奈良に住んでいる、ちょっと変わった主婦です。 これまでの人生を自分なりに振り返り総まとめ。

最近の記事

訃報から人生を考える

昨日、しばらく会っていない友人から連絡があった。 私の人生の中で一番お世話になり、何も出来ない私に沢山色々なことを教えてくださった神様みたいな方の訃報だった。 本当の神様になったんだ…と不謹慎にも考えた。 その方とは舞台活動を辞めてからもう20年くらいお会いしていないが、憧れの元タカラジェンヌの方なのでご本人のsnsや舞台関係の方々の発信で、ご活躍されていることは存じていた。 でも多分20年経った今、もしお逢いしても何も変わらず「久しぶり、元気で頑張ってる?」と男前に現れ

    • 道玄坂のおじさん

      23歳くらいの時、友達と渋谷で晩御飯を食べた後、ふらふらと道玄坂を歩いていたら、道端で人相占いをしていたオジサンに呼び止められた。 ちょっとそこの2人!面白い相が出てるからタダでいいから顔見せて! 普段なら無視して通り過ぎる性格なのだが、なんだか気になって、おじさんに顔を見せた。 まず私の顔…あなたは結婚する。子供は2人。幸せに暮らせる。 そして友達…あなたは自転車で登り坂を必死にこいで登るような人生になる。 もう何十年も経つのに(笑)忘れられない衝撃で、ほんとに若い女子

      • 結婚って?

        舞台をスッパリ辞めて、普通の生活をしようと思い働きだした私。 年齢的にも30歳になり、なんとなく結婚しようかなぁ~と思い始めた。 そもそも結婚とはなんとなくするものでは無いし、簡単に出来るものではない。 でも、慎重になればなるほど遠くなる。 結婚しない選択もある。 あるいは、結婚してもパートナーと2人きりで、人生を謳歌する。 子供が出来たら、ある程度の期間自分の事なんて二の次になってしまうけど、子供の成長と共に自分も成長して新たな人生を開けるかも。 色んな選択があって良い

        • 普通の生活って?

          商業演劇を4年くらい経験して・・・ 私自身が非常に満足していたことがある。 それは元タカラジェンヌに囲まれて生活出来ていたこと・・・ え?まだ諦めてないのか!?と呆れる方もおられるだろう。 そうです! 劇団四季の舞台に立とうが、沢山の舞台経験を積もうがやっぱり私は私。 宝塚が大好きということ。 宝塚に入れなくて悔しくて、自分にもきっと活躍できる舞台があるはず!と思い上京までして色んな舞台立ってみたものの、一周まわって元タカラジェンヌと同じ舞台に立つという・・・。 当時の私は

        訃報から人生を考える

          感謝の意味

          さてさて商業演劇の世界に飛び込んで新鮮だったこと…それは、小さい頃からテレビで見ていた芸能人の方々が私の日常に現われること。 当たり前なんだけど、不思議な感覚。 そして皆さん大御所と言われる方ばかりなだけに本当に優しくて懐が深くおおらかでいらっしゃる。 基本的に私達ダンサーは、歌謡ショーのみ出演することが多いのだけれど、選抜でお芝居にも出演させてもらえる事もあった。 お芝居に出演させてもらうと普段、交流のあまりない役者さんとお話し出来たり、大御所の方とも仲良くして頂いた

          感謝の意味

          新たな出会い

          実家に帰った私は、やる事が無くなった。 しかし、有難いご縁が繋がっていて劇団四季をやめた同志から、大阪でダンススタジオを開くので一緒に講師をしてくれないか。 という願ったり、叶ったりのお誘いが来る。 私はダンススタジオではジャズダンスのクラスを受け持つ事になった。 大阪駅から近い場所だったので、会社帰りのOLさんや学校の先生、それから劇団四季を目指す学生さんなど色んな年齢層の方がいた。 人を教えるというのは本当に難しいなぁと思った。 初心者さんには、まず踊る楽しさを感

          新たな出会い

          能力のトライ&エラー

          宝塚歌劇団には入れなかったけど、劇団四季のライオンキングに出演している。 こんな素晴らしい舞台に立てているだけで、十分幸せじゃないか。 そう自分自身に言い聞かせ、本当に充実した毎日を忙しくも楽しく過ごしていた。 しかし…約1年くらい経ったある日ふと思う。 私はこのままで良いのだろうか? 他にやりたい事はないのだろうか? 自己満足に近い感覚で無我夢中で舞台に立ち多くの事を学び、満員のお客様に観劇してもらい滅多にない経験をさせて貰っている。 そして応援してくれている両親

          能力のトライ&エラー

          四季劇場春

          現在の私は結婚し2人の子供の子育てをしながらパートで働く普通の主婦。 1日があっと言うまに過ぎて、自分の事なんか二の次になる毎日。 こんなバタバタした人生を送っていて、舞台に立っていた事すら忘れていたけれど、私がこうして暮らしている今日でも、ライオンキングは東京有明四季劇場で上演されている。 無期限ロングラン上演という偉業を現在も続けているのである。 ライオンキングは1998年12月に東京・浜松町にあった四季劇場春の柿落とし公演として、ブロードウェイから制作演出振付陣を招

          四季劇場春

          プロフェッショナル

          研究生として3〜4ヶ月経ったぐらいだろうか。 バレエやジャズのレッスンを劇団員の人と一緒に受ける事が出来るようになる。 劇団員の人の中には、ローザンヌ国際バレエコンクール受賞者もいらっしゃって本当にプロフェッショナルすぎて開いた口が閉じない自分を覚えている。 本当に良い経験をさせてもらった。 バレエやジャスのクラスは実力でランクが決められている。 1番上手なクラスがAクラス 普通クラスがBクラス そして頑張らないとダメなクラスがZクラス 研究生は試験で自分のクラスが決

          プロフェッショナル

          劇団四季の研究生

          私は小さい頃から、宝塚歌劇団を目指して生きてきた。しかし音楽学校の最終試験まで残ったけど入学することは叶わなかった。 恐らく同じ様なことが劇団四季でも起こりうるだろう。小さい頃から劇団四季を目指してお稽古をしている人もいるだろう。 そしていくら頑張っても劇団四季の舞台に立てない人もいると思う。そういう方から見れば本当に失礼な研究生だったかも知れない。 私は劇団四季の事を何も知らないまま劇団四季の研究生のオーディションに合格したのである。 特に劇団四季が好きな訳でも無く、

          劇団四季の研究生

          そして上京

          レビューショーの世界を満喫した私は次なる舞台を探す。 それはテーマパークのダンサー。 日本各地にテーマパークは数あれど、やはり目指すなら夢の国… かと思いきやミッキーよりキティちゃんが好きな私は、サンリオピューロランドしか選択肢は無かった。 決断力と行動力は誰にも負けない私は、サンリオピューロランド内のメルヘンシアターのダンサーのオーディションを受ける。 例の如く神様がまた降りて来て合格させてもらった。 サンリオピューロランドは東京都多摩市にある。奈良県在住だった私にい

          そして上京

          青い時の中の私

          あなたの青春時代は? おそらくほとんどの人は高校生から大学生ぐらいの事を想うのだろうか。 私の高校時代は宝塚受験一色で、それはそれで青春の思い出になるけれど、スポ根ドラマのごとく1番青春していたのは、短大の時からプロとして舞台に立っていた頃にも通っていた、大阪にあるダンススタジオを想い出す。 私のダンスは、このスタジオで作られたと言っても過言ではない。 このスタジオは普通のダンススタジオではなく、プロとして色んな活躍をしている方々が仕事の合間を縫ってお稽古に来るスタジ

          青い時の中の私

          ノープラン人生の始まり

          短大をよく分からないまま卒業した私。 何をしようか。 何がしたいか。 とにかく舞台に立ちたい。 奈良で仕事を探しても舞台の仕事なんてあるわけがない。 そうだ! オーディションだ! 何も無く東京に行っても仕方がないので、とりあえずオーディションを受けて仕事を決めてから東京に出よう。 今もそうだが、私は考えたら即行動する。この瞬発力は誰にも止められない。誰にも相談せずにまず動く。そして、決まってから周りに報告するのである。 この時も、あるオーディションが目に留まった。 元

          ノープラン人生の始まり

          舞台に立ちたい

          宝塚への道が閉ざされた時から、私はある思いを持っていた。 とにかく、もう毎日舞台に立ちたい。 毎朝、劇場に向かい、楽屋入りしてメイクして舞台に立ち、そして終演後メイクを落として楽屋を出る。 あわよくば、舞台でラインダンスをしたり、羽根も背負って華やかなショーで踊ってみたい。 そんな生活がしたい! そんな思いで短大生活を送っていた。 なんだか、諦めきれてない自分が虚しかったけど、どうしてもやりたいモノは、やりたい。 しかも、当時の短大のミュージカル科の演劇の先生とジャズダ

          舞台に立ちたい

          挫折と夢の続き

          いよいよ最終、2次試験当日。 前日から近くのホテルに宿泊して朝を迎える。 朝、髪をお団子にまとめようと鏡を覗くとオデコに虫さされ?のような目立つ後があり、腫れていた。 大切な大勝負の日になんてこと… でもこんな事で気持ちから負けてはいけないと自分を鼓舞して宝塚音楽学校に向かう。 2次試験に集まってくる子は皆んな、なんとなく垢抜けていて落ちついているように見えた。 実際はそうではなかったのかも知れないが、私自身も、もうあまり良く覚えていないくらい緊張してバレエも声楽も自分

          挫折と夢の続き

          最後の勝負…高校時代③

          高校3年生の最後の宝塚受験の日。 でも、私にとっては3度目の受験… 「三度目の正直」を信じて宝塚音楽学校に向かった。 ぴっちり固めたお団子ヘアに、受験専用の黒のレオタードに着替えて、受験スクールの友人とストレッチや発声練習をしていたら、昨年合格したお友達が本科生になって校内を忙しくお手伝いしていた。はっきり言って複雑な心境である。 そしてそのお友達から、「頑張ってね!」とメッセージが添えられたお菓子のプレゼントを頂く。なんだか、もう半分くらい合格している気分になって凄く楽

          最後の勝負…高校時代③